日本の伝統、芸術、思想。なぜ? 問いを見つける。常設展『計算機と自然、計算機の自然』[日本科学未来館]
生け花に、自律的に動くロボット。
問い続けるだるまに、風鈴はなくとも風鈴は鳴る。
日本科学未来館の新しい常設展示は、日本の伝統、芸能、思想に根づく自然が、最先端の科学技術と融合し一体となる「新しい自然」の世界観を作り出しました。
自然観や世界観がどのように変わり、どんな「問い」を見出すのか考える展示です。
展示の総合監修(アートディレクション)には、メディアアーティストで、筑波大学准教授の落合陽一が務め、書家の紫舟や樂焼 樂家十六代 樂吉左衞門、華道家の辻雄貴など、アーティストの協力のもと作り上げています。
現在、コンピューターなどのデジタル機器やソフトウェアの手法の進化によってつくりだす世界は私たちの知識や知能の限界を超えようとしています。自然と人工物との境界が溶け合い、デジタルとアナログの特性を高め合う状態こそが、未来の私たちにとっての「新しい自然」となるでしょう。
“ 答えではなく、問いを見つける細道へ”
ぜひ、この機会にそれぞれの常識や感覚を疑い、様々な「問い」を見出してみてください。
次ページでは、展示概要や総合監修(アートディレクション)落合陽一のコメントをご紹介。
左から、毛利衛(日本科学未来館 館長)、樂焼 樂家十六代 樂吉左衞門、紫舟(書家)、落合陽一(メディアアーティスト/筑波大学准教授)、辻雄貴(華道家)、豊田啓介(建築家)、内田まほろ(日本科学未来館 展示企画担当キュレーター)
計算機と自然、計算機の自然
[開館時間]10:00~17:00 ※入館券の販売は閉館30分前まで
[休館日]火曜日(火曜日が祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)
[入館料]大人630円、18歳以下210円
[日本科学未来館]>> https://www.miraikan.jst.go.jp/
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