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【着物帯】帯にも種類や格がある!フォーマルからカジュアルまで

 2018/07/13 伝統
 
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帯の種類と格


『染めの着物に織りの帯、織りの着物に染めの帯』。
着物と帯のコーディネートを表す、こんな言葉があります。
着物に訪問着ほうもんぎ小紋こもんといった種類があるように、帯にもいろいろな種類があります。また、留袖とめそでつむぎでは格の高さが違うように、帯にも、格が高い帯・低い帯があるのです。例えば、糸で模様を織りだす『織りの帯』と、染料で模様を描く『染めの帯』では、同じ種類の帯であれば、基本的に『織りの帯』のほうが格が上です。 染め > 織り の傾向がある着物とは、逆になるんですね。

着物と帯をコーディネートするときは、この格を合わせることも大切です。

洋服でイメージするとわかりやすいのですが、かっちりしたスーツの足下がサンダルでは、違和感がありますよね。ちぐはぐにならないように、帯の種類と格の基本をおさえて、コーディネートを楽しみましょう。

 関連記事 >>【着物】種類や格の違いをわかりやすく解説!シーン別で着る着物をご紹介

袋帯


袋帯は、礼装用の格の高い帯です。

留袖や訪問着に合わせて、結婚式や入学式、卒業式などの正式な場で使われます。

長さは4m20cm以上が一般的で、あとでご紹介する名古屋帯より、随分長く作られています。この長さがあることで、お太鼓部分が2枚重ねになった『二重太鼓』を結ぶことができます。お祝いごとが重なりますようにという願いをこめた、縁起の良い帯結びです。

成人式の振袖に合わせるのも袋帯です。ヒダをたくさん作った、華やかな結び方が近年の流行ですね。式ごとには、金糸・銀糸を織り込んだ豪華な袋帯を使います。

また、模様や素材によっては、色無地や小紋に合わせることも間違いではありません。この場合は、袋帯の効果で、全体のコーディネートの格を上げることができます。

着物を着る機会は、フォーマルな場面も多いものです。伝統的な古典柄で、季節を問わず使える袋帯が一つあると、とても重宝します。

名古屋帯



セミフォーマルからカジュアルまで、幅広く使えるのが名古屋帯です。

小紋や紬といった、普段着の着物に合わせて結びます。

長さは3m60㎝ほど名古屋帯という名前の由来は、大正時代に名古屋の女学校の先生が考案したことから名付けられたそうです。

名古屋帯には仕立て方がいくつかあります。

名古屋仕立て』:最もポピュラーな仕立て方です。胴に巻く部分をあらかじめ半分に折ってあるので、結びやすいのが魅力です。
開き仕立て』:半分に折らずに仕立てます。
松葉仕立て』:て先だけを半分に折って仕立てます。

あとの二つは、胴に巻く前幅が調節できるので、身長の高い方におすすめです。

名古屋帯には『染め』のものと『織り』のものがあります。『織り』の名古屋帯で古典柄のものは、セミフォーマルに使うこともできます。

半幅帯


半幅帯は、浴衣に結ぶ帯としておなじみです。

袋帯や名古屋帯の幅は30㎝ほどですが、半幅帯はその半分の15㎝ほどしかありません。長さは名古屋帯とほぼ同じくらいのものが主流です。

最近では浴衣だけでなく、小紋や紬に合わせて楽しむ方も増えています。

リバーシブルに使えるものが多く、かわいらしい文庫結びにしてみたり、帯締めを使ってお太鼓風に結んでみたりと、アレンジも豊富です。カジュアルでありながら、着物通な雰囲気を演出してくれますよ。

フォーマルな場では使わないようにしましょう。

 関連記事 >>【2018 浴衣】簡単で分かりやすい!基本的な半幅帯の結び方[写真で説明]


角帯


角帯は、おもに男性が使う帯です。

長さや幅に明確な決まりはありませんが、長さは4m前後、幅は10㎝前後が平均的です。体格の大きな方は幅広のものを、小柄な方は細いものを締めると、バランス良く見えます。

帯結びとしては、貝の口が一般的です。

角帯の格は、おもに素材で決まります。正絹しょうけん、綿、化学繊維、麻などさまざまですが、フォーマルな場面では、正絹の角帯を使えば間違いがありません。なかでも、博多織の角帯は定番です。

素材によって厚みや柔かさが違いますので、実際に手に取って、締めやすいものを選びましょう。

 関連記事 >>【男性着物】シーンによる種類の違い!帯から履き物までわかりやすくご紹介

柄の種類


ここまでは、長さや幅といった帯の『かたち』の種類をご紹介しましたが、帯は『柄』にも種類があります。ここでは全通柄ぜんつうがら六通柄ろくつうがら『お太鼓柄おたいこがらの3つの種類について、ご紹介します。

全通柄

帯の表の端から端まで、全てに柄が付けられた帯のことです。

帯は体に2周巻きますから、その1周目は隠れて見えなくなってしまいます。その見えない部分にも、見える部分と同様に柄があるのが全通帯なのです。とても贅沢ですね。

わざわざ見えないところにまで柄を付けるということで、作り手のこだわりが詰まっていますが、素材も時間も余計にかかりますので、価格はお高めです。

「外からは見えないけれど実は・・・」という、自分だけの密かな楽しみを味わえます。また、柄の位置を気にせず変わり結びができたり、どんな体形の方でも使いやすいという利便性も持ち合わせています。


六通柄

全体の6割に柄がある帯です。胴に巻いて隠れてしまう部分は、無地になっています。現在作られている袋帯・名古屋帯で一番多いのが、この六通柄です。

柄のある部分と無地の部分の境目を『柄止まり』と呼びます。六通柄の帯を巻くときは、体形に合わせて柄止まりの位置を調節しましょう。


お太鼓柄

お太鼓と、体の正面辺りの胴の部分にだけ柄がある帯です。ポイント柄とも呼びます。

柄の数は少ないですが、その分、目を惹く個性的なものも多く見られます。お太鼓が一枚の絵画のように見えるものもありますよ。

遊び心があって、つい欲しくなってしまうお太鼓柄の帯ですが、上手に巻くためには、少々慣れが必要です。胴の部分の位置や、お太鼓の大きさがずれてしまうと、せっかくの柄が見えなくなってしまいます。一番いい位置に柄が出るように、注意しながら締めましょう。


この3種類には、格の上下は特にありません。たとえば、高価な全通柄の帯でも、描かれたモチーフがポップなものなら礼装用には向きません。素材や模様で判断しましょう。

 関連記事 >>【着物の着付け】きれいに着る!必要な小物や下着一式ご紹介


まとめ

いかがでしたか?

帯の種類と格は、基本を覚えてしまえば、難しくはありません。

『着物一枚に、帯三本』という言葉がありますが、帯によって着物の雰囲気はがらりと変わります。お気に入りの帯を締めて、着物ライフを楽しみましょう!

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とうこ

とうこ

学生時代、茶道サークルで着付けを習い、茶道よりも着物が好きになってしまいました。
卒業後、仕事をしながら着付け師の免許を取得し、着物屋に転職。
いちばん最初に自分で作った着物は、薄青の地色にふわふわの小鳥が飛んでいる小紋でした。それ以来、どうも目にとまるのは動物柄が多くなり、鳥やら猫やら熊やら・・・。
ペットがウサギのため、特にウサギ柄の着物や帯・小物を見つけるとついつい手が伸びてしまい、結果、タンスは動物園状態です。

堅苦しいと思われがちな着物ですが、けっこう「なんでもあり」なところが面白さですよね。
着物がもっと身近な存在になるように、楽しくお伝えしていきたいと思います!

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