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【日本画】動物を描けばその体臭までも表す! 特別展「没後80年記念 竹内栖鳳」開催[山種美術館]

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近代京都画壇の中心的存在として活躍した竹内栖鳳(1864〜1942)。

没後80年を記念し、山種美術館では10年ぶりに竹内栖鳳の特別展「没後80年記念 竹内栖鳳」が2022年12月4日(日) まで開催中です。

栖鳳は、江戸時代以来の円山・四条派の伝統を引き継ぎながらも、さまざまな古典を学び、早くからその才能を開花させ、30代で京都画壇を代表する画家となります。

1900(明治33)年、パリ万博視察のため、当時の日本画家としてはかなり早い時期に渡欧。西洋美術や文化に大きな刺激を受けた栖鳳は、帰国後、西洋絵画の技法を取り入れ、水墨画など東洋画の伝統も加味した独自の画風を確立し、近代日本画壇に革新をもたらしています。

栖鳳の弟子・橋本関雪(1883〜1945)によれば、栖鳳は「動物を描けばその体臭まで描ける」と、自ら語ったといいます。その言葉通りの描写力は高く評価され、今なお新鮮な魅力を放っています。

また栖鳳は、画家であると同時に優れた教育者でもあり、自身の画塾・竹杖会、京都市美術工芸学校や京都市立絵画専門学校において、多くの逸材を育て、近代日本画の発展に尽くしました。

本展では、動物画の傑作にして栖鳳の代表作《班猫》【重要文化財】をはじめ、東京国立博物館所蔵の《松虎》(前期展示 10/6〜11/6)、個人蔵の初公開作品を含む優品の数々とともに、その画業をたどります。さらに、京都画壇の先人たち、同時代に活躍した都路華香や山元春挙のほか、栖鳳の門下である西村五雲、土田麦僊、小野竹喬らの作品もあわせて紹介します。また弟子の一人、村上華岳による《裸婦図》【重要文化財】を特別に公開します。

近代日本画の最高峰といえる栖鳳の傑作の数々、そして京都画壇を代表する名だたる画家たちの名品をご堪能ください。



[特別展]没後80年記念 竹内栖鳳

2022年10月6日(木)〜12月4日(日) 
※会期中、一部展示替えあり。

【前期】10月6日(木)〜11月6日(日)
【後期】11月8日(火)〜12月4日(日)

[開館時間]
10:00〜17:00 (入館は16:30まで)
※今後の状況により会期・開館時間等は変更する場合がございます。

[休館日]
月曜日

[入館料]
一般1300円、大学生・高校生1000円、中学生以下無料 (付添者の同伴が必要です)
※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)一般 1100円、左記いずれかのうち大学生・高校生900円

[きもの特典]
きものでご来館のお客様は、一般200円引き、大学生・高校生100円引きとなります。(複数の割引・特典の併用はできません)

[主な出品作品]
63点 ※所蔵表記のない作品はすべて山種美術館蔵。 ※出品内容には変更が入る場合があります。
竹内栖鳳:《松虎》(東京国立博物館)[前期展示]、《真桑瓜図》(個人蔵)、《班猫》【重要文化財】、《双鶴》、《白菜》(個人蔵)、《潮来小暑》、《みゝづく》、《蛙と蜻蛉》、《鴨雛》、《憩える車》、《艸影帖・色紙十二ヶ月》、《海幸》(個人蔵)
伝 長沢芦雪《唐子遊び図》【重要美術品】、都路華香《萬相亭》、山元春挙《曠原放牧図》、西村五雲《白熊》、西山翠嶂《狗子》、村上華岳《裸婦図》【重要文化財】ほか
※出品作品および展示期間は都合により変更される場合があります。

[主催]山種美術館、日本経済新聞社

[山種美術館]https://www.yamatane-museum.jp/

[入館日時オンライン予約]
詳しくは、山種美術館Webサイト(https://www.yamatane-museum.jp/onlineticket.html)をご覧ください。


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