【日本画】名手たちが描く四季折々の風景画!『【特別展】日本の風景を描く ―歌川広重から田渕俊夫まで―』開催中[山種美術館]
この記事の目次
みどころ[1]
名だたる画家の作品が大集合
江戸時代にベストセラー化した浮世絵風景画シリーズの絵師・歌川広重、日本の豊かな自然を愛し数多く描いた川合玉堂、現在の日本画壇の第一線で活躍する田渕俊夫まで、風景画の巨匠による逸品をご覧いただける貴重な機会です。
みどころ[2]
37年振りに公開する四季を描いた大画面の名品
石田武《四季奥入瀬》の連作全4点は、作品が発表されて以降、初めて同時に展示されます。なかでも、春と夏を描いた《四季奥入瀬 春渓》と《四季奥入瀬 瑠璃》(いずれも個人蔵)の展示は37年振りです。延べ60日以上にわたり奥入瀬を訪れたという石田武の大胆な構図による大作です。
みどころ[3]
風景を描いた山種美術館秘蔵の洋画展示
明治時代に入ると、西洋絵画の技術を習得した洋画家たちが画壇に登場します。中には黒田清輝のように、現地で学び、その成果を日本で普及させる画家もいました。日本画のコレクションで知られる山種美術館ですが、質の高い洋画も所蔵しています。その中から、佐伯祐三、荻須高徳たちが滞在したパリの風景を描いた作品もご覧ください。
みどころ[4]
《近江八景》と《越路十景》を比べて観る
江戸時代を代表する浮世絵師・歌川広重の《近江八景》と、昭和時代に活躍した日本画家・横山操の《越路十景》を同時にご覧いただけます。これらの風景画は、それぞれある特定の名所を選んだうえで、景観、季節や時間帯の違いを描き分けている点が共通しており、ともに11世紀に中国で成立した瀟湘八景に由来のある作品です。時代の異なるこれらの作品をじっくりと味わってください。
みどころ[5]
日本画制作過程を紹介「オンライン講座」
日本画の制作過程をご紹介するオンライン講座に初めて取り組みました。講師は、山種美術館賞を継承した Seed日本画アワード2019で大賞を受賞し、今話題の大河ドラマ「どうする家康」の完全小説版の装画も担当した気鋭の日本画家・安原成美。本人が撮影、および解説をしています。
会場では本展覧会出品作《雪原に立つ杉》(杉戸不動尊 宝性院蔵)とともに、講座で制作された《芙蓉》(作品・大下図・スケッチ)(いずれも個人蔵)を展示中です。
視聴費:500円
[お申込み・詳細] https://fuukei2022.peatix.com
※上記文中のうち、所蔵先表記のない作品はすべて山種美術館所蔵です。
主な出品作品
池大雅《東山図》18世紀(江戸時代) 絖本・墨画 山種美術館
日根対山《越渓秋色図》1856(安政3)年 絹本・墨画淡彩 山種美術館
川端玉章《海の幸図》1892(明治25)年頃 絹本・彩色 山種美術館
黒田清輝《湘南の海水浴》1908(明治41)年 カンヴァス・油彩 山種美術館
横山大観《春の水・秋の色》1938(昭和13)年頃 絹本・彩色 山種美術館
山元春挙《火口の水》1925(大正14)年 絹本・彩色 山種美術館
川合玉堂《早乙女》1945(昭和20)年 絹本・彩色 山種美術館
菱田春草《釣帰》1901(明治34)年 絹本・彩色 山種美術館
東山魁夷《白い壁》1952(昭和27)年 紙本・彩色 山種美術館
『【特別展】日本の風景を描く ―歌川広重から田渕俊夫まで―』
2022年12月10日(土)~2023年2月26日(日)
※ 会期中、一部展示替えあり。前期12/10(土)~1/15(日)、後期1/17(火)~2/26(日)
[開館時間]
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※今後の状況により会期・開館時間等は変更する場合がございます。
[休館日]
月曜日[1/9(月)は開館、1/10(火)は休館、12/29(木)~1/2(月)は年末年始休館]
[入館料]
一般1300円、中学生以下無料(付添者の同伴が必要)
※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)一般1100円
〈冬の学割〉大学生・高校生500円 ※本展に限り、入館料が通常 1000 円のところ特別に半額となります。
〈きもの特典〉きものでご来館のお客様は、一般200円引きの料金となります。
※複数の割引・特典の併用はできません。
※入館日時のオンライン予約も可能です(詳細は山種美術館Webサイトをご覧ください)。
[主催]山種美術館、朝日新聞社 [協賛]SMBC日興証券株式会社
[公式HP] https://www.yamatane-museum.jp/