【東京都指定有形文化財「百段階段」】文化財建築で映画のワンシーンを体感「線は、僕を描くat百段階段 ~色彩空間で観る水墨画の世界~」劇中に登場する水墨画を公開
この記事の目次
みどころ1
色彩空間で観る水墨画の世界
階段廊下に連なる7つの会場は、それぞれ異なる芸術家が手掛けた “極彩色” の空間です。墨の濃淡や、かすれ、滲みだけで表現された “無彩色” の水墨画は、贅を極めた色鮮やかな会場だからこそ、浮かび上がるように目を引きます。単色と多色の見事な対比をご堪能ください。
みどころ2
水墨画の魅力に迫る
歴史や技法、道具のほか、水墨画を学ぶときに必ず手本となる画材 “四君子” にまつわる内容などを、水墨画になじみのない方にもわかりやすく紹介。狩野芳崖や橋本雅邦、下山観山といった先人の作品をはじめ、本作原作者である砥上裕將氏の作品、さらに、映画の撮影において水墨画の監修を担った小林東雲氏の作品などさまざまな展示をお愉しみいただけます。
みどころ3
映画のシーンを再現した空間展示
映画に登場する作品の特別展示に加え、文化財「百段階段」の一室に劇中に登場するアトリエを再現いたします。臨場感あふれる展示は、これから始まる映画への期待感を与え、また、鑑賞後には感動が蘇り、繰り返し訪れたくなる空間演出です。
映画「線は、僕を描く」
大学生の青山霜介はアルバイト先の絵画展設営現場で運命の出会いを果たす。
白と黒だけで表現された「水墨画」が霜介の前に色鮮やかに拡がる。
深い悲しみに包まれていた霜介の世界が、変わる。
巨匠・篠田湖山に声をかけられ「水墨画」を学び始める霜介。
「水墨画」は筆先から生み出す「線」のみで描かれる芸術。
描くのは「命」。
霜介は初めての「水墨画」に戸惑いながらもその世界に魅了されていく―
[キャスト]
横浜 流星
清原 果耶 細田 佳央太 河合 優実
矢島 健一 夙川アトム 井上 想良 / 富田 靖子
江口 洋介 / 三浦 友和
2022年10月21日(金)全国東宝系にて公開
(C)砥上 裕將/講談社 (C)2022映画「線は、 僕を描く」製作委員会
[URL]https://senboku-movie.jp/
[Twitter]https://twitter.com/senboku_movie
[Instagram]https://www.instagram.com/senboku_movie/
原作『線は、 僕を描く』砥上裕將
できることが目的じゃないよ。やってみることが目的なんだ。
深い喪失のなかにあった大学生の青山霜介は、巨匠・篠田湖山と出会い、水墨画の道を歩み始める。
素晴らしい絵師たちとの触れ合いを通し、やがて霜介は命の本質へと迫っていく。
青春小説と芸術小説がひとつになった、温かな涙あふれる最高の読後感をお届けします。
作者:砥上 裕將(とがみ・ひろまさ)
1984年生まれ。 福岡県出身。 水墨画家。
「線は、 僕を描く」で第59回メフィスト賞を受賞しデビュー。 同作品でブランチBOOK大賞2019受賞。 2020年本屋大賞第3位に選出された。 近著は、 新人視能訓練士の成長を描く「7.5グラムの奇跡」(講談社)。