【雛人形】ひな祭りについて知ろう!由来からひな人形を飾る意味に種類。2021年オススメひな人形[久月PR]
3月3日はひな祭り。
上巳の節句、桃の節句とも呼ばれ、女の子の成長をお祝いする行事です。
ひな祭りやひな人形のはじまりは古く、自身の穢れを落とす風習から子どもの成長を願う行事へと広まりました。
そんなひな祭りの由来から、子どもが生まれて行う儀式にひな人形を飾る意味についてご紹介します。また、好みや飾る場所に合わせてお選びいただけるひな人形もお届けします。
昔の人がどんな想いを込めていたのかを知ってみると、ひな人形や行事への想いがさらに強まるかもしれません。
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この記事の目次
ひな祭りの由来
“ ひいなあそび ” に “ 流しびな ”
ひな祭りやひな人形の起源として、よく挙げられるのが源氏物語などの平安文学に登場する「ひいなあそび(ひひなあそび)」です。
当時の貴族の童女には、紙などで作った人形や小さな御殿で遊ぶ文化がありました。これは日常的な “おままごと” に近い遊びです。
同じく源氏物語にも登場する文化には、「流しびな」という、自分の災厄や穢れを人形に移して身代わりとし、水に流す風習がありました。
後に、これらが結びつけられて、ひな祭りの由来として語られるようになりました。
上巳の節句
節句とは、季節の重要な節目となる日です。特に重要な五つの節句を「五節句」と言い、そのひとつが3月3日に行われる「上巳の節句」です。
かつて中国では、3月最初の巳の日に水辺で心身を清める風習があり、これが「流しびな」の風習につながったと考えられます。時代が下るにつれて、この上巳の節句が子どもの成長を願う行事という性格を持つようになりました。
旧暦は今のカレンダーとずれがあり、かつての3月3日は現在の4月ごろにあたるため、別名「桃の節句」のとおり、上巳の節句は桃の花が咲く時期と重なっていました。また、桃には邪気を払う力があるとされており、不老長寿の仙木と考えられていました。
そのことからも、災厄を祓う行事の象徴的な存在として扱われるようになったのかもしれません。
江戸庶民へ浸透
中国から節句の元となった風習が日本に入ってきたのは、奈良時代ごろと言われています。それ以来、節句の風習は、主に朝廷の年中行事として続きました。
江戸時代に入り、江戸幕府がさまざまな節句の中から上巳を含めた五つの節句を「五節句」と定め、奨励するようになり、それをきっかけに、朝廷や公家の風習だった節句の行事が、武家や庶民へ広まるようになったようです。
この頃になると、自分の厄を代わりに受けてくれる形代としてのシンプルな人形だけでなく、さまざまなひな人形が登場します。
上流階級の嫁入り道具にもなり、次第に人形や飾り道具の数が増えていき、どんどん豪華になっていきました。人形の姿も少しずつ変わっていき、顔も精巧な造りに進化しています。
ひな人形を飾る意味
現代に比べて食事事情も医療技術も未発達だったこともあり、江戸時代までの乳幼児の死亡率が非常に高かったと言われています。環境に恵まれていた将軍家の子女でさえも成人になれるのはほんの一部でした。
だからこそ、生まれた子どもが病気にかからないよう、災厄で命を落とすことがないようにと、魔除けのお守りや行事はとても大事にされていました。
ひな人形や五月人形といった節句人形も、子どもの厄を祓ったり身代わりになってもらったりするために願いを込められたものです。
今でも赤ちゃんが生まれると、初節句に両親や祖父母が人形を用意して盛大にお祝いするのは、子どもの健やかな成長を願う気持ちがそこにあるからでしょう。
赤ちゃんの儀式
子どもが生まれても、その子が成人できるとは限らなかった時代。人々は赤ちゃんが生まれると無事に育つよう、折々に儀式を通して祈りをささげていました。
時代が変わっても、子供の健やかな成長を願う気持ちは変わりません。そうした風習は現代でも残っています。
お七夜
お七夜とは、赤ちゃんが生まれてから七日目の夜に行う儀式です。
赤ちゃんを社会の一員として認めてもらうもので、このときに赤ちゃんの名前を正式に披露する「命名式」を行います。
奉書紙に名前を書いた命名書は、おおよそお宮参りの時期まで飾られます。
お宮参り
赤ちゃんが生後30日前後になった頃、神様に誕生を報告して健やかな成長を祈る儀式がお宮参りです。初宮参り、初宮詣とも言います。
伝統的には赤ちゃんの両親と父方の祖母が付きそい、氏神または産土神の神社にお参りするもので、このときに赤ちゃんが氏子入りするとされていました。
地域にもよりますが、男の子は生後31日目、女の子は生後32日目か33日目を目安とします。
お食い初め
百日祝いとも言われるとおり、生後100日前後にお祝いする儀式です。
ちょうど乳歯が生え始める時期とされ、「一生食べるものに困らないように」という願いを込めて行います。
脚付きの膳に漆の器を使った一汁三菜の祝い膳を用意し、赤ちゃんに食事の真似をさせます。
このとき、「歯固めの儀式」も行うことがあります。歯固め石という小石、あるいはその石に触れた箸を赤ちゃんの口や歯茎に当て、丈夫な歯が生えるよう願います。
初正月
生まれた赤ちゃんが初めてお正月を迎えたときは、「初正月」として大々的にお祝いします。
男の子には「破魔弓」、女の子には「羽子板」が贈られます。
昔は弓の的のことを「はま」と呼び、後から「魔を破る」という字を当てられました。昔は男の子がお正月に弓矢で的を射て、その年を占う風習があり、そこから男の子には魔除けのお守りとなる破魔弓が贈られます。
一方、「羽子板」ですが、災厄を跳ね返す縁起ものです。羽根つきの遊びが先にあり、病気を運ぶ蚊を食べてくれる蜻蛉に似た羽根を使うことから、羽子板が厄除けの性格を持ったとされます。
初節句
女の子の節句と言われる上巳の節句(ひな祭り)、男の子の節句と言われる端午の節句。
生まれた赤ちゃんの性別に応じた節句を初めて迎えることを「初節句」と言います。それぞれの節句に飾られるひな人形や五月人形は、この時に贈られることが多いです。
七五三
子どもの成長に合わせてお祝いする儀式が「七五三」です。
3歳では髪置、5歳では袴着、7歳では帯解の祝をそれぞれ行います。3歳は性別問わず行うことが多く、5歳は男の子、7歳は女の子の儀式とされます。
七五三での年齢は「数え」で行うものでしたが、現代では満年齢で行われることも少なくありません。
ひな人形の種類
ひな人形の種類は、飾り方(七段飾り、出飾り、平飾り)や作り方(衣装着ひな人形、木目込みひな人形)で分かれます。
特に「こうしなければいけない」というものはありませんので、自分たちの好みや飾る場所に合わせて選んでみましょう。
[飾り方]七段飾り
ひな人形のなかでも特に豪華なのが七段飾りです。
内裏雛のほか、三人官女、五人囃子、随身、仕丁といった15体の人形に加え、たくさんのお道具も飾られます。
大型で、一般家庭でも高度成長期になると普及しました。
基本的には段に緋毛せんが掛けられていて、段の数はおめでたい奇数とされます。
[飾り方]出飾り(三段飾り)
段飾りの一種ですが、木製の塗りが施されて2~3段の飾りのことを「出飾り」といいます。
集合住宅と相性がいい大きさで、人形は主に親王と三人官女の5体が飾られます。
[飾り方]平飾り(親王飾り)
内裏雛(男雛、殿/女雛、姫)、2体の人形で構成される飾りです。段がなくても飾れるため、「平飾り」と呼ばれます。
人形のほか、屏風や雪洞、三宝菱台、桜橘といったものが飾られます。
[作り方]衣裳着ひな人形
衣装着ひな人形は、本物の衣裳と同じように作られた衣裳を着ている人形です。
まずは実際に精巧で緻密な衣裳を仕立てて人形の胴体に着せて、最後に顔と合わせて完成させます。
お雛様と言えばこれを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
[作り方]木目込みひな人形
木目込み人形は、桐塑(桐の木で作った粉で作る粘土)や木材で作る人形のことです。
人形の本体に衣装の皺や模様を彫り込み、上から布を貼り付けていきます。このとき、彫った溝にも道具を使って生地を埋め込んでいきます。
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オススメひな人形
ワダエミシリーズ
衣装デザイナーとして活躍しているワダ・エミ氏監修による久月オリジナル。
ワダ・エミ氏の世界は、黒と赤に代表される様に配色にこだわりをもって表現しています。殿の単・姫の重ねには久月のロゴマークが織り込まれており、また、姫の単には久月謹製の落款とワダ・エミ氏のサインが刺繍されています。
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結シリーズ
女流作家の“感性”で創作し、“四季”を彩る花をイメージ。
春は“うらら”で花言葉が「永遠」の沈丁花の色合いを姫の重ねに、夏は“若葉”で花言葉が「愛の絆」の忍冬を姫の重ねに、秋は“花野”で花言葉が「永遠の愛」の桔梗を姫の重ねに、冬は“風花”で花言葉が「永遠の幸せ」の福寿草を姫の重ねに表現しています。
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銘木シリーズ
収納飾りは、飾台の中にお人形、道具類を仕舞い込む事が出来、サイズもコンパクトで飾付と片付けが簡単です。
素材は、檜、屋久杉、楢、栃、桜、黒檀、くるみ、花梨を使用しており、お住まいの空間に合わせやすいシリーズです。
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収納飾り
平安三賢女付 雛の詩は、清少納言のように“優しく”、小野小町のように“美しく”紫式部のように“賢く”育って欲しいという家族の想い、願いを込めて製作。
三賢女も十二単を着ています。ひな祭りが済み仕舞われる際、収納箱の中にお人形、道具類を入れて収納できます。
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親王飾り
親王飾りは、「殿」と「姫」の2つの人形が1つのペアになったひな人形。
一般的に「殿」と「姫」を中心に飾り、「屏風」「雪洞」「三宝菱台」「桜橘」を飾ります。
殿は向かって左に置き、姫を向かって右に置いて飾りますが、地域によって逆に飾るところもあります。
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三段飾り
2段または3段の形状で塗装仕上をしてある木製段の上にひな人形をのせた飾りを、出飾り(三段飾り)と呼びます。
基本的に「親王」「三人官女」の5人の人形を木製段の上に飾ります。
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ほのかシリーズ
木目込人形は一般的に描き目で細い目が特徴ですが、“ほのか”は入れ目で可愛らしいお顔のおひなさまです。
頭は杉田明十志原作で木目込が江戸節句人形の伝統工芸士(真多呂、新井久夫、木村綾)によるもので、出飾り、親王飾り、収納飾り、立雛を取り揃えています。
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[text:ライターnishi]