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【NEWS】映画「輪違屋糸里」完成披露試写会「これまで演じられたものとは違う」新撰組をアピール

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女優の藤野涼子さんが主演を務める映画『輪違屋糸里』の完成披露試写会が30日に東京にて行われました。イベントでは映画に出演した松井怜奈、溝端淳平、佐藤隆太、塚本高史と、メガホンをとった加島幹也監督が登壇、映画の撮影のエピソードなどを振り返られました。この日主演の藤野さんは、都合により残念ながら欠席となりましたが、映像によるコメントが寄せられ、初挑戦の時代劇映画となった本作をアピールされました。


[わつなぎ]藤野涼子さんのインタビュー記事はコチラ >>
https://watsunagi.jp/collab/2749/


『輪違屋糸里』は、小説家・浅田次郎作さんが描かれた原作時代小説を実写化した映画作品。幕末の新選組の人たちを、彼らを取り巻く女性の視点で追ったストーリーで、新選組副長の土方歳三、副長助勤の平山五郎、初代局長の芹澤鴨らに思いを寄せる女性たちが、時代の流れに翻弄されていく姿を描いています。




史事からは読み取れない、新撰組の新たな一面を描いた作品

今回、実在した新撰組のメンバーとして、土方役には溝端さん、平山役に佐藤さん、そして芹沢役に塚本さんというキャスティングで映画は撮影されましたが、ストーリーはそれまでになかった“女性目線”での新撰組の男性たちの姿を演じるというもの。歴史では描かれない一人ひとりの役をどう演じるか、役作りにはそれぞれ大変な苦労があった様子。


この日は、和気藹々と撮影されていた様子を見せるように、お互いにおどけながらトークは進み、要所で笑いを誘います。そんな中で塚本さんは溝端さん演じる土方の印象を「おまえ、すっげぇ嫌な奴!」と、少しおどけるように語られ、会場を沸かせました。しかしこういった一言で語られるような印象も、史事からは読み取れないもの。溝端さんは浅田さんの原作小説など様々な手がかりを模索しながら今回の役に向き合ったことを振り返られ「だからこそ“土方愛”はかなり強い」とコメント。

そして「今まで演じられてきた皆さんのイメージとは全然違う新撰組・土方になっていると思います、そこは今回の魅力かなと」とやはりこれまで様々に描かれてきた新撰組のイメージと、本作のものは一線を画す印象がある様子を示唆。平山役の佐藤さんも「平山さんは堅めの剣豪というイメージではあるけど、やはり今回の作品の(特徴である)女性目線の新撰組ということもあって、そこもまた皆さんがもっていたイメージとは違う彼のもつ一面みたいなものが、見ていただけるのかなと思っています」とやはりこの“目線の違い”という部分をアピールされました。



またこの日紅一点の登場となった松井さんは、和装をデザインに取り入れたようなファッションで登場。足元も足袋(たび)のような履き物で、非常におしゃれな印象で舞台挨拶を彩られました。平山と深い恋仲となる桔梗屋天神・吉栄役を担当された松井さんは、歴史では語られない人物だけに、台本と原作小説を手がかりにし役作りを行ったことを回想しながら「糸ちゃん(糸里)と2人のシーンは、2人のもっている自分たちの女の子らしさみたいなものを出して、撮影をしていたと思います」と撮影を振り返られました。


時代劇の魅力、そして映画『輪違屋糸里』の本質

今回の撮影は京都の太秦にて撮影が行われ、同じ太秦にある松竹、東映というそれぞれの映画会社が合同で撮影を実施。映画会社自体は近くなのですが、共同で映画を作るということは、基本的に余りない例であり、加島監督は、その意味でも今作は貴重な機会であることを振り返られました。特に2週間という、時代劇映画としてはかなりの短期間スケジュールでの撮影ができたことに対して、キャストやスタッフの皆さんに深く感謝の言葉を贈られていました。


そして続けて「今(現代)は生きていて不安で混沌としている時代だと思うけど、それを楽しく描くのではなく、時代劇ということに代えてして“こう生きればいいのだ”ということをいえるのが、時代劇の素晴らしさだと思う」とご自身の考える時代劇の魅力を語りながら「僕は高潔という言葉が好きなんですが、この映画はみんな高潔に生きている姿を描いていると思います。女性は美しく、男性は国を思いながらも、憤りを感じて生きていく、というものを描いており、男性の悲しみも感じられる映画になっていると思います。皆さん、どうか最後まで楽しんでください」と作品をアピール、この日の舞台挨拶を締められました。

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桂 伸也

桂 伸也

“和”という言葉で表現されるものには、人によって色んなイメージがあると思いますが、私は“整然として落ち着いたもの”という雰囲気を感じ取っています。

普段は芸能系ライターとして活動を行っており、かなり“にぎやかな”世界に生きていますが、その意味で“和”という言葉から受ける雰囲気に、普段から強い憧れや興味をもっていました。

なので、そんな素敵な“和”の世界へ、執筆を通して自らの船を漕ぎ出していきたいと思っています。

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