ページが見つかりませんでした – 「日本文化って何があるんだろう」から「文化継承へのきっかけ作り」気軽に触れられる日本文化を簡単にわかりやく紹介します。 https://watsunagi.jp 「日本文化って何があるんだろう」から「文化継承へのきっかけ作り」気軽に触れられる日本文化を簡単にわかりやく紹介します。 Mon, 25 Mar 2024 04:55:04 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.9.25 【東京都指定有形文化財「百段階段」】“モガ”になりきりノスタルジックな時代へタイムスリップ 「昭和モダン×百段階段~東京モダンガールライフ~」開催[ホテル雅叙園東京] https://watsunagi.jp/collab/14495/ Mon, 25 Mar 2024 04:00:19 +0000 https://watsunagi.jp/?p=14495 日本美のミュージアムホテル「ホテル雅叙園東京」館内に有する東京指定有形文化財「百段階段」にて、「昭和モダン×百 […]]]>

日本美のミュージアムホテル「ホテル雅叙園東京」館内に有する東京指定有形文化財「百段階段」にて、「昭和モダン×百段階段~東京モダンガールライフ~」を2024年3月23日(土)から6月16日(日)まで開催しています。

昭和初期に花開いた和洋折衷の近代市民文化の「昭和モダン」。大正末期から昭和初期にかけ、西洋文化の影響を受けて、近代的なライフスタイルを送るモダンガールが登場しました。
そんなモダンガールたちが生きた時代にほど近い1935(昭和10)年築の東京都指定有形文化財「百段階段」を舞台に、7つの部屋に展示テーマを設け、モダンガールの装いや、おめかし、当時を代表する作家たちにより描かれた女性画などをお届けします。

当時の香水や化粧品、最先端の男女がお酒を嗜んだバー、大正デカダンスを象徴する文学作品など、文化財に一歩入るとそこには煌びやかで少し退廃的なムードも漂う「モダン東京」。2024年に生誕140年・没後90年の節目を迎える竹久 夢二や、文化財「百段階段」では初展示となる、京都アール・デコの旗手・小林 かいちによって描かれたモダンガール作品も集結します。

東京で歴史を重ねた建築物で華やかなりし大正ロマン、昭和モダンの帝都へタイムスリップして街を闊歩するようなひとときをご堪能ください。


昭和モダン×百段階段 ~東京モダンガールライフ~

2024年3月23日(土)~ 6月16日(日)

[開催時間]
11:00~18:00(最終入館17:30)※4月9日(火)は16:30まで(最終入館16:00)

[入場料]
当日券1,600円、大学・高校生 1,000円、小・中学生 800円 ※要学生証呈示、未就学児無料(全て税込)

[会場]
ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」

[お問合せ]
03-5434-3140(イベント企画10:00〜18:00)
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100event/modern2024

[主催]
ホテル雅叙園東京

[販売窓口]
ホテル雅叙園東京[一般入場券]
公式オンラインチケット[一般入場券、グッズ付入場券]



 🎁プレゼント情報🎁 

抽選で5組10名様に、
「昭和モダン×百段階段 ~東京モダンガールライフ~」 招待券をプレゼント!

応募方法】

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【応募締切】
2024年4月3日(水) 23時59分

【当選発表】
厳正なる抽選のうえ、当選された方にメッセージにて当選通知をお送りいたします。お届け先情報をご入力ください。期限までにご入力がない場合は、当選の権利が無効になりますのでご注意ください。

【注意事項】
・期日内に入力が完了されていない場合や入力内容に不備がある場合は、当選の権利が無効となります。
・当選の権利を第三者に譲渡することはできません。
・応募状況および抽選結果に関するお問合せに関してはお答えしかねますので、あらかじめご了承ください。
・配送は、日本国内に限らせていただきます。
・個人情報は、発送、及び、発送に関する問合せにのみ使用します。   


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【味噌】毎日食したくなる! 味噌「miso12(トゥエルブ)」販売中。製造時の塩分濃度12.5%[味の里工房] https://watsunagi.jp/food/14481/ Wed, 20 Mar 2024 03:00:35 +0000 https://watsunagi.jp/?p=14481 長野県の南に位置し、東に伊那山地、西に中央アルプスが広がる自然豊かな箕輪町にある会員制味噌加工グループ「味の里 […]]]>

長野県の南に位置し、東に伊那山地、西に中央アルプスが広がる自然豊かな箕輪町にある会員制味噌加工グループ「味の里工房」。
同会のメンバーが作る製造時の塩分濃度12.5%の味噌「miso12(トゥエルブ)」がわつなぎ屋にて販売中です。

[わつなぎ屋] >> https://watsunagi.stores.jp/

味の里工房の味噌の作り方は、まず箕輪産大豆を丁寧に洗い、水に浸し、大鍋で茹であげ滑らかに潰します。その潰した大豆に、糖化力とタンパク分解力のバランスが良い麹菌と沖縄の海水を原料に平窯でじっくりと煮詰めてつくった塩を混ぜわせます。
よく混ぜ合わさった後、空気を抜きながら団子状に丸めた味噌団子を作り容器に詰めていきます。味噌に空気が触れないように密閉して、温度調節ができる冷暗所で保存・熟成させ出来上がりです。 大豆に麹用のお米は箕輪産にこだわり、手間をかけて作り上げている味噌「miso12(トゥエルブ)」は、シンプルな作りだからこそわかる味の深み。毎日、食したくなる味噌です。

ぜひこの機会に、信州伊那谷で作り出される手作り味噌をご賞味ください。



味の里工房 みのわのみそ[miso12]900g

【原材料】大豆(箕輪町産)、米(箕輪町産)、食塩、麹菌
900円(税込)

[わつなぎ屋] >> https://watsunagi.stores.jp/


味の里工房「味噌」

▼洗い、水に浸した大豆を大鍋で茹であげ滑らかに潰します




▼麹菌と塩を混ぜわせます



▼団子状に丸めた味噌団子を容器に詰めます


冷暗所で保存・熟成させ出来上がりです


味の里工房 みのわのみそ[miso12]900g

【原材料】大豆(箕輪町産)、米(箕輪町産)、食塩、麹菌
900円(税込)

[わつなぎ屋] >> https://watsunagi.stores.jp/


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【松藤史恩】大衆演劇の世界で生きる、ひと月の出会いと別れ 映画『瞼の転校生』大衆演劇の魅力! お泊まり会も[インタビュー] https://watsunagi.jp/collab/14466/ Fri, 01 Mar 2024 03:00:59 +0000 https://watsunagi.jp/?p=14466 大衆演劇の世界で生きる中学生が経験した、ひと月の出会いと別れ 限られた時間の中で出会う人々と心を通わせながら、 […]]]>

大衆演劇の世界で生きる中学生が経験した、ひと月の出会いと別れ

限られた時間の中で出会う人々と心を通わせながら、少しずつ成長してゆく姿を描いたヒューマンドラマ。映画『瞼の転校生』公開!

公演に合わせてひと月ごとに転校を繰り返していた、旅回りの大衆演劇一座に所属する中学生の“裕貴”は、期間限定の学校通いのため、学校に登校しても今まで通り誰とも話さず早退を繰り返す日々だったが、担任から不登校のクラスメイトへの届け物を頼まれ、そこで不登校なのに成績優秀な“建”と出会います。
地下アイドル「パティファイブ」のライブをきっかけに“建”が“裕貴”に興味を持ち始めたことで一気に仲良くなる二人。そこに“建”の元カノ“茉耶”も加わって、三人で過ごす時間がだんだん増えていく。“裕貴”は二人に役者として舞台に立つ自分を観てほしいと思いはじめるが、一ヶ月がまもなく終わろうとしてしまう。

映画で大衆演劇の世界で生きる子役“裕貴”を演じるのは「松藤史恩」。不登校で優等生の“建”を演じるのは「齋藤潤」。また、建の元カノで裕貴のクラスメイト“茉耶”役に「葉山さら」。そして高島礼子や佐伯日菜子などの名優をはじめ、村田寛奈、生津徹、タモト清嵐などの演技派俳優が勢揃いし好演しています。
さらに、日本文化大衆演劇協会の協力の下、大衆演劇「劇団美松」の市川華丸や座長・松川小祐司、太夫元・松川さなえも出演し「瞼の母」をスクリーンで披露します。

このたび、主演の松藤史恩さんに、大衆演劇をテーマにした作品の出演や大衆演劇についてお話をお聞きしました。撮影期間中に改めて数えた特技についてもお届けします。


映画『瞼の転校生』

松藤史恩 齋藤潤 葉山さら
村田寛奈 市川華丸 生津徹 タモト清嵐 佐伯日菜子 / 高島礼子

監督:藤田直哉
製作:岡田逸夫 廣瀬敏 企画:土川勉 桝井省志 プロデューサー:冨永威允 土本貴生 山川雅彦 井前裕士郎
脚本:金子鈴幸 撮影監督:古屋幸一 美術:趙心智 録音:坂元就 編集:鈴木真一
音楽:額田大志 タイトルデザイン:赤松陽構造 舞台演出:松川小祐司 助監督:山口晃二
製作プロダクション:アルタミラピクチャーズ デジタルSKIPステーション
製作:埼玉県/SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 川口市
配給:インターフィルム

2023年/カラー/5.1ch/ビスタサイズ/80分
© 2023埼玉県/SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ 川口市

3月2日(土) ユーロスペースほか全国順次公開


 

この役ができたら嬉しいな

──映画出演の経緯を教えてください

オーディションによって出演が決まりました。

オーディションは藤田監督と脚本の金子さんのいる中で行われ、金子さんとセリフを合わせも行いました。すごく緊張はあったんですけれど楽しくできたと思います。

──大衆演劇をテーマにした作品と聞いた時の気持ちを教えてください

オーディションの話をいただいた時は大衆演劇をよく分かっておらず、どういうものなんだろう?と思っていました。

実際、調べたり見に行ったりすると、大衆演劇は歌舞伎から派生した演劇であり、舞踊ショーでは日本舞踊の振りや足の使い方が活かされているんだなって事に気づきました。元々、日本舞踊を習っていて、寺子屋(こども歌舞伎スクール)にも通っていたので「あっ!すごいこの役ができたら嬉しいな」って強く感じましたね。

──主演が決まった時はどんな気持ちでしたか?

オーディションからしばらくして、お母さんから「映画の主演が決まったよ」って言われたんですよ。

あぁ映画の主演。。。主演。。。主演!? って、頭の中で理解するまで時間がかかったんです。今まで1度も主演をしたことがなかったですし、大衆演劇のどこかで出演できたら嬉しいなと、主演を意識していなかったので驚きが先行していました。すごく嬉しかったです!


女形が安心してできる

──こども歌舞伎スクール寺子屋で学ばれていたんですね

小学校6年生の時に卒業しましたが3年間くらい通っていました。

歌舞伎演技に必要な発声や所作、立役・女形の稽古、日本舞踊など学んでいました。歌舞伎の出演はできていないんですけれど、寺子屋で学ぶ事によって歌舞伎に触れることができました。

──大衆演劇の中の娘役(女形)へはスムーズに入れましたか

女形得意なんです。歌舞伎や日本舞踊では女形をやる事も多く、自分にすごく合っているなと思っています。でも立役や男性役もやってみたいなと思いますが、今は女形が安心してできますね。


スイッチが入る感覚

──化粧もご自身でやられるんですか

本映画にも出演されている市川華丸さんに化粧してもらっていました。作中で化粧するシーンは自分でやっていますが見よう見まねでしたね。

──化粧すると気持ちに変化はありますか

何かスイッチが入る感覚があります。

小学校1年生の話なんですけれど、ある演目でうまく演技ができなくて、セリフ回しも全くできなかった時があったんです。本番になって白塗りになった瞬間からスイッチが入ったような感覚で、完璧にこなしたっていう話があるんです。正直、自分はあまり覚えていないんですが、その時の動画を見るとすごくうまくできているなって思えるんです。

化粧をすると演技の形や姿勢なんかも変わってきますね。


特技が31個も

──松藤さんから見た“裕貴“はどのような子ですか

裕貴はすごく意志の強い男の子だと思います。

作品の中で、“自分はこの役者の道で”っていうシーンがあるんですけど、既に、裕貴の中で大衆演劇の道を進んでいくと決めていて、お父さんに“ちょっと考えてみろ”って言われても考えは変わらない強い意志を持っているんです。

ただ、性格は少し控えめな男の子なので、同年代の普通の友達と関わるのが苦手な感じで。建くんっていう友達ができるんですけど、その子とも最初はうまく接しられない感じでしたね。


──“建“くん役の齋藤潤さんとは撮影期間中どのように過ごされましたか

潤くんは話もおもしろいし本当によくしてもらっていました。待ち時間には役の話よりもたわいもない話や特技の話をしていましたね。

例えば、当時使っていた携帯がパカパカと開け閉めができるタイプで、投げでパタンってカッコよく閉じることができるというくだらない特技とか(笑)、運動系の特技だと2級取得したスキーや7年ほどやっているテコンドー、パルクールなんかの話をしていました。

ある時、特技がいくつあるか数えてみようってなって数えてみたら31個もありましたね(笑)自分でもびっくりしました。


大衆演劇の魅力のひとつ

──体を動かすのはお好きなんですね

そうですね。好きなのでよく運動はしています。

女形が得意なんですけれど、アクションシーンが入る役とかもやってみたいですね。今回、大衆演劇に触れたので武士や侍の役もやってみたくなりました。

──映画に出演される前と後では大衆演劇のイメージは変わりましたか

すごく変わりました。大衆演劇を見たり演じたりして、お客さんとの距離がすごく近いなと感じました。

舞踊ショーの時、お客さんが演者にフラワーレイをかけたり、お札を団扇状に貼り付けて襟元に挟んだり、公演終了後には送り出しもあって直接お話ができるんですよね。あと、舞台中でもお客さんをいじったりもするんです。

大衆演劇の劇場は、演者・裏方、お客さんが一体となる空間なんです。演者さんとの距離も近く、娯楽として楽しめるのが魅力のひとつなのかなって思いました。


メッセージ

──本日はありがとうございました。最後にこの映画をどのような方に見ていただきたいですか。

多くの方に見ていただきたいですが、特に僕と同年代の方に見てもらいたいですね。

裕貴は大衆演劇の道を歩んでいくって決めているけれど、人にはそれぞれの道があって、進学、就職、と人それぞれ。進む道を考えるきっかけにもなったらなと思います。でも、一番は、大衆演劇っていうものに触れてもらって、実際に見に行ってくれたら嬉しいです。その前に、映画『瞼の転校生』を劇場でご覧ください。


おわりに

演芸場に数日泊まらせていただく“お泊まり会”に行っているという話ですので詳しく伺ってみると、「演芸場には楽屋や部屋がいっぱいあってその中で劇団員さんが暮らしているんですよ。たくさんの衣装や小道具、あとは布団があって、秘密基地のような場所に、僕も一緒に泊まらせていただいたんです。座長さん副座長さんと稽古をつけてもらったり、演劇中は舞台袖から見たりと特別な経験をしました。あとは、みんなでゲームしたり銭湯に行ったりもしました。本当に楽しいお泊まり会なんですよ。また行く予定なです。」と、松藤さんは、大衆演劇の魅力のひとつでもある“演者さんとの距離の近さ”を、より近い距離で体感しています。

幼少期から所作や舞踊を習い、今、大衆演劇の魅力にひかれている松藤史恩さんの演じる裕貴。限られた時間の中で心を通わせながら、少しずつ成長してゆく物語をご覧ください。

瞼を閉じると瞼に写るのは松藤史恩さんの姿になることでしょう。


 

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【五街道】日本橋が起点!大名の往来から庶民の旅行まで、五街道が果たした役割 https://watsunagi.jp/climate/14247/ Thu, 29 Feb 2024 09:00:20 +0000 https://watsunagi.jp/?p=14247 江戸時代に整備された主要な幹線道路である東海道(とうかいどう)中山道(なかせんどう)甲州街道(こうしゅうかいど […]]]>

江戸時代に整備された主要な幹線道路である東海道(とうかいどう)中山道(なかせんどう)甲州街道(こうしゅうかいどう)日光街道(にっこうかいどう)奥州街道(おうしゅうかいどう)、を総称して五街道と呼んでいます。

日本橋を起点として全国の主要な地域を結ぶ交通の大動脈として発展し、現代の主要な国道にも江戸時代の五街道の経路を踏襲しているものも多くあります。

五街道緒の歴史および各街道の特徴をご紹介します。


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【伊藤翼】新しい可能性を創出! 秋葉原を使用した“リアルプロモーション”実施、新世代のプロレス仕掛け人[神田明神] https://watsunagi.jp/collab/14425/ Fri, 09 Feb 2024 03:00:52 +0000 https://watsunagi.jp/?p=14425 人々とコンテンツをつなぎ新しい可能性を創出する“株式会社コラボ総研”の代表取締役 伊藤翼さん。 伊藤さんは、現 […]]]>

人々とコンテンツをつなぎ新しい可能性を創出する“株式会社コラボ総研”の代表取締役 伊藤翼さん。

伊藤さんは、現場での感覚を大切にした“リアルプロモーション”を数多く実施。国内に限らず、世界的規模で、アニメ、漫画、ゲーム、音楽、ファション、アイドルなど 趣味文化 “秋葉原カルチャー” を活用した事業を展開しています。また、新世代のプロレス仕掛け人と言われるほど、プロレスを知らない人にプロレスを知ってもらう仕掛けを行っています。

そんな伊藤さんは、5歳にして挫折感を味わいその後の経験が今の事業に大きく関係したそうです。今の事業につながる経験、流行の前を歩く見極め力をご紹介。神田明神とのコラボ企画もお届けします。


神田明神とコラボ

──神田明神とのはじまりを教えてください

『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』という、現実に存在する科学的事象を物語の骨格として組み込んだSFサスペンス作品「科学アドベンチャーシリーズ」の第2弾として、2009年10月に発売されたゲームがあるんです。テレビアニメ化、劇場アニメ化に加えて、舞台化、コミカライズ、ノベライズ、続編ゲームの発売など様々なメディアミックス展開されている作品なんですけれど、そのシュタインズ・ゲートのスタートとなるXbox360ゲームの発売前からプロモーションに関わらせていただきました。秋葉原を舞台にしている作品なので宣伝用に外観や名称の使用許諾をとったり、“新聞の一面ジャック”と言われるようなプロモーションを行っていました。

神田明神さんとは、ARスタンプラリーでのコラボや、節分の豆まきにシュタインズ・ゲートのヒロイン牧瀬紅莉栖の声優の今井麻美さんをアテンドするなどが始まりですかね。その後、続編となる『STEINS;GATE 0(シュタインズ・ゲート ゼロ)』アニメ化のタイミングで神田明神の資料館でシュタインズ・ゲート ゼロのパネルと秋葉原の文化・歴史を振り返る展示を行い、トークイベントも開催しました。

時を同じくして、初代タイガーマスクとのコラボお守りも制作させていただいて、今、4種類目なんですよ。


──神田明神でプロレスイベントも開催していますよね

秋葉原にあるゲーム会社の株式会社アクワイアが発売した『AKIBA’S TRIP(アキバズトリップ)』という、秋葉原を舞台にしたゲームがあるんです。その宣伝まわりをお手伝いすることになって、打ち合わせの中で “成功祈願をやりたい” という話があったんです。普通に成功祈願をやるだけでは面白くないと思って、神田明神境内の明神会館内にプロレスのリングを組んで、成功祈願の奉納試合を行いました。

アキバズトリップはアキバストリップとも読めて、ざっくりとした説明ですが“町にいる吸血鬼の女の子の服を脱がして日光に当てて倒す” というゲームなので、奉納試合でも女子レスラーにマジックテープを使った脱がしやすい衣装を着てもらいリアルアキバズトリップマッチにしました。由緒ある神社でこのような奉納試合が開催できたのは大変ありがたかったです。


仕掛け人

──伊藤さんの業務について教えてください

株式会社コラボ総研は、18年前に僕が立ち上げた会社です。アニメやゲームのプロモーションやブランディング、秋葉原の街全体を使った秋葉原ジャック企画のようなリアルプロモーションを行っていく会社で、コロナ前はサンリオピューロランドやジョイポリス、閉園前のとしまえんなどでも年間100本くらいのイベント企画・運営をさせていただいていました。また、豊島区や中野区、地方自治体と連携してイベントを行っています。

さらに、プロレス格闘技メディア「バトル・ニュース」も運営しており、僕自身も記者として執筆・運営を行っています。その繋がりで、プロレスラーさんを使ったイベントも数多くやらせていただいていますね。

個人としては、2.5次元舞台の株式会社Office ENDLESS(オフィスエンドレス)やアパレルメーカーなどの顧問を複数社やっています。基本的にはコラボ総研がやっていることと同じで、異なる業種同士の仲介役。調整や交渉、ブランディングをやっている感じですね。


──新世代のプロレス仕掛け人って言われていますね

“初代タイガーマスク“佐山サトルは、”昭和の過激な仕掛人”新間寿が作り上げたもの。新日本プロレスでその後を継いだと言われているのが、弊社バトル・ニュースの編集長、ゴマシオ親父こと“平成の仕掛け人”永島勝司です。バトル・ニュースの関係もあり、僕がサンリオピューロランドでのプロレスや山手線一周プロレス、選手をバットマンの舞台に出演させるとか仕掛けてきました。

今までのプロレス仕掛人ってプロレス界をどう広げていくかというものを仕掛けていたんですけど、僕は、インターネット・SNS社会で趣味が多様化し、プロレスの知名度が低くなっている中で、プロレスを知らない人にプロレスをどう知ってもらうかという仕掛けをやっているんです。プロレス界の外に向けた新しい仕掛けを一番やっているのが僕になると思うので、そう言われているんだと思います。


つながる経験

──幼少時代から多くの経験をされているそうですが

実は、僕の仕事のベースは2歳から始まっているんです。2歳から英才教育を受けて、週5〜6で塾に行っていました。幼稚園に入ってからも変わらず教育を受け続けていると、5歳の段階で “僕は選ばれし者なんだ” と厨二病を発症して、小学校受験で見事に全て失敗。周りから受けていた期待が一気にさーっと引いていくのを感じました。5歳で絶望と挫折というものを味わいました・・・。その後、小学生時代も塾漬けの毎日で中学受験は無事合格したのですが、12歳で人生の8割をかけていたものが終わりを告げ、ゴールを感じて燃え尽きていました。
学校に通ってみると、表参道にある学校だったせいか金銭感覚のズレや価値観の相違を感じました。

でもある時、お金のある人たちのお金の使い方や流行の移り変わりを生で見られる機会なんだと気がついたんです。そんな折、礼拝の時間のOBによる講義で「君たちは高度経済成長期の中で事業が大きくなっていったのと同じように、デジタルの世界の成長期をリアルに体感できる世代だ。ちょうどポケベルから携帯になって3和音になって。またパソコンが誰も持っていない時代から95になって98になって。移り変わりというものを体験できるんだから、それは本当にビジネスとしても貴重な経験だから、その経験を大切にした方がいい」という話を聞いて、すごく印象に残りましたね。

そこから、流行ったものを後追いするのではなく作り上げる、または流行っているものがメディアにのって世間にどう広がっていくか。口コミで広げていくのか。お金を持っている人がどうやって使っていくか。を意識して見て体感していました。

その経験が、今私が行っているリアルプロモーションにつながっていると思います。


──常に流行の前を歩いていますよね

そうなることが多いんですよ。秋葉原ARというものを、2013年にNTTさんと共同で作ったんです。ただARが流行ったのが2015年以降で、実証実験レベルでのお付き合いをさせていただいた感じでしたね。うちの会社って実証実験に関わることが本当に多くて、今で言うとVRとかメタバースとかもです。コロナ禍では、2020年3月に緊急事態宣言が出た後の5月に、コラボ総研、2.5次元舞台のオフィスエンドレス、チケットペイのメタップスペイメント、zoom日本支社と組んで『ファンキャス』という配信制作プラットフォームを作っていました。
これからこれ流行るからこれをやろうっていう部分のスタートは、おそらく他社よりかなり早いと思います。

アニメ作品とかも “ビッグタイトルに関わっていますね” ってよく言われることが多いんですけれど、関わった段階ではビックじゃないことや、最初だけ関わっているから実は違うんだよっていうことの方が多いですね。流行っちゃうとそこからは大手プロモーション会社がやるようになるので(苦笑)

そういった面では、状況や予測を鑑みて、見極める力というものを学生時代からずっと鍛えていたおかげです。


──リアルイベント開催で注意していることはありますか

僕は、流行っていないものを流行らせる事を考えてやっていますが、流行っているものを安定して行っていくという事も大切にしています。現場でやってきたからこそ見えるリスクを事前にどう減らしていくかを考えていますね。なので秋葉原ジャックは、街全体で人がどう動くかどこのタイミングで人が食事をして休憩するか。ここに人が集まるから、ノベルティを多めに用意しておくとか。街の位置関係とかコラボするキャラクターによって配置を考え、現場を知っているからこそできる準備をしています。

あとは商店街さんの日常を守らないといけないと思っています。
イベント開催時に対応する従業員やバイトの負担を軽減する方法とか、店舗内が混乱しないように分散させるルート作りとか、『参加者がたくさんくれば街が盛り上がるでしょう?』という押し付けた考えでプランニングはしていません。

僕は基本的には怒られたくない。5歳でめちゃくちゃ苦い思いをしたので。おそらくトラウマとして植え付けられていますね。笑


面白いものを

──今後どのような方とお仕事したいですか

面白いと思えるものをやっていきたいですね。例えば、インターネット広告みたいなものは、ネット広告制作会社さんにお願いすればいいと思っていて、インターネット広告でもTikTokで面白い動画を作りましょうみたいに、ちょっと違うものをワンクッション入れられる遊びを持った方々とぜひお仕事をご一緒させていただきたいです。

あとは、すれすれな部分を攻めても会議で怒らない。実際にやるかは置いておいて、会議の場ではすごく尖った突飛なものと真面目なもの両方言うので、そこで引かない方が良いです。
ただ、コロナ後は面白いだけでビジネス感をまるっと無くしたイベントも多くなってきているので、予算の面では苦労しない形でお仕事ができる所とご一緒したいなと思います。

そう言った部分で、プロレスはリングを作ることによって少し離れても見られるし、見映えも良いし、実はステージ作って音響、照明をセッティングしてというより総合的に安く運営できるんです。

 

──合理的で効率化も大事なんですね

そこのマインドを理解していただける方とお仕事という部分ではご一緒していきたいと思いますね。新しいものをやっていきたい、面白いものをやっていきたい。そこに関しては職種を問わないので、自治体さんとも地下アイドルの方々とも飲食もありますし。秋葉原のゴーゴーカレーコラボは、弊社が1番多くやっている案件です。コラボカレーとかは、ほぼ僕らが作っています。ゴーゴーカレー中央通りの上の壁面広告を管理させていただいていて、昭和通り口のお店と中央通店のコラボがセットでついてくるんですよ。

秋葉原ジャックをやっている中でゴーゴーカレー秋葉原店オーナーとも仲良くなって、その経験はピューロランドイベントでのコラボメニュー開発にも役立ちましたね。


おわりに

伊藤さんは知識欲が高く、知らない事を知りたいというのが強いらしいです。

今後予定している事を伺ったところ、「コラボ総研を立ち上げたころから“47都道府県のなにがしと仕事をしたい”という思いがあって、関わればより深く知ることになり現地でしかわからない事も知れるのかなと。」知識欲を満たせるか期待しているそうでした。

新しい事を知った先には、新たなコラボが生まれてきそうですね。

ただ「やったことのない事を成功させる」には、アイデアだけではなく繊細な構築や準備が必要だと考えさせられました。様々な経験をされてきた伊藤さんだからこそなせる事なんだと思います。

ぜひ「面白いビジネス」やって見ましょう。お問い合わせフォームよりご連絡お待ち申し上げます。

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日本美のミュージアムホテル「ホテル雅叙園東京」館内に有する東京指定有形文化財「百段階段」にて、雛まつり展「千年雛めぐり ~平安から現代へ受け継ぐ想い~ 百段雛まつり2024」を2024年1月20日(土)から3月10日(日)まで開催しています。

初回開催の2010年から2020年までの累計来場者数が63万人を超える、都内最大級の雛まつり展を4 年ぶりに開催!

過去の展示の中で圧倒的なスケールで人気を集めた福岡県飯塚市の座敷雛をはじめとし、時代を経て伝わる歴史ある雛人形や、日本各地の素朴なお雛さま、現代作家の創作雛まで、地域や時代を絞らずに、さまざまなお雛さまやお細工ものが集結いたします。

会場の半分以上を埋め尽くすダイナミックな作品や、指先に載るほどの極小雛、華やかなつるし飾り、てまりの空間装飾などさまざまな展示を、雛文化が生まれた平安時代から伝わる千年の想いとともに、雛御殿のように絢爛豪華な文化財建築でご体感ください。


千年雛めぐり ~平安から現代へ受け継ぐ想い~
百段雛まつり2024

2024年1月20日(土)〜3月10日(日) 

[開催時間]
11:00〜18:00(最終入館17:30)

[入場料]
当日券1,600円、大学・高校生 1,000円、小・中学生 800円 ※要学生証呈示、未就学児無料(全て税込)

[会場]
ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」

[お問合せ]
03-5434-3140(イベント企画10:00〜18:00)
https://www.hotelgajoen tokyo.com/100event/hinamatsuri2024

[主催]
ホテル雅叙園東京

[販売窓口]
ホテル雅叙園東京[一般入場券]
公式オンラインチケット[一般入場券、グッズ付入場券]


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【応募締切】
2024年2月6日(火) 23時59分

【当選発表】
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【NEWS】十八世中村勘三郎 十三回忌追善「陽春歌舞伎特別公演2024」「春暁歌舞伎特別公演2024」開催 https://watsunagi.jp/tradition/14380/ Sun, 21 Jan 2024 09:00:55 +0000 https://watsunagi.jp/?p=14380 2024年3月26日(火)から4月1日(月)まで、全国6カ所で「陽春歌舞伎特別公演2024」を、4月4日(木) […]]]>

2024年3月26日(火)から4月1日(月)まで、全国6カ所で「陽春歌舞伎特別公演2024」を、4月4日(木)から24日(水)までは全国15カ所で「春暁歌舞伎特別公演2024」を開催する中村屋の巡業公演。

今回は「十八世中村勘三郎 十三回忌追善」と銘打ち、ゆかりの演目を揃えた記念の公演です。
中村勘九郎と中村七之助が語った “各演目の見どころ” や “20年という節目を迎えた心境” をお届けします。


オフィシャルレポート

──2005年から始まった巡業公演も、今年で20年目となります。振り返っていかがですか?

[勘九郎]

おかげさまをもちまして、この巡業公演も20年となりました。こうして続けていられますのも、お客様やスタッフ、ご声援をくださる皆さまのおかげとありがたく、感謝しております。今回は父の十三回忌追善も兼ねてやらせていただくのですが、もう13年という気持ちと、まだ13年という気持ち、いろんな感慨が自分の中にあります。今後も父が愛した歌舞伎を受け継ぎ、繋いでいけたらと思っています。

[七之助]

今年は2月の歌舞伎座『猿若祭二月大歌舞伎』に引き続き、3月の名古屋平成中村座、この巡業公演、そして10月までと、1年を通して追善興行をさせていただきます。何卒ご声援のほど、よろしくお願いいたします。

──毎年人気の公演ですが、全国を訪れる巡業公演ということで、何かご苦労などはありますか?

[勘九郎]

この公演を始めたのが21、2歳の時ですから、それから20年。いま42歳になりまして、昨秋の公演では、各地に移動するうちに腰痛になるという経験を初めてしました(笑)。ただ不思議なんですが、役者というものは板の上に立ったらもう大丈夫になってしまうんですよ。お客様が入ってくださって、反応してくださって、拍手をいただくと、もう疲れなんて吹っ飛んでしまう。今回も楽しみに来てくださるお客様のために、最新の健康グッズを揃えて挑みたいと思います(笑)

[七之助]

特に苦労というのはないのですが、各地の劇場や芝居小屋に行くと、舞台の間口が変わるので毎回確認するのは少し大変ですね。ただ、そういうちょっとした芝居小屋の違いが、逆に楽しみだったりするんですよ。

──恒例のトークコーナーは今回も健在。各地の劇場でおふたりと客席がやりとりする“質問コーナー”が人気ですね。

[勘九郎]

トークコーナーで、『今回初めて歌舞伎をご覧になる方、手を挙げてくださ~い』と言うと、7割くらいの方が手を挙げられるんです。やっぱり最初に見るものってとても大切ですし、初めて歌舞伎を観て『やっぱりよくわからなかった、つまらなかった』となるのは絶対に嫌なので、質問コーナーではこちらからもいろいろとお聞きしています(笑)

[七之助]

トークコーナーは、お客様と対談をしているような気持ちになりますね。お客様との会話に出たお店には、実際にごはんを食べに行ったりしています。そんな風に各地で交流するのが楽しみなんです。

──『陽春特別公演』では、トークコーナーに続いて『鶴亀』の上演です。

[勘九郎]

中村小三郎と中村仲弥、中村仲四郎が出演いたします。歌舞伎舞踊の代表的な作品ですし、鶴と亀が帝の長寿と弥栄を讃えて舞うおめでたい作品です。お弟子さんたちも様々な舞台に出演して、表現方法をどんどん身に付けてきていますので、今回もしっかりと踊りを見せられることと思います。

──続いて『舞鶴雪月花(ぶかくせつげっか)』。十七世勘三郎のために作られた演目で、「舞鶴(ぶかく)」というのは十七世の俳名なのですね。

[七之助]

私は“桜の精”をさせていただくのですが、春から秋、冬へと、ひと幕を通して季節の移ろいを描く、視覚的にもとても美しい作品です。歌舞伎舞踊の面白さが詰まった、見応えある舞踊です。

[勘九郎]

私は今回初めて“雪達磨”を踊るのですが、祖父に当て書きされただけに、とても人間らしいというか、チャーミングで情に溢れた踊りなんです。そこはやっぱり中村屋らしい踊りなんだなっていうのは改めて感じますし、難しいですが、楽しんで踊りたいですね。

──勘九郎さんの息子、勘太郎さんと長三郎さんは“松虫”に扮して踊ります。

[勘九郎]

2人とも初めて松虫を踊るのですが、勘太郎は、舞台での“目”がね、最近ますます父に似てきました。あの覇気をまとえる“目”は、なかなかないのではないかと思います。長三郎のほうは独特な感性を持っているので、松虫の可愛らしくて不思議な振付も、『彼ならやってくれる』と思っています。祖父や父から受け継いだものを、こうやって繋げていけるのは嬉しいことですね。

[七之助]

2月の歌舞伎座『猿若祭二月大歌舞伎』の『猿若江戸の初櫓』で、勘太郎は歌舞伎座で初めて主役を勤めますし、長三郎は『連獅子』の仔獅子の精を初役で勤めます。その1ヶ月で彼らがどこまで大きくなるか、その成果をもって3~4月の巡業公演にどう挑むか。その成長ぶりを楽しみにしています。

──『春暁特別公演』のほうは、トークコーナーの後、『若鶴彩競廓景色(わかづるいろどりきそうさとげしき)』の上演です。

[勘九郎]

中村仲助と中村仲侍が鳶頭に、中村仲之助と、紀伊国屋の澤村國久さんが芸者に扮して踊ります。廓情緒たっぷりに描かれる「にわか(俄獅子)」という踊りがあるんですけれども、この踊りをベースに振り付けを行いますので、ぜひ注目してください。鳶頭と芸者の爽やかな、粋な踊りになっていると思います。

──続いては、『舞鶴五條橋(ぶかくごじょうばし)』。こちらも「舞鶴(ぶかく)」と付いた演目で、初演では十七世勘三郎と十八世勘三郎(当時は五代目勘九郎)が親子共演して話題となった、ゆかりの作品。武蔵坊弁慶は勘九郎、常盤御前は七之助、そして牛若丸は中村鶴松という配役です。

[七之助]

牛若丸と武蔵坊弁慶が出会う五條橋のシーンは有名ですが、この作品では常盤御前と牛若丸の親子の物語も描かれます。前半は親子の別れ、後半は迫力ある立廻りと、2つの魅力が味わえるのが見どころなんですよ。

[勘九郎]

今回は父の追善ということで、中村屋に深いゆかりのある踊りを選ばせていただきました。『舞鶴雪月花』も『舞鶴五條橋』も本当に素晴らしい作品なので、祖父や父の踊りをヒントに、少しでもうまく表現できたらいいなと思っています。

──各地の伝統ある芝居小屋でも上演が予定されています。「芝居小屋」について、どんな想いを抱いていらっしゃいますか?

[七之助]

芝居小屋を回るっていうのは父が大切にしていたところで、『訪れなければ芝居小屋の命が無くなってしまう』とも言っていました。最初はそういうところで上演するのは難しいのでは?といろいろな方に言われたのですが、父は襲名の時に、各地の芝居小屋を回ることを実現。熊本の八千代座や秋田の康楽館……その土地土地の方が受け入れてくださったことも含めて、それぞれの芝居小屋には深い思い入れがあります。

[勘九郎]

芝居小屋はもちろん、これだけ各地を回っていると、それぞれの劇場にお世話になった方がたくさんいらっしゃいます。昨年の『錦秋特別公演』では、富山の氷見市芸術文化会館や、金沢の本多の森ホールにもお世話になったばかりなので、このたびの能登半島地震のニュースを目にするたびに、胸が痛む思いでおります。僕たちが出来ることといえば、『少しでもいい舞台をお届けすること』だけかもしれません。それでも、これからも精進して、皆さまのお力に少しでもなれたら……と願っております。

取材・文/藤野さくら 撮影=福岡諒祠(株式会社GEKKO)


公演概要

陽春歌舞伎特別公演2024

<演目>

一、トークコーナー

二、鶴亀(つるかめ) 長唄囃子連中
帝 中村 小三郎
鶴 中村 仲弥
亀 中村 仲四郎
萩原雪夫 作

三、舞鶴雪月花(ぶかくせつげっか) 長唄囃子連中
二世 藤間勘祖 振付
十四世 杵屋六左衛門 作曲
桜の精 中村 七之助
松虫 中村 鶴松
松虫 中村 長三郎
松虫 中村 勘太郎
雪達磨 中村 勘九郎

[日程]
3月26日(火) 千葉 浦安市文化会館 大ホール、27日(水) 東京 府中の森芸術劇場 どりーむホール、28日(木) 茨城 水戸市民会館 グロービスホール、30日(土) 群馬 高崎芸術劇場 大劇場、31日(日) 宮城 東京エレクトロンホール宮城、4月 1日(月) 静岡 アクトシティ浜松 大ホール

春暁歌舞伎特別公演2024

<演目>

一、トークコーナー

二、若鶴彩競廓景色 (わかづるいろどりきそうさとげしき) 長唄囃子連中
鳶頭 中村 仲助
鳶頭 中村 仲侍
芸者 中村 仲之助
芸者 澤村 國久
萩原雪夫 作

三、舞鶴五條橋(ぶかくごじょうばし) 長唄囃子連中
藤間勘祖 振付
十四世 杵屋六左衛門 作曲
武蔵坊弁慶 中村 勘九郎
牛若丸 中村 鶴松
室町次郎 中村 いてう
堀川太郎 中村 山左衛門
常磐御前 中村 七之助

[日程]
4月 4日(木) 福岡 キャナルシティ劇場、5日(金) 熊本 八千代座、6日(土) 長崎 長崎ブリックホール 大ホール、7日(日) 佐賀 佐賀市文化会館 大ホール、9日(火) 岡山 岡山芸術創造劇場ハレノワ 大劇場、10日(水) 愛媛 内子座、12日(金) 岐阜 五毛座、13日(土) 岐阜 東座、14日(日) 岐阜 かしも明治座、15日(月) 岐阜 相生座、18日(木) 秋田 小坂町康楽館、19日(金) 秋田 あきた芸術劇場ミルハス 大ホール、20日(土) 岩手 盛岡市民文化ホール 大ホール、21日(日) 福島 けんしん郡山文化センター(郡山市民文化センター) 大ホール、24日(水) 大阪 茨木市文化・子育て複合施設 おにクル ゴウダホール(大ホール)

[公式HP]https://nakamuraya-tour.srptokyo.com/


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【三原光尋監督・桂やまと】映画『高野豆腐店の春』魅力満載の尾道で人同士の心の通い合いを描いた物語[尾道映画祭2024] https://watsunagi.jp/collab/14375/ Thu, 18 Jan 2024 10:00:58 +0000 https://watsunagi.jp/?p=14375 1月13日、広島・尾道で行われたイベント『尾道映画祭 2024』にて映画『高野豆腐店の春』が上映され、上映後の […]]]>

1月13日、広島・尾道で行われたイベント『尾道映画祭 2024』にて映画『高野豆腐店の春』が上映され、上映後のトークショーにて作品で作品を手掛けた三原光尋監督と、作品に出演も果たした落語家の桂やまとが登場しました。

本作は広島県尾道で昔ながらの豆腐屋を営む職人気質の父と頑固な娘の心温まる愛情を描いたドラマ。


尾道映画祭2024



三原監督は「村の写真集」「しあわせのかおり」につづき、藤と3度目のタッグ。「職人シリーズ三部作」となったそのタッグに「(特にそのシリーズを狙ったわけではないんですが)似合うんでしょうね」と、キャスティングに対しての思いを語ります。

一方、以前健康に関して医者より注意を受け、最適な食事として豆腐を勧められていた三原監督は、それがきっかけで「(豆腐自体の)シンプルさっていいなと思った」と、本作のテーマである豆腐が浮かび上がったと発端を語ります。一方で「自分が知らなければ(映画に対しても役者さんにも)失礼だと思った」と、豆腐作りに関して徹底的に勉強し、映画作りに打ち込んだことを振り返ります。


自身の二つ目時代に朗読劇やミュージカルにも挑戦した経験のある桂は、それ以降さらに「映画に出たい」という希望を訴えていたところ、本作にてその願いが実現。もともと「CGなどない、人の心が通う映画」という作品希望があった桂でしたが、希望が叶い出演する作品は、主演の藤竜也から「ちんちくりん」とバカにされる本作。「(映画の中で私が)ちんちくりんに見えたの、あれはCGですから」などと軽妙なトークで会場を沸かせます。

一方で桂は、映画の演技に関して「普段の落語と違って、ずっとカメラに向かって一人を演じる。最初はその(役の)心をつかむのが大変だった」と、映画出演の苦労を回想します。

本作を作るきっかけとしてもともと広島という街に思い入れのあった三原監督。「光、海の水、香りなど、いるだけで物語が思い浮かんでくるような場所でした」と尾道駅に降り立ったときの衝撃、そして物語を描こうと決めたときの思いを回想します。また映画の撮影は2022年の2~3月。撮影を振り返り「穏やかで暖かい日が多くて、それがうまく物語のテイストに合った気もしました」と語ります。

そんな尾道の光景を見た衝撃は桂も同様に受けた様子で、尾道のイチオシポイントを「尾道駅の改札を出た直後に広がる風景の美しさ」と断言。「改札を出たら、そのままキャンパスの(絵の)中に入っていく感覚。さらに街の中に入っていくのもワクワクします」と、尾道の街を絶賛していました。


映画『高野豆腐店の春』映画情報

映画『高野豆腐店の春』ストーリー

広島・尾道の町に店を構える高野(たかの)豆腐店では、頑固な父・高野辰雄が明るく気立てのいい娘・春とともに、コツコツと豆腐を作り続ける生活を送っている。

毎日陽が昇る前に仕事場に入り、地道にこだわりの大豆を使った豆腐を作る父と娘。そして、そんな2人を取り巻く昔ながらの仲間たち。

和やかな時間を過ごす日常の中で、ある日それぞれに新しい出会いが訪れるのだった。

キャスト

藤竜也、麻生久美子、中村久美、徳井優、山田雅人、日向丈、竹内都子、菅原大吉、桂やまと、黒河内りく、小林且弥、赤間麻里子、宮坂ひろし

スタッフ

監督:三原光尋
脚本:三原光尋
製作:桝井省志、太田和宏
プロデューサー:桝井省志、土本貴生、山川雅彦
音楽:谷口尚久
助監督:金子功、小村孝裕

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【福永壮志監督】映画『山女』 不遇にまみれた東北の過去の光景より現代に通ずる不条理を描く[尾道映画祭2024] https://watsunagi.jp/collab/14363/ Thu, 18 Jan 2024 09:00:03 +0000 https://watsunagi.jp/?p=14363 1月13日、広島・尾道で行われたイベント『尾道映画祭 2024』にて映画『山女』が上映され、上映後のトークショ […]]]>

1月13日、広島・尾道で行われたイベント『尾道映画祭 2024』にて映画『山女』が上映され、上映後のトークショーにて作品で作品を手掛けた福永壮志監督が登場しました。

本作は18世紀後半の東北を舞台に、先代の不祥事から虐げられる運命を背負わされたとある一家の姿より、人間のはかなさ、脆さ、恐ろしさと自然への畏敬の念、貧困や差別などの社会的な問題などさまざまな思惑を掻き立てる要素を描いたヒューマンドラマ。


尾道映画祭 2024

福永監督は「(見る人に)生きるたくましさみたいなものが伝わればと思い作りました。今日見ていただいた方に何か残るものがあれば幸いです」と挨拶。全般的に当時の不遇な情勢、それにより生まれる社会関係の不条理が描かれた物語であるのに対し、その流れを覆すほどに大きく展開するラストシーンについて「綺麗ごとだけをいうべきじゃないと思いつつ、つらい話でも何か希望を残すということを映画の中に残しておきたいと思いました」と、作品に込めた思いを語ります。

高校卒業後よりアメリカに留学、その経験で「海外に長くいると日本を外から見る格好になるというか、根源的な日本人とはどのようなものなのか、みたいなことに興味をもった」と外から日本を眺めていた福永監督。その興味を発端に、現代に通ずるものを描きたいと考え、本作の着手に行きついたと振り返ります。またその発端は2019年に帰国し基点を東京に移したころで、間にコロナ禍を挟んだこともあり、同様にコロナ禍などで蔓延した問題、傾向などの傾向も大きく影響したと回想します。


一方、俳優陣のキャスティングについて福永監督は、主演を努めた山田杏奈に関し「その佇まいと惹きつける力に魅力を感じました。本作は全体に『辛い話』だけど、それに屈しない生命力、力強さを描きたかったんです。だからそんなポイントを担えることが必要であり、山田さんはそういった希望的な性質が見える、存在感を内包していました」と、印象にピッタリのキャスティングであったことを振り返ります。

また劇中では非常に印象的な山男を演じた森山未來の起用については「もともとダンスからの身体表現という下地があるし、本人も自身で自然に対する見識がありました。セリフがないからこそ内面で何かを作るというプロセスができる方でないと、(この役柄は)フィクションに寄り過ぎたものになってしまう。人間とそうでないもの、自然との間みたいな、あいまいな存在感にも見えますが、このような存在になったのは森山さんだからこそできたと思いました」と、その存在感に大いに納得していた様子を見せていました。


映画『山女』映画情報

映画『山女』ストーリー

冷害による食糧難が村を襲った、18世紀後半の東北。そんな村で少女・凛は人びとから蔑まれながらも、盗人の女神様が宿るといわれる早池峰山を心の救いとして、たくましく生きていた。

ところがある日、凛の父親・伊兵衛は村中を揺るがす事件を起こし、村人から責められることに。凛は家を守るため自ら村を去る決心をし。けっして越えてはいけないと言い伝えられる山神様の祠(ほこら)を越えてゆく。

そして彼女は、人間なのかもわからない一つの不思議な存在と出会う。

キャスト

山田杏奈、森山未來、二ノ宮隆太郎、三浦透子、山中崇、川瀬陽太、赤堀雅秋、白川和子、品川徹、でんでん、永瀬正敏

スタッフ

監督:福永壮志
脚本:福永壮志 長田育恵
プロデューサー:エリック・ニアリ 三宅はるえ 家冨未央 白田尋晞
エグゼクティブプロデューサー:安田慎 中林千賀子 白田正樹
撮影:ダニエル・サティノフ
編集:クリストファー・マコト・ヨギ
音楽:アレックス・チャン・ハンタイ
助監督:北川博康
制作担当:大村昌史

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