【着物リメイク】スカートに小物に! 簡単に出来るハンドメイドからオーダーメイドまで
この記事の目次
どんなものにリメイクできるの?
ヘアバンド や バック などの小物、 クッションカバー などのインテリア雑貨、 ブラウス や スカート などの洋服まで様々なものにリメイクできます。主に着物は洋服などに、帯はバックなどに向いています。
元々着物は、直しやリメイクを繰り返して大切に使われてきました。着物として着用しなくなったものは帯、羽織、長襦袢、布団、そして最後はオムツとして無駄なく使われていました。
なんという効率の良さ!それほど物を大切にしてきたということですね。
リメイクする方法
オーダーメイド
ご自身でハンドメイドする時間の無い方や仕上がりに不安のある方には、専門店にオーダーメイドするという方法があります。
オーダーメイドする場合は、着物や帯でのリメイクを取り扱っている専門のお店に直接持ち込み、あるいは送付して実際に現物を見てもらって相談します。仕上がりの希望などを詳しく伝えてどこまで可能か聞きましょう。お店によって、決まった型の中から選んだり、それぞれの着物に適したリメイク品にはどんな物があるか提案してもらいながらオーダーしたりします。
ハンドメイド
1 リメイクしたい着物の耐久性をチェックします。掛け衿をほどいて両手で引っ張ってみて、破れたり裂けたりするものは洋服へのリメイクは向きません。また、お尻や膝が当たる部分が弱くなっていることもあります。透かして見てそこだけ布が薄くなっていないか確認しましょう。
2 シミや汚れ、虫食いの穴などがないかチェックします。あとで分かりやすいようにしつけ糸などで印を付けておきます。
3 着物をほどいていきます。布を切らないように気を付けながら、リッパーや糸切りバサミなどで丁寧にほどきます。
4 ほどいた着物を洗います。専用の洗剤かおしゃれ着用の中性洗剤を使って洗います。たらいなど大きめの容器に規定量の洗剤溶液を作り、そこへほどいた着物を屏風畳みにして入れ10〜15分浸け置き洗いします。水を変えよくすすいで洗濯機で1分弱くらい軽く脱水します。
5 アイロンをかけて干します。布目を整えながら、裏からアイロンをかけ、陰干しします。布がまだ生乾きのうちにアイロンすることで布目が整いやすくなります。
着物リメイク一例と作り方
巻きスカート
紬の着物を使用したもの。紬の特徴を活かしてシルエットが綺麗な巻きスカートに。
裏地なしで仕立てています。絹は静電気が起きにくく調湿効果にも優れていますので一年を通して着用できます。
ヘアバンド
写真奥(紺色)は男物の着物の裏地を使用したもの。とても薄い生地ですが、しなやかで丈夫。
写真手前(茶色)は着物のハギレを使用したもの。タックを取って表情を付けています。どちらも自然素材で優しいつけ心地です。
巻きスカートの作り方
パターンを用意します。ソーイングの本はたくさん出ていますし、図書館の本を利用しても良いですね。
リメイク前に水洗いする事で多少縮みますが、着物地の幅は約36〜38㎝です。幅が足りなくても、はぎ合わせて仕立てることができますので、お好みのパターンを用意してください。
1 裁断します。布の上にパターンを置いてみて、出したい柄の位置を確認しながら調整します。布の幅が足りない所はパターンを切り離して使います。また、シミなどある箇所は避けて状態の良い所を使います。はぐ所は布の耳を使うと端の始末が楽ですし、綺麗に仕上がります。
2 見返しとウエストベルトに接着芯をはり、脇にジグザクミシンかロックミシンをかけて始末しておきます。
3 ダーツを縫い、後ろ中心・脇・はぎ線を縫います。
4 見返しをつけて裾を三つ折りして縫い、端を仕上げます。
5 スカートにウエストベルトを縫いつけ、スナップを2箇所につけて完成です。
着用後はハンガーに掛けて陰干しします。洗濯する時は上記の「リメイクする方法」でご紹介した洗濯方法でお手入れします。
※写真でご紹介した巻きスカートは、接着芯・スナップ2個を使用しています。お好みのパターンに合わせてご用意くださいね。
フレアースカートの作り方
パターンなしで作れます。お手持ちのスカート丈を参考にすると便利です。
1 裁断します。布幅はそのまま使用し、仕上げたいスカート丈に上下の縫い代の長さを足して裁ちます。同様に同じ長さに全部で4枚裁ちます。何枚布をはいで作るかはお好みで。
2 筒状に縫いあわせて、ウエストを三つ折りにし、ゴム通し口を残して縫います。
3 裾を三つ折りにして縫います。ウエストにゴムテープを通して完成です。
ヘアバンドの作り方
パターンなしで作れます。
1 前バンド布 18㎝×39㎝ 後ろ布10㎝×33㎝ ゴム テープ22㎝を用意します。
2 前バンド布と後ろ布をそれぞれ中表に半分に折って1㎝の縫い代で縫い、アイロンで縫い代を割って表に返します。
3 後ろ布にゴムテープを通した状態で、前バンドの中にゴムテープを1㎝ほど差し込んで仮止めします。
4 後ろ布の端を1㎝内側に折り込み、仮止めした箇所にかぶせて縫いとめます。前バンドのもう片側も同様に縫いとめて完成です。
前バンドにタックを入れたり、長めに裁断しておいて結び目を作ったりアレンジもできます。
※布とゴムテープのサイズは縫い代込みです。お好みでサイズ調整してくださいね。
リメイク用の着物はどこで手に入れる?
お手持ちにリメイクに使用する着物がない場合は、着物のリサイクルショプで手軽に入手できます。お店の方にリメイクで作りたいことを伝えて相談するのも良いでしょう。目安として例えば1枚の着物からブラウスとスカートを作ることができます。また、小物を作りたい場合は着物のハギレでも。ハギレでしたらほどく手間もなく手頃な値段で購入できます。
着物リメイク記事協力「はっち」さん “アードマルシェ” 出品!
[アートマルシェ]オリジナルのアート作品やハンドメイド作品を作家達が展示
[場 所] ギャラリーとカフェのDoodle (東京都杉並区西荻北5-22-6)
[期 間] 1月27日〜2月9日
[時 間] 月〜土 10:00-18:00/日 10:00-17:30
[定休日] 火曜 水曜
▼詳しくはこちら
https://doodlecaferieru.wixsite.com/doodlecafe/blank-3
まとめ
思い出がある着物を解いたりハサミを入れたりするのは躊躇されるかもしれません。
でも!新たな息吹を吹き込んで再び大切に使えば、着物も喜ぶと思います。
作られた多くの職人さん達や、大切にお手入れされていた方達に感謝しつつ、私は着物や帯から沢山のワクワクとインスピレーションをもらってリメイクを楽しんでいます。
皆さんもぜひリメイクを楽しんでみてくださいね。
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