【NEWS】日本舞踊家 花柳寿楽による日本舞踊 特別パフォーマンス! 新年より、映像作品としてドバイ万博・日本館公式サイトで公開
この記事の目次
『Diversity of Japan 舞 ~MAI~』について
本作は、12月11日のドバイ国際博覧会における日本のナショナルデー「ジャパンデー」で上演する為に、新たに製作された作品です。しかしながら、新型コロナウイルス・オミクロン株の世界的流行の影響による主催者決定により、残念ながら公演団のドバイへの渡航が見合わせとなりました(12月3日付け主催者発表)。
日本館と制作の松竹をはじめとした関係各所の協議の結果、本来の上演予定日であったジャパンデー当日にあたる、12月11日に、都内スタジオで無観客上演、収録致しました。
花柳寿楽 演出・振付・主演『Diversity of Japan 舞~MAI~』
収録の様子
―日本舞踊の多様な魅力を散りばめた作品に-
演出・振付・出演の日本舞踊家 花柳寿楽は「ドバイの皆様と心を繋ぎ、ジャパンデーを応援する思いで勤めさせていただきます」と語り、収録に臨みました。
約400年の歴史を持つ、日本の伝統芸能である日本舞踊。今回の『Diversity of Japan舞 ~MAI~』は、女流舞踊家による、しなやかで嫋(たお)やかな「舞」から、勇壮な獅子の躍動感あふれる「踊り」まで、日本舞踊の多様な魅力を散りばめて、世界の方々にお見せしたい、というテーマで製作されました。
三味線や鼓、鳴物等による日本固有の音楽が響く中、作品前半は、日本の美のシンボル、「桜」の美しさを眺めながら、4人の女流舞踊家が抒情的に舞う「花見踊」(*1)が披露され、鴇色(ときいろ)や鶸色(ひわいろ)といった色彩の衣裳も「日本の伝統美」を表わします。
そして後半は、雰囲気をがらりと変え、花柳寿楽の獅子の精(*2)が厳かに登場、勇壮に舞い狂います。可憐な花の精らと戯れた後、最後はダイナミックに毛を振る圧巻の幕切れとなりました。
日本舞踊の新鮮な魅力が詰まった作品となりました。
*1 花見踊(はなみおどり):“花見”の風景を描く「元禄花見踊」に取材した。
*2 獅子物(ししもの):能の「石橋」に取材した舞踊の一系統。伝説上の霊獣である獅子を題材とする。
花柳寿楽 コメント
花柳寿楽 ©篠山紀信
現地への渡航が出来なくなり、投げたボールの行き先がわからなくなってしまったような気持ちに襲われておりましたが、今回、ジャパンデー当日にあたる本日、関係者の皆様それぞれの想いが、糸が縒り合うように、映像という一つの形となり、現地にお届けすることが叶い、とても嬉しく思います。
一週間という短い期間で、ドバイの円形舞台用に製作していた作品を映像用に作り変えるということで、振付の調整、舞踊の”間”や余韻の調整など、映像の監督と度重なる相談を重ねてまいりました。作品の細部ひとつひとつから、日本の伝統的な美、日本らしい美しさ、を感じて頂ければと思います。
ドバイでの上演に向けて創らせて頂いたこの作品が、映像となり、そして更に先に続く道の始まりとなればと願っております。
その他の出演者
花柳喜衛文華、藤蔭里燕、藤間京之助、若柳佑輝子
収録映像の公開予定
今回収録された上演映像は、新年より、ドバイ万博日本館公式サイト等で公開されます。
ドバイ万博
2020年ドバイ国際博覧会
会期:2021年10月1日〜2022年3月31日(182日間)
開催地:UAE(アラブ首長国連邦)ドバイ
テーマ:「Connecting Minds, Creating the Future」(心をつなぎ、未来を創る)
サブテーマ:(1) Mobility (2) Opportunity (3) Sustainability
出展者数 :191カ国
想定入場者:約2,500万人(見込み)
公式サイト:https://www.expo2020dubai.com/