【東京都指定有形文化財「百段階段」】“モガ”になりきりノスタルジックな時代へタイムスリップ 「昭和モダン×百段階段~東京モダンガールライフ~」開催[ホテル雅叙園東京]
この記事の目次
みどころ1
大正・昭和を生きた竹久夢二と小林かいち
2024 年に生誕 140 年・没後 90 年の節目を迎える竹久夢二、そして、京都のアール・デコとも称され、未だ謎多き幻の画家・小林かいちの作品を 60 点以上展示。モダンなグラフィック、デザイン、イラストレーションで大衆に親しまれた 2 人による、描かれたモダンガールたちの姿をご覧いただきます。
みどころ2
モダンガールたちが生きた時代に没入
明治から大正、昭和初期にかけて輸入された舶来品、それらをオマージュして生まれた国産製品など、美しいデザインの香水瓶や化粧品約50点を紹介する会場や、昭和初期のノスタルジックな世界をイメージしたBarの設えも。時代の最先端を行くモダンガールたちが嗜んだ華やぎの空間に没入してお愉しみください。
みどころ3
現代の画家・加藤美紀による新作モダンガール
レトロな世界観や空想上の生き物など多様なモチーフや表現を駆使して、日本の伝統や風習・風土、そこに込められた人々の想いをくみ取りながら、神秘的な女性像を描き出す加藤美紀氏。東京都指定有形文化財「百段階段」に佇むモダンガールをモチ ーフにした本企画展のための新作をお披露目いたします。
十畝の間
[じっぽのま]
荒木十畝によって23面の襖仕立ての鏡板に四季の花鳥画が描かれ、黒漆の螺鈿細工が随所に見られる重厚な造りの部屋。
モダンガールの装い
モダンで華やかな銘仙着物や洋装コーディネートの衣裳展示とともに、「職業婦人」「夜会」「銀ブラ」などのキーワードごとに舞台や映画のワンシーンのような情景が登場します。
漁樵の間
[ぎょしょうのま]
室内はすべて純金箔、純金泥、純金砂子で仕上げられ、彩色木彫と日本画に囲まれた絢爛豪華な部屋。
モダンガールのおめかし
洋風化への移行から定着が進んだ明治から大正、昭和初期にかけて輸入された舶来品、それらをオマージュして生まれた国産製品など、美しいデザインの香水や化粧品約50点に、バッグやアクセサリー、モダンガールをモチーフにした人形や菓子箱など貴重な資料をご紹介します。
草丘の間
[そうきゅうのま]
格天井、欄間に礒部草丘の四季草花絵、瑞雲に煙る松原の風景が書かれ、障子建具が手の込んだ面腰組子の部屋。
文化財Bar
『婦人世界』1929(昭和4)年7月号に掲載された「モダンガールの資格十ヶ条」第四条には「洋酒と名のつくものは人通り飲んで、しかも名前を覚えなければならない」とあります。
草丘の間では、ステンドグラスを配したレトロモダンなBarをイメージした設えが登場します。
静水の間
[せいすいのま]
天井や欄間が橋本静水に描かれ、格天井の秋田杉には池上秀畝の鳳凰・舞鶴、欄間四方には小山大月の金箔押地秋草が描かれた部屋。
描かれたモダンガール 竹久 夢二
1924(大正13)年創刊の雑誌『婦人グラフ』表紙をはじめ、「セノオ楽譜」シリーズ、「中山晋平作曲全集」『令女界』などに描かれた竹久夢二によるモダンガールをご紹介します。
竹久 夢二[1884(明治17)年-1934(昭和9)年]
「夢二式美人」といわれる独特の情感と抒情をたたえた美人画のスタイルを確立し一世を風靡した、「大正ロマン」を代表する画家の一人。日本橋に「港屋絵草子店」を開き自身が図案を手掛けた千代紙、便箋 、半襟などを販売し商業美術でも活躍したほか、楽譜の表紙デザイン、雑誌の挿絵、本の装丁など多方面にわたり活動を展開させました。
星光の間
[せいこうのま]
奥の間の床柱は北山杉天然絞丸太で、次の間の床柱は槇出節、両室とも格天井・欄間いっぱいに板倉星光の四季草花が描かれた部屋。
描かれたモダンガール 小林 かいち
アール・ヌーヴォーやアール・デコのデザインを取り入れたモダンなデザインで独自の世界観を作り出し少女たちの熱狂的な支持を受けた小林かいち。「二号街の女」「彼女の青春」「君待つ宵」「灰色のカーテン」などの代表作をはじめとした30点余の絵葉書・絵封筒類を通して小さな作品に凝縮された小林かいちの世界をお届けします。
小林 かいち[1896(明治29)年-1968(昭和43)年]
小林かいちは大正末期から昭和初期にかけて、京都の土産物店「さくら井屋」の木版刷り絵封筒や絵葉書の図案を手掛け、当時の少女達から評判を得た。ハート、薔薇、トランプなど西洋的でロマンチックなモチ ーフが作品中に多く採用され、シンプルでシャープな線と面、印象的な色彩表現によるアール・デコ様式の装飾性を持ち「京都のアール・デコ」とも称されました。
清方の間
[きよかたのま]
美人画の大家、鏑木清方が愛着をもって造った落ち着いた静かな茶室風の部屋。
大正デカダンス
大正時代は複製技術の発達とともに出版文化が花開き多くの雑誌や書籍が刊行されました。
怪奇趣味や江戸趣味とともに「大正デカダンス」という言葉も流行したこの時代。怪奇幻想小説を代表する作家・江戸川 乱歩×現代の人気イラストレーター・夜汽車のコラボレーションによる『人でなしの恋』(立東舎「乙女の本棚」シリーズ)が立体展示となって登場します。
頂上の間
[ちょうじょうのま]
天井画は松岡映丘門下の作品です。前室、本間ともに格天井で、本間の床柱は黒柿の銘木を使用した部屋。
モダンガール その先の時代へ
時は流れ、いつの時代にもその時を生きた「モダンガール」が現れます。頂上の間では、神秘的な女性像を描いた作品で国内外に多くのファンを持ち着物ブランドとのコラボレーションでも知られる画家・加藤美紀による文化財「百段階段」に佇むモダンガールをモチーフにした新作をお披露目。昭和初期の文化財建築と現代のアーティストによるコラボレーションが実現します。
加藤 美紀(画家)
神秘的な女性像を描いた作品で国内外に多くのファンを持ち着物ブランドとのコラボレーションでも知られる。レトロな世界観や空想上の生き物など多様なモチーフや表現を駆使して日本に根差す伝統や信仰、風習・風土、そこに込められた人々の思いをくみ取りながら、現代を生きる女性を描き出します。
昭和モダン×百段階段 ~東京モダンガールライフ~
2024年3月23日(土)~ 6月16日(日)
[開催時間]
11:00~18:00(最終入館17:30)※4月9日(火)は16:30まで(最終入館16:00)
[入場料]
当日券1,600円、大学・高校生 1,000円、小・中学生 800円 ※要学生証呈示、未就学児無料(全て税込)
[会場]
ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」
[お問合せ]
03-5434-3140(イベント企画10:00〜18:00)
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100event/modern2024
[主催]
ホテル雅叙園東京
[販売窓口]
ホテル雅叙園東京[一般入場券]
公式オンラインチケット[一般入場券、グッズ付入場券]