【着物レンタル】注意しておきたい!10のチェックポイント
この記事の目次
レンタルにしますか?
まず確認していただきたいことがあります。
それは「本当にレンタルでいいですか?」ということです。便利で安価なレンタルですが、場合によってはデメリットが生じることもあります。最初に、着物レンタルのメリット・デメリットを考えておきましょう。
[メリット]
▶︎価格が安い。
▶︎クリーニングの必要がない。
▶︎保管の心配がない。
▶︎細かい小物を準備しなくてもいい(セットの場合)。
着物を着る機会が少ない方にとっては、いいこと尽くめですね。
訪問着で1万円~5万円、振袖で15万円~25万円くらいの価格帯が多めです。
[デメリット]
▶︎サイズや色柄に限りがある。
▶︎何度も着る場合は割高になる。
1番考えていただきたい点は、この先着物を着るかどうかです。2回3回とレンタルすれば、結局購入するのと同じくらいのお金を払い、あとには何も残らないということになりかねません。たとえば、子どもの卒入学式は着物で出席したいという方なら、購入したほうがお得です。
また振袖の場合、2人姉妹がそれぞれレンタルする金額で、1着購入できてしまいます。
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レンタル店はどう選びますか?
いざレンタルに決めたとき、どんなお店を選ぶかは重要です。実店舗とオンラインショップ、それぞれにメリット・デメリットがあります。
実店舗
なるべく家に近いお店がおすすめです。着物選びから返却まで、数回行かなくてはいけません。結婚式の場合は、式場付属の店舗がある可能性があります。式場で借りる・返すができるので便利です。
[メリット]
▶︎実物を見て選べる。
▶︎試着できる。
▶︎着付けの相談ができる。
[デメリット]
▶︎オンラインショップより価格が高い。
写真と実物では、どうしても色や質感が違います。また、好きな色や普段洋服で着る色が、着物だと似合わないということもあります。当日楽しくお出かけするためには、試着がとても大切です。美容院や着付け師と提携している場合も多く、そうした美容院は着付け経験が豊富なので、信頼性が高いです。美容院選びに迷っている場合は、紹介してもらいましょう。
オンラインショップ
[メリット]
▶︎価格が安い。
▶︎手間がかからない。
[デメリット]
▶︎実物を確認できない。
忙しいときでもパソコンやスマホですぐ注文できるので、とても便利です。価格も安く、1万円以下のものもあります。最大のデメリットは、実物を確認できないことです。届いてみたら写真と全然違う、生地が薄くてペラペラなんてこともあり得ます。
仮予約で郵送してもらえる「下見システム」を導入しているショップもありますので、慎重に選びましょう。
観光地のレンタル店
レトロな街並みがウリの観光地には、着物で街歩きを楽しむためのレンタルショップが増えています。小紋や浴衣を扱っており、手ぶらでオッケー・着付け込み・手荷物お預かりと、至れり尽くせりです。「とにかく気軽に楽しみたい」という方は、ぜひ試してみてください。
レンタル費用と期間は?
レンタル費用は、選ぶ着物やオプションによって、同じ店でも数万円の差があります。やはり新しい着物、ブランドの着物は高価です。帯や小物を店にお任せの場合は基本料金、自分で選ぶ場合は追加料金といったシステムのところもありますね。最低価格はさまざまですが、最高で、訪問着・留袖=10万円、振袖=30万円でしょう。これより安くて良いものがたくさんありますので、ご安心を。
レンタル期間は、2泊3日から1週間程度が一般的です。
美容院で着付けする場合、レンタル日程と合わせて持ち込み予定日にも注意しましょう。
振袖は、前撮りから成人式終了までと長期のレンタルになることがあります。保管に気を遣わなくてはいけないので、店からの注意事項をしっかり確認してくださいね。
セットに含まれている内容は?
多くのレンタル店が「フルセットレンタル」を採用しています。
内容は主に以下の通りです。
・帯・長襦袢・帯揚げ・帯締め・重ね衿・肌着・足袋・腰ひも・伊達締め・コーリンベルト・衿芯・帯板・帯枕・草履・バッグ・補正パッド(付いていない店もある)
これ以外に、振袖の場合はショール・帯板(小)・3連のゴムひも、留袖の場合は末広(扇子)が付属しているかを確認しましょう。
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自分で用意する小物は?
フルセットレンタルの場合
▶︎補整用タオル
▶︎髪飾り
着付けをお願いする場合、タオルの枚数は、事前に確認してください。バスタオルは大きすぎるので、てぬぐいサイズがいいですね。
フルセット以外の場合
フルセットにせず価格を抑えるタイプの店もあります。足りないものは買いたしましょう。着付け小物は、数百円から3千円くらいです。草履とバッグは少々お高いので、別途レンタルも検討してみてください。
サイズは合っていますか?
着物は洋服よりサイズの融通がききます。ある程度は「大は小を兼ねる」が通用しますが、着姿はあまり格好よくありません。身長で商品をわけている店がほとんどですので、自分に合ったサイズの中から選びましょう。
小柄な方は、あまり大きい柄を選ぶとバランスが悪くなりがちです。また、着物と帯は色味を合わせたほうが、背が高く見えます。
長身の方は、裄(ゆき)が合っているか、おはしょりが作れるかがポイントです。ある程度妥協が必要ですが、着たときにサイズ感が出やすい部分です。大柄な方用に、幅広サイズの着物もあります。
受け渡し方法は引取?郵送?
実店舗の場合は、店に取りに行く方法が多いでしょう。着物一式はそれなりの重さがありますので、帰り道にはご注意を。
オンラインショップの場合は郵送です。自宅ではなく、着付け会場へ郵送してもらえるサービスもあります。
キャンセル料はいつからかかりますか?
キャンセル料が発生する時期は、店によって予約日から1週間~1ヵ月と幅があります。予約日からでなく、利用日から換算してキャンセル料がかかる店もあります。レンタル料金の20%~30%で始まり、前日で50%、当日キャンセルでは100%請求です。キャンセルの場合はお早めに!
クリーニングサービスはありますか?
レンタル店では『通常使用以上の汚れがあれば、クリーニング代を請求します』というのが決まりです。多少の食べこぼしや雨に濡れた程度のことは、大目に見てくれる場合がほとんどです。使用したまま返せば、店がクリーニングをします。
クリーニング代を請求されるのは、大きな汚れや傷を付けた場合です。たとえば、料理のソースをべったり付けてしまった・破ってしまった・煙草で焦がしたなどです。香水の匂いも対象になることがあります。程度によりますが、1万円以上の請求もあるようです。
店によっては、任意の保険サービスを設けています。1000円程度の保険に申し込むと、汚してしまった場合もクリーニング代がかからないシステムです。不安な方は検討してみてください。
レンタル以外のサービス内容
着付け・ヘアメイク
実店舗では、提携の美容院や着付け師を紹介してもらえる場合があります。着物の料金とパックになったプランもあります。相談してみましょう。
写真撮影
せっかくの着物姿ですから、記念に写真を撮りたいですよね。レンタル店と写真スタジオが一体化した店舗も増えています。成人式や卒業式のレンタルでは、写真撮影もセット料金に含まれることがありますね。
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まとめ
とにかく安くて手間いらずなのが、レンタル着物のいいところです。
まずはお試しで、気軽に利用してみてください。
着物選びもお出かけも、とても思い出深いものになりますよ!
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