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新収蔵「鳥獣戯画断簡」に「平治物語絵巻 常磐巻」初公開!「はじまりから、いま。1952ー2022」開催[アーティゾン美術館]

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見どころ1

現在から70年の歴史を振り返る

石橋財団は現在約2,800点の作品を所蔵しています。古代美術、西洋近代美術、日本近代洋画、20世紀の抽象絵画や現代美術、そして日本東洋古美術など多岐に渡るコレクションがどのように形成されていったのか、収集の歴史を遡りながら代表的な作品約170点をご紹介します。


藤島武二《東洋振り》1924年



藤島武二《黒扇》1908-09年 重要文化財


見どころ2

新収蔵《鳥獣戯画断簡》初公開

公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館は国宝《鳥獣戯画》(京都・高山寺蔵)甲巻の、もと一部であった断簡を新たにコレクションに迎えました。60年ほど前にアメリカのコレクターの手に渡り、久しぶりに日本に戻ってきたものです。本展にて初公開します。


《鳥獣戯画断簡》 平安時代 12 世紀


見どころ3

新収蔵作品《平治物語絵巻 常磐巻》初公開

「平治物語」の終盤を、全長16mに渡って描いた絵巻《平治物語絵巻 常磐巻(ときわのまき)》(重要文化財)が、新たなコレクションに加わっています。やまと絵の特徴を示す鎌倉時代13世紀の制作で、平清盛や常盤御前、牛若などが登場し、ドラマティックなストーリーが展開されています。


《平治物語絵巻 常磐巻》(部分)鎌倉時代13世紀 重要文化財


見どころ4

《平治物語絵巻 常磐巻》山口晃をしてかく語らしむ。

アーティゾン美術館公式アプリをダウンロードいただくと、画家の山口晃さんが「はじまりから、いま。1952ー2022」展に出品される重要文化財の《平治物語絵巻 常磐巻》について語った動画を展示室内でお楽しみいただけます。全部で16編。会期中の展示替えにあわせ、視聴内容も入れ替わります。

山口晃

1969年東京生まれ、群馬県桐生市に育つ。96年東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了。13年『ヘンな日本美術史』で第12回小林秀雄賞受賞。日本の伝統的絵画の様式を用い、油絵という技法を使って描かれる作風が特徴。絵画、立体、漫画、インスタレーションなど表現方法は多岐にわたる。国内外での展示多数。東京メトロ日本橋駅のパブリックアート、東京2020パラリンピック公式アートポスターを制作。


見どころ5

ザオ・ウーキーの大作、14年ぶりの展示

中国出身の画家ザオ・ウーキーは、東洋と西洋が融合した独自の画風を切り開き、戦後のパリ画壇で確固たる地位を確立しました。本展出品作《無題》(1982年)は、長さ3.7mを超える中国紙に墨で描かれた大作で、展示されるのは14年ぶりです。石橋財団の理事長であった石橋幹一郎はザオ・ウーキーを高く評価し、コレクションを築きました。この作品も自ら収集したもののひとつで、ザオから礼状が届くなど、両者の深い交流を示すものです。


見どころ6

アーカイブ資料を公開

1952年のブリヂストン美術館の開館記念展から現在までの100点以上の展覧会ポスターを一堂に展示するほか、1950ー60年代初頭に前田青邨や坂本繁二郎ら芸術家たちの姿を撮影した記録映画、2,300回を超える土曜講座の記録なども公開します。土曜講座では、これまでに多くの美術史家や武者小路実篤、岡本太郎ら著名な文化人、芸術家による貴重な講演がおこなわれてきました。


「はじまりから、いま。1952ー2022」構成

第1章 アーティゾン美術館の誕生


第1章では、近年の収集作品とともに、コレクションと現代美術家の共演による展覧会「ジャム・セッション」をきっかけに収蔵された作品などをご紹介します。

アーティゾン美術館では、藤島武二《東洋振り》をはじめ、日本近代洋画や印象派などの従来の中心的なコレクションの充実に加え、20世紀初頭から現代までの美術へも視野を広げ収集しています。あわせて、これまで開催した展覧会のポスターや、ブリヂストン美術館の開館当初から続く土曜講座の記録もご覧いただけます。


ジャム・セッション 石橋財団コレクション×鴻池朋子「鴻池朋子 ちゅうがえり」展会場風景(2020年)
©︎Tomoko Konoike Photo by Nacása & Partners


第2章 新地平への旅


1998年の石橋幹一郎没後、遺族によってその個人コレクションが石橋財団に寄贈されたことで、従来のコレクションに大きな拡がりがもたらされました。

なかでも幹一郎が収集したザオ・ウーキーをはじめ、戦後フランスの抽象絵画は、正二郎のコレクションと現在のコレクションをつなぐ重要な位置づけにあります。また、幹一郎がその公開に尽力した日本および中国の書画・陶磁器などのコレクションや、1953年に立ち上げた映画委員会による、芸術家のアトリエ風景などを取材して制作した記録映画をご紹介いたします。


第3章 ブリヂストン美術館のあゆみ


石橋財団コレクションは、1961年に寄贈された石橋正二郎の個人コレクションが基礎となっています。

正次郎は日本近代洋画や西洋近代美術を中心とするコレクションを築き、美術館を設立することでそれらを広く一般に公開しました。また、欧米の美術館・博物館を数多く視察したことで古代美術にも関心を拡げ、開館後も積極的に収集しています。ここではブリヂストン美術館の開館初期のコレクションをご紹介し、あわせて正二郎による欧米外遊の記録を資料とともに振り返ります。



クロード・モネ《黄昏、ヴェネツィア》1908年頃



ギリシア《ヴィーナス》ヘレニズム時代(紀元前323-30年)



はじまりから、いま。1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡 —古代美術、印象派、そして現代へ

2022年1月29日(土)〜4月10日(日)

[開館時間]
10:00〜18:00(2月11日を除く金曜日は20:00まで) ※入館は閉館の30分前まで

[入館料(税込)]
日時指定予約制
ウェブ予約チケット 1,200円、当日チケット(窓口販売) 1,500円、学生無料(要ウェブ予約)
※ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売します。 ※中学生以下の方はウェブ予約不要です。

[会場]
アーティゾン美術館6・5・4階展示室

[休館日]
月曜日(3月21日は開館)、3月22日

[主催]
公益財法人石橋財団アーティゾン美術館

[公式サイト] https://www.artizon.museum/exhibition_sp/hajimari/

 

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