【蚊遣り豚】蚊取り線香の相棒、なぜ豚なの? 歴史的にも古く、様々な説がある
夏の風物詩とも言える蚊取り線香。やっかいものの蚊から私たちを守ってくれる頼もしい存在ですよね。では、蚊取り線香が発明される前の人々はどのようにして蚊とうまく暮らしていたのでしょうか。
平安時代から大正初期ごろまで蚊遣り火と呼ばれる草木を燻した煙で蚊を追い払っていました。まさに蚊遣り火は、蚊取り線香のルーツと言えるでしょう。
そんな蚊取り線香の相棒とも言える蚊遣り豚(かやりぶた)にスポットライトを当てていきます。
そもそも蚊遣り豚って何?とお思いの方もいるのではないでしょうか。
蚊遣り豚とは蚊取り線香から落ちる灰の受け皿となる灰皿の役割を担うものです。蚊遣り豚と聞いてピンとこない方も「豚の形をした陶製のもの」と聞けばきっとおわかりになるでしょう。
なぜ、蚊遣り豚が犬や猫ではなく豚の形になったのか? そこにまつわる言い伝えや蚊遣り豚の使い方についてご紹介していきます。
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