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【着物】過去・現在・未来、世界最大コレクション! 特別展「きもの KIMONO」会期変更開催[東京国立博物館]

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展覧会の見どころ

鎌倉時代から現代までを通覧する、初めての大規模きもの展!

鎌倉時代から現代までを通史的に総覧する、かつてない規模の “きもの” の展覧会です。加えて、東京国立博物館では1973年に特別展「日本の染織」を開催して以来、47年ぶりとなる大規模な染織の展覧会となります。

本展では、国宝、重要文化財を含む染織作品、屛風や浮世絵などの絵画作品によって、 “きもの” の壮大な歴史絵巻を繰り広げます。


光琳「冬木小袖」が登場。

尾形光琳は、江戸での寄宿先である深川の材木商・冬木家に滞在中、冬木家の奥方のために白小袖に秋草図を描きました。

光琳は呉服商雁金屋に生まれましたが、彼が直接小袖に描いた作品のうち完全なきものの形で遺されてきた真筆は、「冬木小袖」の名称で知られるこの1領のみです。


重要文化財 小袖 白綾地秋草模様 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀 東京国立博物館蔵


信長・秀吉・家康ゃ篤姫など、歴史上の著名人の衣装も多数。

戦国時代、天下統一を目指した3武将、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が着用したと伝えられる衣装をはじめ、秀吉の正室であったおね(高台院)、側室であった淀殿ゆかりの衣装や肖像画、天璋院篤姫の衣装などを展示。

そこには、数寄な運命を辿った歴史上の人物の性格も垣間見えます。


陣羽織 黒鳥毛揚羽蝶模様 織田信長所用 安土桃山時代・16世紀 東京国立博物館蔵


1章 モードの誕生

慶長〜元和年間、日本に滞在したスペインの貿易商人、アビラ・セロンは、日本の “きもの” は「すばらしい布地にきれいに色どりして、金をちりばめ、美々しく刺繍をほどこした絹地でできている」と『日本王国記』に記しました。

室町時代から江戸時代初期にかけて描かれた女性の肖像画や風俗図屛風、安土桃山時代の小袖の数々を通して、当時の華やかなファッションを再現します。


重要文化財 縫箔 白練緯地四季草花四替模様 安土桃山時代・16世紀  前期展示 6月30日(火)~7月26日(日) 京都国立博物館蔵



重要文化財 小袖 黒綸子地波鴛鴦模様 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵



国宝 婦女遊楽図屛風(松浦屛風) 江戸時代・17世紀 展示期間 6月30日(火)~7月5日(日)  奈良・大和文華館蔵


2章 京モード 江戸モード

江戸時代、第2代将軍徳川秀忠の娘・和子が入内すると、京都に移ったファーストレディのファッションに注目が集まり、 “きもの” の流行が京都から発信さ れるようになりました。その一方で、数多く描かれた「寛文美人図」からは、島原や吉原にいた遊女がモードを牽引する役割を担っていたことがうかがえます。

江戸時代中期には、尾形光琳のような著名な絵師に模様を描かせた小袖や菱川派をはじめとする浮世絵師たちの描く美人画 がファッションに影響を与えるようになりました。江戸幕府が 庶民の贅沢を禁じたことで、洗練・簡素をよしとする「いき」な美学も生まれます。

京と江戸を中心に発信される、めくるめく流行の変遷をご覧いただきます。



重要文化財 振袖 紅紋縮緬地束熨斗模様 江戸時代・18世紀 前期展示 6月30日(火)~7月26日(日) 京都・友禅史会蔵



見返り美人図 菱川師宣筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵


3章 男の美学

時代や身分により、個性的な お洒落を全身で表現してきた日本の男性。

3章では、戦国武将の衣装、友禅染で華やかにデザインされた若衆の振袖、細密な刺繍や更紗を用いた華麗な間着、刺青のように勇壮な模様を施した火消半纏を展示。さらに象牙・螺鈿・蒔絵などで意匠を凝らした煙管や印籠、根付といった男性小物も紹介します。



重要文化財 振袖 白縮緬地衝立梅樹鷹模様 江戸時代・18世紀 東京国立博物館蔵


4章 モダニズムきもの

文明開化のあと、西欧風のモダンな模様を染めた友禅やアール・デコ調のデザインなど、ヨーロッパのモードに連動した模様の “きもの” が登場しました。

特に銘仙は庶民でも手に入りやすく、日本の女性の日常着に前代未聞の華やかなデザインを展開させます。



振袖 淡紅綸子地宮殿模様 昭和時代・20世紀 千葉・国立歴史民俗博物館蔵


5章 KIMONOの現在

戦後、きものは日常着として着られることが少なくなったものの、現代のグラフィックデザインを志向する “きもの” や、インスタレーションとしてきものを制作する染織作家も現れました。

岡本太郎のような個性的な作家の作品や、人間国宝が制作する “きもの” など現代における “きもの” の多様な展開を紹介します。



TAROきもの 岡本太郎原案 昭和49年頃(1974頃) 東京・岡本太郎記念館蔵 撮影:堤 勝雄



友禅訪問着 白地位相割付文 「実り」 森口邦彦作 平成25年(2013) 前期展示 6月30日(火)~7月26日(日) 東京・株式会社三越伊勢丹蔵



特別展「きもの KIMONO」

2020年6月30日(火)~8月23日(日)

[前期展示]6月30日(火)~7月26日(日)
[後期展示]7月28日(火)~8月23日(日)

[会場] 東京国立博物館 平成館(上野公園)
[開館時間] 9:30~18:00(※総合文化展は午後5時までとなります。夜間開館は実施いたしません。)
[休館日] 月曜日・8月11日(火)(ただし8月10日(月・祝)は開館)
[観覧料金] 一般1,700円 、大学生1,200円、高校生900円、中学生以下無料

*障がい者とその介護者1名は無料。「日時指定券」の予約は不要です。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。
*中学生以下無料。ただし、オンラインでの「日時指定券」の予約が必要です。
*新型コロナウイルスの感染予防・拡散防止のため、会期変更後の団体料金の設定はございません。

*本展では、スムーズな運営を図るため、各種割引を無効とさせていただきます。また、友の会・メンバーズプレミアムパス・国立博物館メンバーズパスの団体料金割引、キャンパスメンバーズ割引はございません。

[公式サイト] https://kimonoten2020.exhibit.jp/

※今後の諸事情により、開館時間や休館日等について変更する場合がございます。公式サイト等でご確認ください。


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