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【片渕須直監督】今年も広島に登場!清少納言の真実へさらに迫ったトークに熱気も[広島国際映画祭2021]

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清少納言の文章がビジュアル資料


一方で当時を知る手掛かりとして大いに参照した清少納言作の書物に関して、同時代の歌人である和泉式部など当時の他の人による文献と照らし合わせて、それぞれの人柄を推測した内容などをコメント。合わせて「(当時の男性が書き残した書物に対して)清少納言が書いたものは記憶の途中から切り出したその時見た瞬間の生々しい映像的イメージを文章に書き残しており、生々しくみずみずしいイメージなんです。その意味ではビジュアルの資料がない時代に、清少納言が書いた文章が一番のビジュアル資料です」と大きな感銘を受けた様子を語ります。

また当時の人々の死因として流行り病によるものと推測する事象があることより「映画の舞台である平安時代は疫病とは切り離せない時代。現在我々もコロナ禍で生きていますが、昔はワクチンもなく科学とは縁遠い時代でした。そういう時代があって、現在がある中で『歴史は繰り返している』、そういうところを映画で知ってもらえれば」と、また視点を変えたアピールポイントをコメントされました。


広島国際映画祭永久レギュラー!?


片渕監督は今年で映画監督としてのキャリア40周年を迎えました。一方で広島国際映画祭の参加は今年で10周年とされ、実行委員会としては「永久レギュラー」という位置づけで呼ばれており、今回のティーチイン開始時には50人の参加者がクラッカーで片渕監督を祝福しました。片渕監督は大いに感激し、感謝の気持ちとしてティーチインの終りにこの映画祭を飾った片渕監督の花輪より、一輪ずつを参加者に手渡しで贈りました。

また片渕監督は映画祭の閉幕式にも登場、挨拶として「広島を舞台にした作品を作っていた時はたびたびここに来ていたけど、今年、昨年は『本当に広島は東京から遠いんだ』と思いました。でも来れて本当によかった。よく知っている人の顔を見たり、ここに来たことが本当に自分を取り戻すことだと思いました。また来たいと思います!」と改めてこの機会への感謝の気持ちを述べました。


片渕須直 プロフィール

アニメーション映画監督。1960年、大阪枚方市生まれ。

日大芸術学部映画学科在学中から宮崎駿監督作品『名探偵ホームズ』に脚本家として参加。『魔女の宅急便』(89/宮崎駿監督)では演出補を務めた。TVシリーズ『名犬ラッシー』(96)で監督デビュー。同じく、TVシリーズの『BLACK LAGOON』(06)では監督・シリーズ構成・脚本も務めた。『アリーテ姫』(01)にて長編映画を初監督。以降の監督作として、山口県防府市に暮らす少女・新子の物語を描いた長編映画『マイマイ新子と千年の魔法』(09)は異例のロングラン上映とアンコール上映を達成。

さらに2016年、広島・呉を舞台にした長編映画『この世界の片隅に』が公開されると、幅広い世代からの支持が大きな反響を呼び、日本アカデミー賞《最優秀アニメーション作品賞》、アヌシー国際アニメーション映画祭 長編部門《審査員賞》を受賞するなど、国内外にて高い評価を得て数々の映画作品賞・監督賞を獲得。2019年12月には新しいシーンを追加した『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を公開。
(株式会社コントレール 公式ホームページより)

https://contrail.tokyo/


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桂 伸也

桂 伸也

“和”という言葉で表現されるものには、人によって色んなイメージがあると思いますが、私は“整然として落ち着いたもの”という雰囲気を感じ取っています。

普段は芸能系ライターとして活動を行っており、かなり“にぎやかな”世界に生きていますが、その意味で“和”という言葉から受ける雰囲気に、普段から強い憧れや興味をもっていました。

なので、そんな素敵な“和”の世界へ、執筆を通して自らの船を漕ぎ出していきたいと思っています。

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