【妖怪】見えない存在と出会う文化!「動き出す妖怪展 TOKYO」がひらく妖怪の想像力の世界
「知っている存在」だけではない
妖怪と聞くと、多くの人は鬼や河童、天狗、ぬらりひょんといった名前のある存在を思い浮かべるかもしれません。しかし、日本の妖怪文化には、名前のない妖怪や、何をする存在なのか分からない妖怪も数多く存在します。
絵師の想像から生まれたものや土地の伝承として語られてきたもの、さらには理由も分からないまま描き残された存在なども含めて、すべてが妖怪文化の一部です。本展では、よく知られた妖怪だけでなく、こうした未知の存在も含めて提示されています。
つまりこの展示は、妖怪を知識として理解するだけでなく、妖怪の世界そのものを体験する場なのです。

八つの空間で体験する
本展は大きく8つのコンセプト空間で構成されています。
一般的な没入型展示が一つの巨大空間の中で映像を展開する構成であるのに対し、本展では空間ごとに異なる視点や表現方法で妖怪の世界が描かれています。立体造形と映像が重なり合う空間演出や奥行きを感じさせる3DCG表現、絵巻物の中に入り込むような体験、さらに妖怪が飛び出すように現れる仕掛けなどが随所にちりばめられ、部屋を移動するたびに妖怪との距離や関係性が変化していきます。
まさに、妖怪の世界を歩くような体験です。

五感で出会う妖怪
本展のもうひとつの特徴が、五感を使って妖怪の存在を感じる体験設計です。
プロジェクションによる映像演出に加え、空間に配置された立体音響や立体造形とのコラボレーション、さらに香りによる空間演出などが組み合わされることで、妖怪の気配を身体的に感じ取ることができる構成になっています。
妖怪は本来、「見えない存在」です。だからこそ、音で気配を感じ、光で存在を想像し、香りで空間を味わうという体験は、妖怪というテーマと高い親和性を持っています。視覚だけに頼らない、多層的な感覚で妖怪と出会うことができる展示となっています。

日本のポップカルチャーの原点
妖怪文化は決して過去のものではありません。
鳥獣戯画や百鬼夜行絵巻、浮世絵といった表現は、やがて漫画やアニメーション、ゲームといった現代の日本の視覚文化へとつながっていきました。妖怪は、日本の想像力の源として現代の創作文化の中にも受け継がれている存在なのです。
本展では妖怪を古典文化として紹介するだけでなく、日本のポップカルチャーにつながる創造の原点として捉え直す視点も提示されています。

世代を超えて共有される体験
本展は、特別な装置を装着することなく体験できる展示でもあります。同じ空間の中で隣にいる人と同じ風景を共有できることは、世代を越えて楽しめる体験として大きな意味を持っています。
子どもから大人まで、妖怪文化に詳しい人も初めて触れる人も、それぞれの立場で妖怪と出会うことができる設計になっています。妖怪はもともと人と人とのあいだで語られ、共有されてきた存在であり、その文化のあり方が現代の展示空間の中にもう一度立ち上がっています。

「恐れる存在」から「体験する文化」へ
妖怪はかつて、説明できない世界への畏れとして語られてきました。しかし現代では、想像し、感じ、楽しみ、共有する体験として再び私たちの前に現れています。
「動き出す妖怪展 TOKYO」は、妖怪という日本の想像力の文化を次の世代へつないでいくための新しい入口と言えるのかもしれません。
本展の開催概要は以下の通りです。来場を予定されている方は参考にしてみてください。
動き出す妖怪展 TOKYO ~Imagination of Japan~
【会期】
2026年3月27日(金)~6月28日(日)
※期間中休館日なし
【開館時間】
9:30~20:00(最終入場19:30)
※最終日6月28日は17:00まで(最終入場16:30)
【会場】
寺田倉庫 G1ビル(東京都品川区東品川2-6-4)
【チケット】
大人:2,600円 / 学生(高・大・専門):1,800円 / 子供(4歳以上中学生以下):800円 / シニア(65歳以上):2,500円
【主催】
動き出す妖怪展TOKYO実行委員会
(テレビ東京・BSテレビ東京・日本経済新聞社・時事通信社・一旗・テレビ愛知)
【後援】
J-WAVE
【特別協力】
西尾市岩瀬文庫/妖怪美術館(小豆島)
【協力】
パナソニックコネクト/キャライノベイト/ヤマハ
【協賛】
寺田倉庫
【企画制作】
一旗/テレビ愛知
【公式サイト】
https://www.yokaiimmersive.com/tokyo

