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【尾道×横浜】佐野史郎、井浦新、大西信満らがミニシアターや地域への思いを語る「全国ミニシアター地域交流上映会」開催![シネマ尾道]

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3月21日(日)、広島・尾道の映画館・シネマ尾道にて、イベント「全国ミニシアター地域交流上映会 尾道×横浜」が行われました。

このイベントは、横浜と他地域の映画館との交流上映会を行うもので、お互いの地域の風景を持つ映画を交換上映しながら、ゲストなどを招き映画や地域の特色などをオンライントークイベントにて披露、街の魅力発信に向き合っていくというものです。

今回は広島側のタームとしてイベントが実施され、横浜の映画として1994年に公開された私立探偵 濱マイク シリーズ 第一弾『我が人生最悪の時』が上映されました。

さらにゲストとして俳優の佐野史郎さん、井浦新さん、大西信満さん、さらに横浜の映画館・シネマ・ジャック&ベティ支配人の梶原俊幸さん、横浜シネマリン代表の八幡温子さん、『ヨコハマ・フットボール映画祭』の実行委員長を務める福島成人さんがオンラインで登場、映画にまつわる話や横浜の映画事情などが語られました。



私立探偵 濱マイク シリーズ 第一弾『我が人生最悪の時』の舞台は横浜・黄金町。この地にかつて実在した映画館・横浜日劇の2階を舞台に、この物語は描かれました。ジャック&ベティは同じ黄金町の映画館「横浜名画座」が前身であり、その意味では横浜日劇とも密接な関係にあった場所であります。また横浜シネマリンの八幡さんはもともとジャック&ベティのファンでもあったという映画通。横浜の文化を守ろうという意志の元にシネマリンを復興に導きました。

横浜の映画関係者で作る「横浜シネマネットワーク」のメンバーでもある福島さんは、横浜のさまざまな「映画祭」を紹介。自身が深く関わる「ヨコハマ・フットボール映画祭」をはじめ一年を通してもさまざまな映画祭が度々開催されていることを紹介、映画の街・横浜をアピールされました。

一方この作品に出演された佐野さんはデビュー作『夢見るように眠りたい』より本作を含め、作品を手掛けた林海象監督と長い関係があり、27年も前のことを「そんなに前ということを感じない」と語る一方、そのデビュー作が当時の時代としては異例だったモノクロサイレント映画で、同じくモノクロ作品である本作は、ある意味林監督の再スタートを追体験しているようにも感じたと振り返ります。


またこの日は俳優陣それぞれの、尾道という場所の印象についても語られており、井浦さんは「どこにいても海を感じられる環境」と尾道の駅前周辺の景観が印象的であったことを語ります。シネマ尾道支配人の河本さんとの親交も深く度々広島に訪れている佐野さんは、ご自身が傾倒する小津安二郎監督作品や大林監督らと深く関わりがある意味でも「心のふるさと、第二の故郷といってもいい」と、この地への特別な思いをコメントされました。


昨年より「ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金」や「Mini Theater Park」などの活動に積極的に勤しまれている井浦さんは学生の頃、東京の中央線沿線上に多く存在したミニシアター、当時はアートシアターなどと呼ばれていた小さな映画館に傾倒し、大きな映画館ではなかなか見られない貴重な映画に触れる楽しみを多く味わい、自身にとってかけがえのない宝物であったと語ります。

この日もその思いを語りながら、今回このようなイベントが開催されたことに関して、その趣旨に賛同し「2回、3回と開催していただき、いろんな地域とつながってもらいたい」とコメントされました。


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桂 伸也

桂 伸也

“和”という言葉で表現されるものには、人によって色んなイメージがあると思いますが、私は“整然として落ち着いたもの”という雰囲気を感じ取っています。

普段は芸能系ライターとして活動を行っており、かなり“にぎやかな”世界に生きていますが、その意味で“和”という言葉から受ける雰囲気に、普段から強い憧れや興味をもっていました。

なので、そんな素敵な“和”の世界へ、執筆を通して自らの船を漕ぎ出していきたいと思っています。

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