【花火】海の柏崎・川の長岡・山の片貝 夏の夜を彩る!越後三大花火[柏崎・長岡・片貝]
この記事の目次
越後三大花火
毎年7月から9月にかけての3ヶ月間は、大会の規模は大小さまざまありますが、全国でなんと350箇所以上もの場所で花火大会が催されると言われています。
特に新潟県では、この時期になると毎週のように県内各地で花火大会が催されることから、花火が夏の風物詩として県民の生活の一部になっていることが伺えます。
数ある新潟県内の花火大会の中でも、「世界に誇れる」と高く評価されているのは次の3つ。
日本最大級の海上花火が魅力的な
「ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会」
日本一の大河「信濃川」を舞台に繰り広げられる
「長岡まつり 大花火大会」
世界一の四尺玉が打ち上げられる
「片貝まつり 浅原神社秋季例大祭奉納大煙火」
花火の打ち上げ場所の特徴から、「海の柏崎、川の長岡、山の片貝」とも称され、「越後三大花火」として知られています。
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ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会
はじまり
「ぎおん柏崎まつり」は、名前のとおり、かの有名な京都の祇園祭に由来します。
柏崎市西本町に佇む八坂神社は、京都の八坂神社の流れを組むお社。ぎおん柏崎まつりは京都で行われる祇園祭同様に、もともとは疫病や災難を除くためのお祭りとして催されていました。当時は、疫病が流行するたびに人々は神輿を担ぎ、奉納花火を打ち上げて天下泰平を祈ったといいます。
「ぎおん柏崎まつり」として現在のような形となったのは、1950年のこと。八坂神社の祇園祭と柏崎の商工祭が一緒になって「ぎおん柏崎まつり」が誕生しました。
1998年にこれまでの大会以上に新趣向を取り入れたことで、より美しくダイナミックになった星の華が圧巻だと評判になったことから、その名が広く全国に知られるようになりました。
特徴や見どころ
ぎおん柏崎まつりの特徴は、なんと言っても花火。そして花火を打ち上げるロケーションです。会場となる「みなとまち海浜公園」は、海に突き出した長い防波堤を花火の打ち上げ場所として活用できるという好条件に恵まれています。この条件が、ぎおん柏崎まつりの花火大会を他とは一線を画した、ここでしかできない特別な演出を可能にしています。
一番の見どころは、柏崎でしか見られない「尺玉100発一斉打ち」でしょう。防波堤1,500mに尺玉専用の花火筒を横一列に並べて同時に打ち上げるというもの。その一瞬のきらめきと100発が一度に開く轟音は迫力満点で、贅沢な夏の夜のひとときを堪能できます。
開催期間
2019年7月24日(水)〜7月26日(金)
[7月24日(水)]
【マーチングパレード】地元の子供達によるパレード
[時間]午後1時45分~午後3時15分
[会場]東本町一~二丁目
【民謡街頭流し】市民参加型の民謡街頭流し
[時間]午後7時~午後8時45分
[会場]東本町二丁目~ニコニコ通り~西本町一丁目
[7月25日(木)]
【たる仁和賀】勇壮な山車や神輿
[時間]午後6時~午後8時30分
[会場]東本町二丁目~ニコニコ通り~西本町一丁目
[7月26日(金)]
【海の大花火大会】約15,000発を打上げ予定
[時間]午後7時30分~午後9時10分
[会場]鵜川河口、みなとまち海浜公園、中央海岸
長岡まつり大花火大会
はじまり
長岡花火の歴史は古く1841年まで遡ります。長岡藩10代藩主牧野忠雅に下った川越移封の命が取りやめになったことを祝って打ち上げたのがその発祥と伝えられています。
花火大会として開催されるようになったのは1879年のこと。古志郡千手町にある八幡神社の祭に、遊廓関係者がお金を出しあって、花火350発を打ち上げたことが最初とされます。
大正末期から昭和初期にかけて、迫力満点な長岡花火は全国的にその名を知られるようになりました。しかし1937年に日中戦争・太平洋戦争の口火となった盧溝橋事件が起こると、長岡市民は、長岡まつりの開催は断念せざるを得ませんでした。そして1945年8月1日、長岡市上空を125機のB29編隊が来襲し、長岡のまちは瞬く間に炎に包まれました。この空襲は長岡市街の8割を焼き払い、1,488名もの尊い命を奪いました。
長岡空襲の惨事から2年の月日を経て、長岡市は「戦災復興祭」の催しものの一つとして、戦争で中止していた花火大会を再開。1949年には名称を「長岡まつり」と改め、戦没者を追悼するため、そして戦後の長岡の復興を祈念するために、毎年8月にこのまつりが開催されます。
また2005年以降は、前年10月に発生した中越大震災の「犠牲者の追悼」「支援への感謝」「復興への誓い」という思いも込めて祭りを執り行っているそうです。
長岡では毎年8月になると、人々の平和への祈りをのせたたくさんの花火が大空に舞います。
特徴や見どころ
長岡まつりの特徴は、体験型のイベントが多く盛り込まれていること。長岡を訪れる人々と長岡市民の交流の場としても人気があります。
そして見どころは、まつりの2日目、3日目に予定されている大花火大会。日本三大花火大会の一つと称されるだけあって、毎年約100万人(2日間で)の観客を魅了します。
2019年の長岡まつり大花火大会の目玉は、プログラムの冒頭に打ち上がるナイアガラ超大型スターマイン。長岡開府400年を記念して打ち上げられる特別企画です。大手大橋のナイアガラに加えて、花火製造各社の特徴ある尺玉を打ち上げる予定で、オープニングの花火としては過去最大のスケールになるそうなのでお見逃しのないように。
開催期間
2019年8月1日(水)〜8月3日(金)
[8月1日(水)]
【柿川灯籠流し】戦災殉難者に対する慰霊と恒久平和への想いを書いた灯籠を柿川に流す
[時間]午後6時30分~午後8時30分(受付開始午後5時〜)
[会場]柿川(追廻橋上流)※雨天時中止
【平和祭】大民踊流しや平和への願いを込めた慰霊神興渡御等
[時間]午後5時30分~午後10時
[会場]長岡市大手通1・2丁目、すずらん通り、セントラル通り
[8月2日(木)]
【ふれあい広場】市民によるパレードやパフォーマンス
[時間]午前11時30分~午後3時30分
[会場]長岡市大手通1・2丁目、東坂之上1~3丁目、殿町2丁目、アオーレ長岡
【大花火大会】正三尺玉やナイアガラ、ミュージック付スターマイン等の打ち上げを予定
[時間]午後7時20分~午後9時15分
[会場]長生橋下流信濃川河川敷周辺(長岡市岡村町)
[8月3日(金)]
【わんぱくおまつり広場】吉本お笑いライブや大フリーマーケット等
[時間]午前11時30分~午後3時30分
[会場]大手通り、すずらん通り、セントラル通り、アオーレ長岡
【大花火大会】正三尺玉やナイアガラ、ミュージック付スターマイン等の打ち上げを予定
[時間]午後7時20分~午後9時15分
[会場]長生橋下流信濃川河川敷周辺(長岡市岡村町)
片貝まつり 浅原神社秋季例大祭奉納大煙火
はじまり
正四尺玉の打ち上げで全国的に知られる片貝まつりは、小千谷市片貝町で毎年9月に開催される秋祭りです。
現在では、片貝町のほぼ中心に位置する「朝原神社」の秋季例大祭の奉納煙火として花火の打ち上げを行いますが、もともとは各家庭で作った花火を少人数で打ち上げていたのが、片貝の人々が花火に親しみをもつきっかけになったのだとか。
片貝の空に初めて大輪の花が咲いたのは、1802年の7月のことでした。1891年には、世界初と言われる三尺玉の打ち上げを行ったことが、幕末から明治の時代を駆け抜けた落語家、三遊亭圓朝の伝記の中に記されているといいます。また、片貝まつりの花火は、日本で最初に「正三尺玉」や「正四尺玉」を打ち上げたとして、ギネス世界記録として歴史にその名が刻まれています。
日本全国で開催される花火大会の多くは、川原や海岸といった水辺で行われますが、片貝の花火は丘の上で打ち上げられることから「山の片貝」と称されています。
近年では全国各地から片貝まつりに向けて花火を奉納する人が増えていて、個人や企業、奉納する人たちそれぞれの想いが込められた花火が打ち上げられます。
特徴や見どころ
片貝まつりの特徴は、奉納される花火の7〜8割が尺玉花火だということでしょう。もちろん世界最大の打ち上げ花火として知られる正四尺玉も打ち上げられます。
片貝まつりの花火は、奉納花火であることから強風警報発令時のみ順延とされ、その他の天候の場合は決行されるといいます。つまり片貝まつりでは、雨天の場合でも予定通りに花火を打ち上げます。
片貝まつりでは、花火の打ち上げの無事を祈る「筒引き」や、花火の玉を神社に奉納する「玉送り」など、先人から継承されてきた郷土色豊かな日中行事も必見です。そして、会場となる朝倉神社周辺には約200店もの露店が建ち並び、お祭り気分を盛り上げてくれます。
開催期間
2019年9月9日(月)〜9月10日(火)
[9月9日(月)・10日(火)]
[時間]午後7時30分〜午後10時20分(両日)
[会場]新潟県小千谷市片貝町三之町 浅原神社裏山
まとめ
越後三大花火と言われる柏崎、長岡、片貝、それぞれ違いがありますね。
ぜひ、夏の風物詩のひとつである花火大会を、花火大国新潟でご観覧ください。
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