【百段階段】大衆文化が花開く華やかなりし時代を体感!「大正ロマン×百段階段」開催[ホテル雅叙園東京]
この記事の目次
エントランスホール
十畝の間
大正ロマンの旅への出発
モダンガールは大正初期から昭和初期にかけて現れた、近代的なライフスタイルを送る女性たちです。略して「モガ」とも呼ばれました。断髪に洋装・和装を着こなし、職業につき都市部を中心に活躍の場を広げていく女性たちは新時代の女性像のアイコンになっています。
女性の社会進出や自立が謳われ洋装化が浸透しはじめるとともに前述のようなモガも登場するものの大正時代の女学生や成人女性の普段着は基本的には依然として着物が中心でした。斬新なデザインや鮮やかな色、手の届きやすい価格の銘仙着物などが女性たちの心をとらえ人気を博しました。
十畝の間では“大正ロマン”をコンセプトとした着物のコーディネートとモダンガールの装いとともに、「お部屋でのひととき」「旅行へお出かけ」などのワンシーンをイメージした大正ロマンルームを展示。
日本家屋に絨毯を敷き椅子やテーブルを配した和洋折衷の室内装飾は、大正から昭和にかけて流行した、洋風を採り入れた住宅をイメージしています。
漁樵の間
百貨店ワルツ
今もっとも注目を集める作家の一人、マツオヒロミ氏の商業初単行本『百貨店ワルツ』(2016年・実業之日本社刊)。
虚構の20世紀初頭のデパートを舞台としたコミック&イラスト集として大ヒットを記録し第20回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品にも選抜されました。 海外との交易が盛んな、ある地方都市の虚構のデパート「三紅百貨店」を舞台に、1階から6階の各売場、喫茶室、食堂、空中庭園などそこにいる人々や商品を鮮やかな色づかいと繊細な筆致で描き出しています。
本展では『百貨店ワルツ』とのコラボレーションのもと、華やかで幻想的な百貨店の世界を文化財「百段階段」で最も絢爛豪華な部屋「漁樵の間」を舞台にご覧いただきます。
マツオヒロミ『百貨店ワルツ』より「美粧部」(部分)
草丘の間
大正浪漫喫茶室
日本におけるカフェの登場は明治時代にまでさかのぼります。日本最古の喫茶店とされる「可否茶館(かひさかん)」が1888(明治21)年に東京・上野で開業したのち、1911(明治44)年、銀座に「カフェー・プランタン」「カフェー・パウリスタ」などが相次いで開業しました。
カフェー・プランタンは洋酒やコーヒーのほかサンドイッチやグラタンなどの洋食を提供する高級西洋洋食店であり、ハイカラ好きの芸術家や文士、一流の文化人が集う社交場となっていきます。
カフェー・パウリスタはブラジルコーヒーを日本に広めることを目的として発足し、菊池寛や芥川龍之介ら文学者にも愛されました。 本展では「草丘の間」がモダンな喫茶室をイメージした部屋に変身。かつて宴会場として使用されていた百段階段の一部屋で、昭和初期の人々と同じように飲食をお愉しみいただけます。
1名様 ¥1,000(税込)※お席は45分制です。
【内容】 ・アイス珈琲 ・バウムクーヘン ・組子柄オリジナルマスクケース
静水の間・星光の間
竹久夢二
静水の間・星光の間では大正ロマンを代表する作家・竹久夢二の作品をご紹介。直筆原画を含む約50点の作品を「港屋絵草紙店」「美人画」「童画」「セノオ楽譜」の4つのカテゴリに分けて展示します。
竹久夢二×百段階段の画家たちの時を超えたコラボレーションをお愉しみください。
「港屋絵草紙店」復刻木版画(部分)
清方の間
明治・大正・昭和のガラス
[廣田硝子]
1899(明治32)年、東京で創業。創業当時より伝えられる貴重なデザイン資料を元に、江戸硝子や吹き硝子など脈々と受け継がれる手仕事による伝統的製造を継承し、現代のインテリアに調和するプロダクトを作り続けている硝子メーカーです。
[HARIO]
HARIOは1921(大正10)年創業の老舗硝子メーカーです。社名はガラスの王様「玻璃王」に由来します。創業時は理化学品を製造販売。1948(昭和23)年、耐熱ガラスの特性と理化学品で培 ったガラス加工の技術を生かし、コーヒーサイフォンの製作に着手。そこから家庭分野に進出し、現代ではガラスに限らず家庭で便利に愛される商品づくりが行われています。
[旭屋硝子店]
1927(昭和28)年、兵庫県神戸市に創業。建築用板ガラス全般をはじめ、ステンドグラスや海外の装飾ガラスも取り扱っています。製作は一枚ずつ手作業でカット、研磨、洗浄し小ロットで制作。また特に昭和時代の国産型板ガラスを使い、お皿や小物、ランプシェードなどを制作しています。
[アデリアレトロ]
アデリアは創業200年を迎えたガラス製品の先駆「石塚硝子株式会社」の食器ブランドです。「アデリアレトロ」は、かつての昭和の家庭で使われていたアデリアのグラスウェアを現代でも安心して使えるようにリメイクされた商品です。
頂上の間
旧目黒雅叙園レトロアーカイブ
1931(昭和6)年、ホテル雅叙園東京の前身-目黒雅叙園が目黒の地に開業しました。当時の館内の様子が描かれた昭和初期の絵葉書、観光パンフレット、当時の建物で使用されていた装飾金具などレトロなデザインもかわいい目黒雅叙園歴史資料を一堂にご紹介。
部屋を囲む縁側エリアにはレトロなシチュエーションを背景に「シャンデリア」「クリームソーダ」など小道具も合わせ撮影を楽しめるフォトスポットが登場。文化財建築を舞台に、シチュエーションごとに「レトロかわいい」撮影をお愉しみいただけます。
オンライン限定入場券
[数量限定]
復刻版レトロ絵葉書セット付 1,400円
[数量限定]
大正乙女のお手紙メモ付 1,500円
[数量限定]
椿のアクセサリー付 7,000円
[日にち指定][定員制]
ギャラリートーク付特別見学会 2,000円
レトロ着物プラン
~レストランと文化財見学~
大正ロマンをイメージしたレトロ柄の着物を豊富に取りそろえ、幅広い年齢層のお好みに合うよう、着物と帯を、それぞれ約50種類ご用意。草履、バック、髪飾りに加え、コーディネートのエッセンスにレース小物を取り入れることもでき、その組合せは実に2,500通り以上です。着物はレンタルですので、普段は選ばないような大胆な柄にチャレンジするのもおすすめです。
着付後のお荷物は、最大20:00までお預かりいたしますので、お食事や文化財を愉しんだ後は、日本美のミュージアムホテルならではの館内のアートスポットでの写真撮影や目黒川の散策など、身軽に1日中着物姿でお過ごしいただけます。
「レトロ着物プラン~レストランと文化財見学」
2022年4月16 日(土)~6月12日(日)
※5月25日(水)は休館日
[内容]
館内レストランでのお食事(ランチ または アフタヌーンティー)、文化財企画「大正ロマン×百段階段」入場券、着物レンタル一式、着付、簡易ヘアセット
[料金]
ランチ 18,000円、アフタヌーンティー 17,000円(いずれも消費税・サービス料込)
[時間]
受付:10:00 、10:30、11:00、11:30
お食事:ランチ 11:30または14:00、アフタヌーンティー 14:30
[対象レストラン]
ランチ:中国料理「旬遊紀」、日本料理「渡風亭」、RISTORANTE “CANOVIANO”
アフタヌーンティー:New American Grill “KANADE TERRACE”
[オプション]
・写真撮影(ベーシック 5,500円、ロケーションフォト 8,800円 ※いずれも1ポーズ、税込)
・フルメイク 11,000円(税込)
・着物レンタル保障 330円(税込) ※要身分証明書
[予約・問合せ]
050-3188-7570 (レストラン総合案内 10:00~19:00)
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/archives/72660
レストランをご利用のお客様に対する取り組みについて
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/wp/wp-content/uploads/2020/05/0601_rest.pdf