【NEWS】名匠・佐々部清監督、渾身のラストストーリー!映画『大綱引の恋』1周忌追悼上映イベント
豪華キャスト7名勢揃い。
韓国より知英 & 主題歌担当AIからのビデオレターに歓喜!
昨年3月に急逝した佐々部清監督の遺作映画『大綱引の恋』が、5月7日より全国公開されます。
3月29日に、スペースFS汐留にて1周忌追悼上映イベントが行われ、三浦貴大、比嘉愛未、松本若菜、中村優一、升毅、石野真子、西田聖志郎が出席したほか、主演の知英と主題歌担当のAIがビデオレーターを寄せました。
韓国から知英は「コロナの影響でその場に行けなくなりましたが、皆さん楽しんでいますか~?」と笑顔で「ロケ地・鹿児島は街も風景も人々も食べ物も素晴らしく、いつか必ず鹿児島に行きます。薩摩川内市は韓国との文化交流がある街なので嬉しかったです。そして佐々部監督とご一緒できたことを光栄だと思っています」と回想。
全国公開が迫るが「公開日にはコロナが終わって、皆さんと目と目を合わせてお話が出来ればいいなと思っています。またお会いしましょう」と締め括りました。
佐々部組初の三浦は「佐々部監督からは、自然にそこにいるのが上手いと言われました。それに対して僕は『それしかできない』と返したら、その言葉を佐々部監督が気に入ってくれて、何度もその話をされていました」と懐かしそう。母親役の石野について「役柄的にキャラ立ちしている。でも素敵なお母さん」と紹介すると、妹役の比嘉は「え?妹は!?」と詰め寄って、たじたじの三浦は「こういう感じで現場もやっていました!」と仲良さそうでした。
石野は「撮影はとても楽しくて、アットホームな現場でした」と振り返ると、夫役の西田は「作品を見た人たちから『お前のDNAからこんな二人(三浦・比嘉)が生れるか!?』と…。石野さんのいい遺伝子が入っているんです!」と笑わせた。
比嘉は「いつか佐々部組の一員になりたいと思っていたら、この作品のクランクアップの際に『これで愛未も一員だ』と言われました。その言葉は忘れられないし、一生心に刻んでいきたいです。残念ながら遺作となってしまいましたが、感謝しかなくて光栄です」と佐々部監督を追悼していました。
松本は「佐々部監督はお話がお上手で、日本一のスーパー助監督だったというお話も伺いました。お祭りシーンではその時の経験が確実に活きており、必見のシーンになっています」と見どころとしてアピール。
升も「祭りのシーンはさすがスーパー助監督!と思った。先頭を切って限られた時間内に撮っていくし、誰一人嫌な気持ちにならない現場作りをしてくれる人でした」とその人柄を偲んでいました。
太さ40センチの綱を引き合う大綱引きで一番太鼓を務めた三浦は「練習はずいぶんしました。見た目以上に大変」と苦労を滲ませると、中村は「でも初日の練習から貴大さんは叩けて、一番太鼓経験者のコーチも『あんなに早くは叩けない』と褒めていました。そんなことを言われたら僕も頑張らなければと、ホテルに帰って枕を叩いていました」と三浦の筋の良さにジェラシー。
それに三浦は「僕も同じことをしていました。酒を飲んでいただけではないんですよ」と。
その練習の成果もあり、祭りシーンに比嘉は「迫力が違う。本物を見ている感覚。努力が伝わって、カッコよかった」と褒めると、中村も「三浦君のスナップは上手で、主演のスナップは違うと思いました」と絶賛。
悔しがる中村に三浦は「でも佐々部監督は初号を観終わったときに『優一の方が良かった』と言っていたよ」と優しくフォローしていました。
最後に三浦は「この映画を色々な人に観てもらうこと、それを佐々部監督も望んでいます。僕自身も佐々部監督が遺したこの映画を広めていきたい」と思いを込めて、ステージ中央、三浦の横に設置された佐々部監督の顔写真に触れて「さっきからずっと佐々部監督に指を差されています。きっと監督も『それな!』と思っているはずです」と遺志を代弁していました。
[わつなぎ予告] 映画『大綱引の恋』主演 三浦貴大さんインタビュー記事掲載予定(4月中旬)
大綱引の恋
5月7日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座他 全国公開
[出演]
三浦 貴大 知 英
比嘉愛未
中村優一 松本若菜 西田聖志郎 朝加真由美 升 毅 石野真子
金児憲史 金井勇太 伊㟢充則 安倍萌生 月影 瞳 小倉一郎
恵 俊彰(友情出演) 沢村一樹(友情出演)
[監督] 佐々部 清
[企画・原案] 西田聖志郎
[脚本] 篠原髙志
[主題歌] AI「Story」
[製作] 映画「大綱引の恋」フィルムパートナーズ
[製作] パディハウス [制作協力] シネムーブ
[配給] ショウゲート
[公式サイト] ohzuna-movie.jp
Ⓒ2020映画「大綱引の恋」フィルムパートナーズ
[STORY]
有馬武志は鳶職・有馬組の三代目だが、35歳にしてまだ独身。
鳶の親方でもあり、“大綱引”の師匠でもある父親寛志から常々「早う嫁を貰うて、しっかりとした跡継ぎになれ。」と、うるさく言われている。仕事柄女性とめぐり合う機会が少ない上に奥手の武志には、交際している女性がいない。
とある日、消防団員でもある武志が、川内駅のコンコースですれ違いざまに倒れた老人の救命措置をしているところに、甑島(こしきしま)の診療所に勤務する韓国人女性研修医のヨ・ジヒョンが通りかかり、連携プレーにより老人の命は救われる。
お互いに名前を名乗ることもなく別れた二人だが、後日韓国からの訪問団の通訳のボランティアで、偶然にも再び出会う。大学で学んだ韓国語を得意とする武志は、ほどなくジヒョンと心を通わせるようになる。
年に一度、秋分の日の前夜に催される“大綱引”が近づくにつれ、さらに父親から、国が違うことを理由に反対されればされるほど、二人の恋心のボルテージは上がっていき、結婚を意識するようになる。
しかし“大綱引”開催日直前に、武志はジヒョンから「あと2週間で研修期間が終わり、帰国して韓国の病院で勤務することになっているの…」と告げられる。果たして海を越えて日本と韓国とで離ればなれになる二人の恋のゆくえは?
家族愛をテーマにした作品を世に送り出し続けている佐々部清監督により、二人の恋愛を通して「結婚とは?」、「家族とは?」に迫る感動作。