【和のあかり】こころの色彩『和のあかり×百段階段2019』アートあかり展[ホテル雅叙園東京]
エントランス
螺鈿(らでん)が施された絢爛豪華なエレベータを降りると、迫力満点の「ウエルカムねぶた」青森ねぶたが出迎えます。
青森ねぶた祭り
ねぶた師 北村春一
長いひげを蓄え、中国の官人の衣装を着て大きな眼で睨みつけている伝承の神様「鍾馗(しょうき)」がテーマとなっています。魔除けや学業成就に良いとされ端午の節句に飾ったり奉納します。
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よみがえる和 和柄行燈
福島哲郎
着物や古布の柄を活かした和柄の行燈。
生地をステンドグラスのように木枠にはめ込みあかりを灯すと生地がもつ色彩やぬくもりが表現されます。和柄行燈により写楽や北斎の浮世絵もよみがえります。
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十畝の間
[じっぽのま]
荒木十畝によって23面の襖仕立ての鏡面に四季の花鳥画が描かれ、黒漆の螺鈿細工が随所に見られる重厚な造りの部屋。
竹あかり
竹あかり作家 NITTAKE
「都会の中に生まれたオアシス〜夏の涼しさ〜」
背面に都会のビル群をイメージし手前には軽やかなラインと金魚のモチーフで夏の涼を表現する幻想的な空間です。板状のものは竹を圧縮して作られた素材になります。
また、放置竹林の拡大防止のために伐採した竹を資源として活用する取り組みも行っています。
漁樵の間
[ぎょしょうのま]
室内はすべて純金箔、純金泥、純金砂子で仕上げられ、彩色木彫と日本画に囲まれた絢爛豪華な部屋。
長崎ランタンフェスティバル
長崎県 長崎市
ランタンフェスティバルの風景のひとつ。
提灯をくぐると大きな灯籠に中央には威風堂々たる龍が鎮座し、その回りには表情豊かな金魚や躍動感ある鯉、様々な提灯が彩りを添え「竜宮城」をイメージしています。
本展では室内用のサイズになり、長崎では10m級のオブジェも数十体登場するそうです。
草丘の間
[そうきゅうのま]
格天井、欄間に磯部草丘の四季草花絵、瑞雲に煙る松原の風景が書かれ、障子建具が手の込んだ面越組子の部屋。
山鹿灯籠浪漫 百華百彩
熊本県 山鹿市
かつて和傘の大産地としてその名が知られた山鹿の当時をよみがえらせるようなお祭りとして誕生した「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」。和傘や竹を使ったオブジェが古き良き町並みを彩ります。
本展は、和傘とあかりによって優しい和のあかりを灯しています。また、床への映り込みが幻想的な空間を作り上げています。
一葉式いけ花
家元 粕谷尚弘
流派にとらわれることなく、個性を生かし自分式の花を生けられるようにという考えの一葉式生け花の四代目家元が生けた作品は、草丘の間の展示作品「傘」や「龍」からイメージした「雷」を表現した生け花です。
雲間から稲妻が走り、赤い花のグロリオサで火花散る力強さと美しさを表現しています。
切絵
切絵師 青木文明
切り絵で表現されている龍は、雲に見立てた山鹿の和傘から顔を出すさまをイメージしています。
切絵のタッチがわかるモノクロと独自の色彩が施された作品はダイナミックかつ繊細な空間アートになります。
和傘あんどん
和傘工房 朱夏
和傘工芸の伝統を復活させようと有志で結成した「朱夏の会」。
現在では、和傘の製造の他、和傘をアレンジしたランプシェードや和傘あんどんなどオリジナル作品も多数製造しています。
静水の間
[せいすいのま]
天井や欄間が橋本清水に描かれ、格天井の秋田杉には池上秀畝の鳳凰・舞鶴、欄間四方には小山大月の金箔押地秋草が描かれた部屋。
水玉万華鏡
山田硝子加工所
水玉状のカットが施されたシンプルなぐい呑みです。
ぐい呑みを上からのぞき込んだ時に「水玉万華鏡」と名付けた意味が分かります。映り込みと菊花紋が作り出す景色はさながら万華鏡。
Harekiriko
ミツワ硝子工芸
瑠璃色を被せた切子は「七宝」、赤色を被せた切子は「菊繋」、紫を被せた切子は「十草」と伝統文様の晴れ着を着た江戸切子です。
中央にすっと真横に入った部分は帯のイメージです。
江戸切子「金魚」
但野硝子加工所
グラスの中で泳いでいるような金魚。
丁寧なカットで表現された骨格や鱗、水に揺れているような躍動感をもつ尾びれ。江戸切子の伝統的な文様「菊つなぎ」を組み合わせる事で水面のきらめきに見えてきます。
江戸硝子
中金硝子総合
透明なガラスに色を被せる「色被せ硝子(いろきせがらす)」により江戸硝子を作り上げています。
本展では、アトムの作品や美大生とのコラボにより作成した花火と菊をモチーフにした作品を展示しています。
江戸風鈴
篠原風鈴本舗
江戸風鈴という名称は篠原儀治氏によって作られたブランド名です。
本展では風鈴の音が聞こえるように展示を調整しています。心地よい風鈴の音に癒されてください。
借景うちわ
高橋工房
現代の景色を借景として取り込み江戸と現代を繋ぐ「借景うちわ」。
江戸木版画と房総うちわがコラボレーションし作られた作品です。高橋工房は北斎や広重が活躍した江戸末期(安政)の創業から代々技術と情熱が継承されています。
漆灯
安宅漆工店
点灯したときのドラマチックな展開にこころ揺さぶられる漆塗りの照明「漆灯」。
上塗り漆を塗った後に炭で研ぎ出し、生漆(きうるし)を何度も摺り込み磨きを繰り返す事で漆独特の美しい艶を生み出しています。
印伝パッチワーク長財布
印伝矢部
印伝に使われている文様は吉祥文が多く、卍の形をした紗綾形や勝虫として武士が多用したトンボなどいわれのある柄を42枚連ねて成形したシックな長財布です。
印伝とは、鹿の皮をなめしたものをいい、インドから伝来したことから印伝と呼ぶようになったと言われています。
ゆらぎ盆栽
岡半
軽やかに揺れる、盆栽を模したモビール。
雛人形の橘や桜をつるす技術でパーツを組み合わせつなぐワイヤーが枝振りを連想させます。松・藤・椿とあり季節にあわせて飾れます。
Shamisen
三絃司きくおか
極限まで絞ったコンパクトなフォルム、皮革に変わる素材の発見、オリジナル開発の接着剤により革新する三味線を作り上げています。サイズや素材は変えながらも音は極めて本物志向です。
PLANTS BRUSH
寺沢ブラシ製作所
インテリアになるブラシ。
タンスや引き出しにしまってしまうブラシが洗練されたデザインを手に入れて表舞台へ。手植えした馬の毛が植物で持ち手が植木鉢。
花紋
畠山七宝製作所
銀製ベースの透かし彫りになっている部分に表面張力を用いて釉薬を盛り込み定着させていく「透胎七宝」。
花紋の中でも真円で花弁を表現した梅は、繊細なバランスを完全にコントロールしなければなりません。
乱菊錺かんざし
かざり工芸三浦
江戸時代、ゆらゆら揺れることから名付けられた「びらびらかんざし」。
幾重にも重ねた花びらで乱菊を表現した細工です。動かない金属にいきいきとした表情を作り出します。
星光の間
[せいこうのま]
奥の間の床柱は北山杉天然絞丸太で、次の間の床柱は槇出節、両室とも格天井・欄間いっぱいに板倉星光の四季草花が描かれた部屋。
錆和紙(さびわし)
錆和紙作家 伊藤咲穂
独自の漉き方で漉いた紙(手漉きする際に、金属の鉱物を混ぜ酸化反応させた)「錆和紙」をはじめ、楮や三椏、雁皮、麻、 金属の錆について研究し、地元島根県や国産の原料を扱うことに重きを置いて制作しています。
パルプアート
漉工房 高山しげこ
自然をモチーフにした具象や抽象的なデザインを施し、平面に漉いて和紙、染色し立体的に漉くなど技術を応用してあかりを制作しています。
思い出や心象風景を紡ぎ出す、和みのあかりをお届けします。
籠染灯籠
中野形染工場+ハナブサデザイン
伊勢型紙から刷りとられた柄の模様を真鍮板にエッチングした円筒状の型と模様が籠の網目のように見えることから「籠染め」と言われています。それをそのまま使用し製作したオブジェが「籠染灯籠」です。
籠(型)から放たれる幻想的な光は観る者を魅了し感動をよびます。
組子
山川建具 山川英夫
床の間、障子、ふすま、欄間、組子細工。室町時代に生まれ江戸時代に独自の進化を遂げました。山川英夫さんは、200種類以上ある複雑な組子文様を使い分けます。
本展では、シンプルで大きめな組子で光の反映がきれいにでるように作られた作品です。
組子
江戸組子 建松 田中松夫
建具を美しく装飾する技法「組子細工」。釘などを一切使わず細く切った木材を手仕事で組み合わせ、200通り以上の様々な文様を組み込んでいきます。
本展では、4面とも組子の文様に変化をつけている作品です。
こもれる灯り
照明作家 弦間康仁
月あかりくらいが程よい。
どこか自然なあかりに近いものを追い求めた作品です。
灯ろう祭り
TAKEO・世界一飛龍窯灯ろう祭り佐賀県 武雄市
TAKEO・世界一飛龍窯灯ろう祭りでは飛龍窯の周辺に、約6000本もの灯ろうの光で幻想的な世界を演出。日が暮れていくにつれてイルミネーションの“光の海”が現れます。
清方の間
[きよかたのま]
美人画の大家、鏑木清方が愛着をもって造った落ち着いた静かな茶室風の部屋。
金魚ちょうちん
柳井金魚ちょうちん祭り
山口県の柳井金魚ちょうちん祭りでは、約4000個の金魚ちょうちんが飾られ、そのうち約2500個に灯りをともします。
ほのかな灯りが幻想的な雰囲気をかもし出します。
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こけし
こけし作家 林貴俊
技術や技法に規定がある伝統こけしではなく型にとらわれず自由な発想で制作する創作こけしです。
本展では「スイーツ」を展示しています。残念ながら食べられません。笑
ペーパークリスタル
折り紙作家 布施知子/照明デザイナー 阿曾正彦
折り紙を同じ形の構造を48個作り、のりを使わずに組み合わせ作り上げ、あかりをランダムに灯した作品です。
かんざし
かんざし作家 榮
ワイヤーで輪郭を作り、液体合成樹脂にくぐらせ膜を張って形を作ります。
本展では、天井画に合わせて朝顔をモチーフにしています。
照明
照明塾 橋田裕司
「闘鶏」「かんがえる」「ひっくりかえる」針金でフレームを作り、和紙をはった作品。
切り絵
切り絵作家 早川鉄兵
精密な切り絵作品にとどまらず、大がかりなインスタレーションやライトアップを手掛ける新しい切り絵表現の可能性を模索しています。
本展では切り絵とアクリルによる世界を展示しています。
自然の中の光
造形作家 川村忠晴
「自然が作り上げたものがいちばん美しい。僕は極力それに手を加えずに作品をつくる。」
イメージと合う草木を見つけて仕上げていく作品。
頂上の間
[ちょうじょうのま]
天井画は松岡映丘門下の作品です。前室、本間ともに格天井で、本間の床柱は黒柿の銘木を使用した部屋。
あかり絵
入江千春
こころのどこかにある風景を切り切り取ったシーンに博多弁を合わせて作られた「あかり絵」。
「和のあかり×百段階段」CMであったり、雷おこしになっていたりと一部、東京バージョンになっています。
サンドアート
サンドアートデュオ emullenuett
テーマは「ノスタルジック」様々な記憶がサンドアートによってよみがえります。
生の砂絵、ストップモーション、パフォーマンスの映像で表現します。
おじゃみ座布団
洛中髙岡屋
京都では「お手玉」を「おじゃみ」と言います。おじゃみからヒントを得た座布団です。愛らしい形だけでなく適度な厚みと硬さが日本人のライフスタイルに合うアイテムです。
ホテル雅叙園東京
創業者・細川力蔵が、東京 芝浦にあった自宅を改築した純日本式料亭「芝浦雅叙園」がはじまりです。当時は、日本料理、北京料理をメインとし、本物の味を提供することにこだわった高級料亭でした。
より多くの人々に本格的な料理を気軽に食べていただくため、1931年(昭和6年)気軽に入れる料亭として目黒の地に誕生しました。料理の味はもちろん、目でも楽しんでいただきたいと考え、芸術家たちに描かせた壁画や天井画、彫刻などで館内の装飾を施しました。
2017年(平成29年)4月1日目黒雅叙園からホテル雅叙園東京へと施設名称を変更しています。
百段階段とは
ホテル雅叙園東京の前身である目黒雅叙園3号館にあたる唯一の木造建築で、通称「百段階段」と言われています。食事を楽しみ、晴れやかな宴が行われた7部屋を99段の長い階段廊下が繋いでいます。
階段で結ばれた各部屋はそれぞれ趣向が異なり、各部屋の天井や欄間には、当時屈指の著名な画家達が創り上げた美の世界が描かれています。
2009(平成21)年3月、東京都の有形文化財に指定されました。
なぜ99段
日本では数の多いものを「百」や「千」という言葉で表現しました。
この階段も永遠に続くような長い階段ですので、通称「百段階段」と呼ばれており、99段で止めているのには諸説ありますが、「縁起担ぎ」の為だそうです。
①「奇数は陽数。縁起の良い数だから」説
②「未完の美学。完璧な数字より、発展性のある数字に」説
和のあかり×百段階段 2019
~こころの色彩~
[期間]
2019年7月6日(土)~9月1日(日)
[時間]
日~木曜日/10:00 – 17:00(最終入館16:30)
金・土曜日・8月11日~18日/10:00 – 20:00(最終入館19:30)
※8月10日(土)は17:00まで
[会場]
ホテル雅叙園東京
東京都指定有形文化財「百段階段」
[入場料]
当日¥1,600
前売¥1,300
大学生・高校生¥1,200
中学生・小学生¥600
※要学生証呈示、未就学児無料
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