【伊那旭座】映画『実りゆく』長野県先行上映舞台挨拶。俳優として芸人としてもビックになって帰ってきます!
この記事の目次
リンゴ農家の跡取りで芸人を夢見る主人公“実”
まんじゅう大帝国・竹内一希
主演の竹内さんの挨拶から始まり「やっと皆さんに見ていただくことができました。町中に実りゆくのポスターが貼ってあると思うのですが、僕の顔を貼りすぎて嫌われるんじゃないかと不安でしたが、皆さんに見ていただけて本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。」と挨拶するとお客さんから拍手が起こりました。
“実”のお父さん役の田中要次さんとのエピソードを聞かれると、「撮影終わってからですね。どうやら僕を褒めてくださっていたというのを人づてに聞きまして。直接、言わないあたりが、本当っぽいじゃないですか。台風の中、お父さんとケンカするシーンが非常に良かったと褒めて頂いたんですよ。あのシーンって、雨や風が僕にすごく当たってくるんですよね。息ができなくて、とにかく辛くて、必死だっただけでした。(笑) それが、すごい演技力と認められて褒められました! 演技派ということになりましたので、みなさん内緒にしておいてくださいね。」と笑いを誘っていました。
“実”の幼なじみで芸人仲間の“エーマ”
まんじゅう大帝国・田中永真
松川町の印象や自然の中でのエピソードを聞かれると、「僕、出身が北海道の田舎ですけれど、似たようなところかなぁと思って来てみると、リンゴ農家が集まる街って、立派なリンゴの木がたくさんあってすごく衝撃的でした。」
「あと、久しぶりに星を見ました。相方が東京出身ですから、これは見せないといけないと思って、寝ようとしているところに “まだ寝るな!お前、星見た事ないだろ” って、外に連れ出して、一緒に星を見ましたね。なかなか漫才コンビで一緒に星を見るって事ないなと思い、コンビとしてもありがたい経験をさせてもらえました。」と感謝していました。
また、共演した島田秀平さんとの話では、「島田秀平さんずっと緊張しているんですよ。始まる前から “僕、大丈夫かな。” とか “二人は余裕あるね。緊張しないんだー” とか言っていたんですけれど、いざ、撮影始まってみると、アドリブでセリフ増やしてきて、僕らは、何も返せないんですよ。本当に緊張していたのかな?肝の座り方に驚かされました。」と共演シーンのやり取りを教えていただけました。
映画『実りゆく』監督・脚本
八木順一朗
「僕は、普段、ここにいるまんじゅう大帝国、松尾さんのマネージャーとして、芸能事務所タイタンで働いていますが、以前、仕事の関係で、こちらの方に来させていただいて伊那谷のもつ風景の美しさ、そして、そこに生きる人の暖かさに感動をうけまして、今回、このような映画を作りたいなと思ったのがきっかけです。それから、すでに3年、4年とたってようやくこうやって皆さんに映画をご覧いただける日が来たことを大変嬉しく思っております。長野の舞台の映画が、長野から始まることに感謝しつつ頑張っていきます。」と挨拶して、撮影エピソードを交えながら舞台挨拶の進行をしていました。
映画のモデル
松尾アトム前派出所
「映画のモデルとなって光栄で、持ち上げてくれるんですけれど、ややこしいのが映画の監督がマネージャーなんですよね。」
「いざ、撮影になった時、朝、やる事無いので監督にコーヒーをいれる。撮影スポットへ監督を車で送迎する。マネージャーのマネージャーになっているんですよ。そして、公開が決まってポスターが出来たら、色々なところに貼っていただくようお願いに回りまして、たまに、おばあちゃんが、“ポスターの彼は誰? 知らない。” って言うので、“彼は、まんじゅう大帝国って面白い漫才師なんですよ。” って、後輩のマネージャーにもなっているんですね。大変なんでございますよ。(笑)」
「さらに、現場でやる事がないとスタッフさんが、松尾さんこれやってくださいあれやってくださいって色々やらされるんですよ。まず、機材の見張りね。そして、ケータリングの整列に掃除。あと、子役の子守。三浦さんの娘さん役の子供がちょっと緊張しちゃって、変な顔をしてなごませようとしたら “このおじちゃん汚いからやだー” って残酷なセリフをお見舞いされましたね。」
「最終的には、エキストラが入るシーンで、エキストラの中に同級生がいて、“松尾!カバン持ってて。” ってエキストラのカバン持ちになるという。散々なことでございましたねー。」と、独演会のように話されていました。
松尾さんは、予告編作成の時から八木監督の相談にのり、りんごの知識や経験を教え、松川町の調整など、日々、頼れる存在として力を貸していたそうです。
最後にメッセージを
松尾アトム前派出所
映画「実りゆく」も、よろしくお願いしたいところですけれど、伊那の皆さんには、毎日仕事でこさせて頂いていてお世話になっていますので、引き続きよろしくお願いします。とシンプルな挨拶とさせていただきます。
田中永真
この映画を通じて、初めて「まんじゅう大帝国」という名前の漫才コンビを知ったよという方も多いと思いますが、本業は漫才師でございまして、漫才の方もご興味を持っていただけたらありがたいです。演技だけで良いと思っている方は、次回作に期待していてください。
我々は、漫才と俳優業とどちらも頑張ってまいりますので、どちらかだけでも良いのでご興味を持っていただけたらありがたいとです。引き続きよろしくお願いします。
竹内一希
多くの皆さんのご協力により主演の映画が公開されるとなりました。もしかしたら、この映画をきっかけに、僕が日本を代表する俳優になるかもしれません。
今回、その一歩目を皆さんに見ていただいた訳ですから、皆さんが自慢できるような存在になるように、俳優として、芸人としてもビックになって帰ってきたいと思います。
また、我々の人生が、実っていくところを皆さんに応援していただけたら、嬉しいことはございません。本日はありがとうございました。
八木順一朗
本日は、お忙しい中お越しいただきましてありがとうございました。
今、竹内くんがいつかビックな俳優になりたいと言っていましたけれど、実はですねこの映画を通して映画監督の堤幸彦さんと対談させていただく機会がございまして、その際に、竹内くんの演技を絶賛しておりまして、「高速バスに乗っているだけで、あんなに絵になる男を見たことがない。」と、言っていただけました。
普段マネージャーとして彼らに携わっておりますので、監督としてもマネージャーとしてもお笑い、映画含めて、まんじゅう大帝国、松尾さんをこれからも皆さんの目に触れていただけるように頑張っていきたいと思います。これからも応援のほどよろしくお願い致します。
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八木組松川支部
映画「実りゆく」の舞台、長野県松川町から有志が集まって出来上がった八木組松川支部。
撮影に入る前からお手伝いしたり、エキストラ出演したのがきっかけで、“せっかくの機会だから地元で盛り上げたいね。”と言う話になり、有志が集まったそうです。
住んでいる場所も仕事もバラバラで、それぞれの得意な分野で盛り上げていこうと話しており、地元の調整や映画の宣伝、SNSで告知など行っているそうです。舞台挨拶の日も移動のお手伝いで同行されていました。
伊那旭座
伊那旭座1は、1913(大正2)年竣工の木造建築の映画館です。
前身は、明治時代に開業した芝居小屋で、伊那旭座1が完成してからは、演劇や歌謡ショーに映画上映をしていました。その後、映画専門の劇場に変えています。
長野県伊那市荒井錦町3400
https://asahiza.jpn.org/index.html
伊那旭座1
座席:352席 / スクリーン:3.5m×10m
伊那旭座2
座席:204席 / スクリーン:3.0m×8m