【文化財】作品の世界におじゃまする! 「トーハク×びじゅチューン!なりきり日本美術館リターンズ」開催[東京国立博物館]
この記事の目次
「びじゅチューン!」映像コーナー
「びじゅチューン!」作品からトーハク所蔵作品に関連するものを選び、上映いたします。2018年の「なりきり日本美術館」開催の際にリリースされたテーマソング「トーハクトラベル」も併せて上映。
風神雷神図屛風・夏秋草図屛風
表と裏でダブルデート
現在は保存の観点から別々の屛風に仕立てられている重要文化財「風神雷神図屛風」(尾形光琳筆)と、重要文化財「夏秋草図屛風」(酒井抱一筆)。光琳が風神雷神図を描いた約100年後、その裏側に抱一が夏秋草図を描きました。
本展では、かつての姿のように表裏一体となった高精細複製品複製品に、プロジェクションマッピングと音響による演出を組み合わせを組み合わせ、屛風の世界が楽しめます。 また、風神になりきって風を起こしたり、雷神になりきって雷を起こせるインタラクティブな仕掛けも。
屛風のオモテで雷雨を起こすと、そのウラでは何が起こるでしょう?屛風のウラに込められた意味に思いを巡らせてみてください。
国宝「松林図」ライブ
国宝「松林図屛風」
「びじゅチューン!」の歌では、スモークのたかれたステージで松の木が歌ったり踊ったりするパフォーマンスするユニット “松林ズ” が登場します。
本展では、その世界観に寄せて、展示室内をライブ会場に見立てました。ライブの観客になりきって、国宝「松林図屛風」(長谷川等伯筆)の高精細複製品とプロジェクションマッピングによる展示をご覧ください。
“松林ズ”のライブから、場面は次第に冷たくしめったもやの中、松林の一日を表現した映像にかわります。松林に雪の降るシーンでは、会場床面にも雪のプロジェクションを施し、想像力を働かせながら絵の中に遊んでみてください。
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おじゃまします八橋蒔絵硯箱
「びじゅチューン!」では、硯箱には宮本さんという謎の男性が住んでいるという歌があります。
実際に硯箱の中に本当に入ってみたらどんな世界が見えるのだろうかということを体験していただく為に、人が入れるぐらい大きな硯箱を会場に設置、「八橋蒔絵螺鈿硯箱」の世界を再現しています。
自分だけの硯箱をデザイン
タブレット上で、漆工芸の技法である「蒔絵」の制作工程や、自分だけの八橋蒔絵螺鈿硯箱のデザインが体験できるプログラム「うるし体験」です。
ご自身でデザインした硯箱は、展示ケースをイメージした壁面モニターに映し出されます。おみやげにペーパークラフト用の硯箱データもダウンロードできますので、おうちでプリントアウトしてオリジナルの硯箱を組み立ててみてください。
硯箱の世界を体感
橋を渡って硯箱に近づくと、人の動きに合わせて水面が揺れたり、水中の魚が動いたりします。
豪邸におじゃまするお客さんになりきって箱の内側をのぞいてみると、鉛の橋や螺鈿の燕子花(かきつばた)、金蒔絵による波紋の織り成す光琳の世界を4K映像で体感できます。
普段の展示では見ることのできない硯箱の内側と外側のモチーフがどのような関係になっているのか映像で見ることができ、光琳の意図に気が付くきっかけになります。
「びじゅチューン!」の題材になった作品(一部)
重要文化財「風神雷神図屛風」
重要文化財 風神雷神図屛風 尾形光琳筆 江戸時代・ 18 世紀 東京国立博物館(複製展示、会期中の作品展示は無し)
重要文化財「夏秋草図屛風」
[総合文化展 本館8室 展示期間:11/3〜12/13]
重要文化財 夏秋草図屛風 酒井抱一筆 江戸時代・19世紀 東京国立博物館(総合文化展 展示期間:11/3〜12/13)
国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」
[総合文化展 本館12室 展示期間:9/8〜11/29]
国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱 尾形光琳作 江戸時代・18世紀 東京国立博物館(総合文化展 展示期間:9/8〜11/29)
国宝「松林図屛風」
[特別展「桃山―天下人の100年」平成館 展示期間:10/6~11/29日]
国宝 松林図屛風(右隻) 長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀 東京国立博物館(特別展「桃山―天下人の100年」展示期間:10/20〜11/29)
「びじゅチューン!」とは?
世界の「びじゅつ」を歌とアニメで紹介するNHK Eテレの番組です。作詞・作曲・アニメ・歌などすべてを手がけるのはアーティストの井上涼さん。豊かで自由な想像力で美術の楽しみを広げ、多くの子どもたちから支持を得ています。
<放送> 毎週水曜午後7時50分
<再放送> 毎週月曜午前5時50分、毎週火曜午前0時50分(月曜深夜)
文化財活用センター
文化財活用センターは国内外のさまざまな人が、日本の文化財に親しむ機会を拡大するため、2018年7月、国立文化財機構のもとに設置された組織です。
愛称は「ぶんかつ」。
文化財を通じて豊かな体験と学びを得ることができるよう、文化財を活用した新たなコンテンツやプログラムの開発を行なっています。また、国立博物館の収蔵品の貸し出しを促進する事業や、文化財のデジタル情報の公開、文化財の保存環境に関する相談窓口を開設しています。
[ぶんかつWEBサイト]
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