【梅酒】梅畑で感じた感動を! 2年かけて開発。香り味わう天然梅酒「mume」に込めた想い
この記事の目次
はじまりは、梅畑の感動から
和歌山県で生まれ育った大西さんには「地元和歌山の特産品を使用した加工品を研究し、地元に恩返ししたい」という夢がありました。
和歌山県海南市の中野BC株式会社へ就職し、研究部門、食品科学研究所の研究員として働いていた大西さんは、初めて梅畑に訪れた際、その香りに驚きました。
今まで「梅の香り」だと思っていた香りとは全く違い、果物の桃のようにフレッシュで爽やかな甘い香りだったのです。
その香りに感動した大西さんは、「和歌山県民でも知らなかったこの香りを、多くの人に届けたい」と考え、研究がスタートしました。
アイスワインの製法に着目
中野BCでは、従来の製法の梅酒を多く開発してきていましたが、従来の製法は製造に半年ほどかかり、梅の種からの香りも梅酒に入ってしまい、この特徴的な桃のような淡い香りはかき消されてしまいます。
そこで、大西さんが着目したのはアイスワインの製法でした。
アイスワインは凍ったままのぶどう果実を使用することで凝縮された果汁だけを選択的に使用します。この技術をヒントに0度以下に温度をコントロールすることで成分を選択的に抽出する着想を得ました。
果肉のみから成分を抽出
通常の梅酒の製法では、種からも成分が抽出されることにより、褐色の液色や風味が生まれます。
そこで、蔵が保有する、マイナス温度帯の貯蔵庫「氷室」で、凍った完熟梅の果肉部分のみから成分を抽出する製法を行い、果肉のみから成分を抽出し、透き通った色と梅の果実本来のフルーティーな香りが実現可能となりました。
この製法は、「氷室選択的抽出製法」と呼ばれ、特許出願中の特別な製法です。
抽出期間や、アルコール度数、糖の種類を変えたり、氷温庫に入れてみたりと、2年にも渡る試行錯誤を重ねた結果誕生したのが「mume」でした。
完熟梅でしか出せない「香り」
「mume」の製法が通常の製法と違う点として、完熟梅を使用しているという点があります。
通常青い梅を使用して梅酒は造られるのですが、完熟した梅は扱いが難しいのです。実が柔らかいので一つのコンテナにたくさん入れてしまうと下の方の梅はつぶれてしまい通常の半分程度しか入れられません。
また、収穫のタイミングも青い梅と比べて難しく、熟しすぎてしまうと味わいが変わってしまいます。さらに、完熟梅は中が温かく、凍りにくいので、凍らせる方法などかなり試行錯誤が必要でした。
口に広がる“梅畑の香り”
「mume」の開発のきっかけにもなった梅畑の香りは、グラスに注いだ瞬間はもちろんのこと、口に含んだ瞬間に口いっぱいに梅畑の香りが広がるように味わいも調整しています。
梅の旬である6月から7月の初夏を思わせる爽やかな口当たりをイメージして造られました。
“香り”を味わう梅酒
ワイングラスに注いで飲むと、「mume」の繊細な香りを最大限に引き出すことができます。
大西さんのオススメはお風呂上がりのリセットされたタイミングだそうです。
お風呂に入る前にワイングラスを冷やして、キンキンの状態でゆっくりリラックスして飲んでみてください。梅畑の爽やかで甘い香りとスッキリとした後味が、疲れた身体を癒してくれます。
香り味わう天然梅酒「mume」
アルコール度数:10%
内容量:500ml
販売価格:2,200円(税込)
製造場:中野BC株式会社(和歌山県)
[公式サイト]
https://kurand.jp/pages/mume
[公式Instagram]
https://www.instagram.com/mume_info/
[公式Twitter]
https://twitter.com/mume_info
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