【しめかざり】なぜここまで多様化した!? 渦巻く智恵 未来の民具「しめかざり」展覧会開催[生活工房]
この記事の目次
Topic 1
大厄災の年をしめ括る展覧会
しめかざりとは、正月にトシガミ様を迎える準備として、家の内外に飾りつける藁でできたお飾りです。 トシガミ様は、新しい年の福を授ける神様。
2020年は大厄災の年となりましたが、2021年が良き年となるよう、願いを込めて開催いたします。
静岡県御殿場市「ブッチガイ」
Topic 2
しめかざりの飾らない姿、藁が象る「素のかたち」
普段私たちが目にするしめかざりは、様々な装飾が付いた状態です。 それゆえ、土台となる藁のかたちに気づかず、どれも同じに見えてしまいます。
今回の展覧会で着目するのは、装飾を脱いだ、「素のかたち」のしめかざりです。
宮城県気仙沼市「ホシノタマ」
Topic 3
「普通の」しめかざりは存在しない
しめかざりのかたちは千差万別。土地によってそのかたちは全く異なります。日本各地の風土に根差した素材やかたち、そこに込められた先人たちの智恵をご紹介します。
福岡県田川郡「鶴」
京都府京都市「ちょろけん」
Topic 4
月下のしめかざり
トシガミ様が見るしめかざりの姿は、大晦日の夜、月明かりに照らされた姿でしょう。 本展 では、そうした月下の様子をイメージした空間で、しめかざりを展示します。
展示構成(予定)
しめかざり時空探訪
しめかざりの地域的違い、歴史的変遷、構造等を、写真・グラフィックで紹介
月下のしめかざり
大晦日の深夜、月あかりに照らされた様子をイメージしてしめかざりを展示
智恵と未来
しめかざりを新たな視点で分類し、その特徴を紹介。未来の民具としての可能性に着目
埼玉県児玉郡「お顔隠し」
森 須磨子
[もり すまこ]
1970年、香川県生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科修了。同大学助手を経て、2003年に独立。グラフィックデザインの仕事を続けながら、全国各地へしめかざり探訪を続けている。しめかざり関連の執筆、講座、展覧会企画、監修、メディア出演など活動多数。著書に、たくさんのふしぎ傑作集『しめかざり』(福音館書店)、『しめかざり――新年の願いを結ぶかたち』(工作舎)など。
渦巻く智恵 未来の民具「しめかざり」
2020年11月28日(土)~12月27日(日)
[会場] 生活工房(三軒茶屋キャロットタワー3・4F)
ワークショップA / ワークショップB / 生活工房ギャラリー
[時間] 10:00~18:00
[定休日] 月曜日
[料金] 無料
生活工房「しめかざり」
https://www.setagaya-ldc.net/program/500/