【正倉院】武器・武具と薬物がまとまって出陳!「第72回 正倉院展」開催[奈良国立博物館]
この記事の目次
御甲残欠(よろいの残欠)一括
[おんよろいのざんけつ]
北倉
正倉院に伝わる唯一の甲冑(かっちゅう)の残片。奈良時代の甲(よろい)の貴重な遺品。
北倉 御甲残欠 宮内庁正倉院事務所
五色龍歯(くすり) 1箇
[ごしきりゅうし]
北倉
光明皇后が病で苦しむ人々のために献納された薬のうちのひとつで、 鎮静効果があるとされる象の歯の化石。
北倉 五色龍歯 宮内庁正倉院事務所
花氈(フェルトの敷物) 1床
[かせん]
北倉
近年の調査から、文様表現にもちいられた手法が注目されるフェルトの敷物。
北倉 花氈 宮内庁正倉院事務所
粉地彩絵箱(献物を入れた箱) 1合
[ふんじさいえのはこ]
中倉
外面と中面に美しい彩絵が描かれた、仏への献納品を入れる箱。
中倉 粉地彩絵箱 宮内庁正倉院事務所
中倉 粉地彩絵箱(蓋表) 宮内庁正倉院事務所
紫皮裁文珠玉飾刺繡羅帯残欠(珠や刺繡で飾った帯)4片
[むらさきがわさいもんしゅぎょくかざりししゅうらのおびざんけつ]
中倉
因幡国(いなばのくに)から納められた絁(あしぎぬ)(絹織物)を芯にもちいた、華麗な帯。撚りのない絹糸による刺繍や美しく連なる珠玉が特徴。
中倉 紫皮裁文珠玉飾刺繡羅帯残欠 宮内庁正倉院事務所
烏犀把漆鞘樺纒黄金珠玉荘刀子(珠玉かざりの小刀)1口
[うさいのつかうるしのさやかばまきおうごんしゅぎょくかざりのとうす]
中倉
文房具として、また腰から下げて身を飾る装飾品としても使用された小刀。 珠玉や金製の金具が高貴な輝きをはなつ。
中倉 烏犀把漆鞘樺纒黄金珠玉荘刀子 宮内庁正倉院事務所
平螺鈿背円鏡(螺鈿かざりの鏡)1面
[へいらでんはいのえんきょう]
南倉
上下方向の文様構成が珍しい螺鈿(らでん)飾りの鏡。 地にはトルコ石をちりばめる。
南倉 平螺鈿背円鏡 宮内庁正倉院事務所
墨絵弾弓 (曲芸や楽人が描かれた遊戯用の弓)1張
[すみえのだんきゅう]
中倉
細かい筆致で中国の民間芸能が描かれた、遊戯用の弓。
[左]中倉 墨絵弾弓 宮内庁正倉院事務所[右]中倉 墨絵弾弓(部分) 宮内庁正倉院事務所
桑木木画碁局(囲碁の盤) 一具
[くわのきもくがのききょく]
中倉
多様な材質をもちいて繊細な装飾技法が凝らされた囲碁の盤。
中倉 桑木木画碁局 宮内庁正倉院事務所
紫檀槽琵琶(絃楽器)1面
[したんのそうのびわ]
南倉
珍しい材料をもちいた琵琶。 捍撥(かんぱち)(撥受け)に描かれた山水の景色は古代の絵画資料としても注目される。
南倉 紫檀槽琵琶 宮内庁正倉院事務所
孔雀文刺繡幡(刺繡でかざった幡)1枚
[くじゃくもんししゅうのばん]
南倉
正倉院宝物の幡のなかでも最も華麗な両面刺繍の幡(旗)。表裏両方向から鑑賞できる。
南倉 孔雀文刺繡幡 宮内庁正倉院事務所
続修正倉院古文書後集 第十七巻〔更可請章疏等目録〕(書物の借用リスト) 1巻
[ぞくしゅうしょうそういんこもんじょこうしゅう〔さらにこうべきしょうしょとうもくろく〕]
中倉
写経所でこれから書写する予定の書物のリスト。仏教、詩文集、史書、兵書、天文書、医書など多岐に渡り、仏教書は新羅での滞在経験を持つ僧の旧蔵書と推定される。
中倉 続修正倉院古文書後集第十七巻 宮内庁正倉院事務所
馬鞍(騎馬用の座具)一具
[うまのくら]
中倉
堅実な造形の中に高度な技術がみられる馬の鞍。 奈良時代の馬具の実態を今に伝える貴重な品。
中倉 馬鞍 宮内庁正倉院事務所
第72回 正倉院展
2020年10月24日(土)〜2020年11月09日(月)
[会場] 奈良国立博物館 東新館・西新館
[住所] 奈良県奈良市登大路町50番地 Google Map
[開館時間] 9:00〜18:00
※金曜日、土曜日、日曜日、祝日(11月3日)は20:00まで ※入館は閉館の60分前まで
[休館日] 会期中無休
[観覧料] 前売日時指定券
通常券(一般)2,000円 (中・高・大)1,500円 / 割引券(一般)1,900円 (中・高・大)1,400円 / キャンパスメンバーズ券(教職員)1,900円 (学生)400円
詳しくは、【奈良国立博物館 公式サイト】https://www.narahaku.go.jp/ にてご確認ください。