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【抹茶】抹茶でくつろぎのひと時。日本美術の余韻にひたる東京の美術館4選

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根津美術館

実業家の初代根津嘉一郎のコレクションが主体となっている美術館です。特に有名な所蔵品は、紙幣にも採用された国宝、尾形光琳の「燕子花図」の屏風。

その他、初代嘉一郎氏が茶人であったことから茶道にまつわる品も多く、展示室6ではいつも季節に応じた茶の湯の展示が見られます。

特筆すべきは、南青山という立地でありながら散策できる規模の庭園を持っている点です。4月から5月にかけての燕子花をはじめ、四季折々の草花が楽しめます。

この庭の一角にある「NEZUCAFÉ」は、食事やデザートのほか、抹茶セット(1,300円/別途で入館料が必要)も提供されています。都会の一角で緑あふれる景色を見つめながら抹茶を楽しんでみるのはいかがでしょうか。

根津美術館・情報

〒107-0062  東京都港区南青山6-5-1


休館日:月曜日・展示替期間・年末年始(ただし月曜日が祝日の場合、翌火曜日)

http://www.nezu-muse.or.jp/


山種美術館

山種証券(現SMBC日興証券)創業者である山崎種二氏の個人コレクションが元になっている美術館です。

横山大観や川合玉堂のほか、速水御舟作品を数多く所蔵していることでも有名です。

1階のCafe椿では、そのときの展示作品にちなんだ和菓子と抹茶のセット(1,100円)が楽しめます。和菓子は作品に登場する草花や動物などがモチーフになっており、それぞれに作品への敬意が窺えます。そうしたことから、展覧会が替わるごとに、どんな和菓子が提供されるのか楽しみにしている来館者も多いようです。

この和菓子を味わっていると、鑑賞したときの感動がよみがえることでしょう。好きな展示作品をモチーフにした和菓子があれば、ぜひ注文してみてください。

山種美術館・情報

〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36


休館日:毎週月曜日(祝日は開館、翌日火曜日は休館)、展示替え期間、年末年始

http://www.yamatane-museum.jp/


サントリー美術館

大型商業施設の中にあるサントリー美術館は、日本の古美術を中心とした美術館です。インタラクティブコンテンツなど最新技術を取り入れた試みもたびたび行われており、さまざまな観点から日本の美術を楽しめます。また、教育プログラムも豊富で、子どもから大人まで楽しめる館です。

このサントリー美術館では、会期中の特定の日に、展示室とは別に設けられた「玄鳥庵」というスペースで抹茶とお菓子(1000円/別途で入館料が必要)を頂けます。

開館中ならいつでもというわけではなく、1日に50名限定のため、競争率は高めです。しかし、ミッドタウン敷地内で、六本木の高層ビルなどを眺めながらゆっくり抹茶を楽しむ経験はその苦労に見合う価値があります。タイミングが合えばぜひ狙ってみてください。

サントリー美術館・情報

〒107-8643 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階


休館日:火曜日、展示替期間、年末年始

https://www.suntory.co.jp/sma/


三井記念美術館

東京がまだ江戸と呼ばれていた頃から、日本橋は商業や文化面で賑わいのある土地でした。三井記念美術館は、その日本橋でも一等地、日本銀行や三越本店、コレド室町に囲まれている場所にあります。コレクションは、江戸時代から豪商として名を馳せた三井家伝来の品が中心です。

こちらのミュージアムカフェでは、季節の上生菓子付きの抹茶セット(1,180円)が楽しめます。抹茶は、愛知県の地域ブランド「西尾抹茶」が使われています。その他、季節を感じる品や食べ応えのある御膳など、さまざまな食事も楽しめます。

お時間があれば、一服した後、周辺を散歩するのもおすすめです。近代的な景色の中に点在する江戸の名残を見つけるたびに嬉しくなります。

三井記念美術館・情報

〒103-0022 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 三井本館7階


休館日:月曜日、展示替期間、年末年始

http://www.mitsui-museum.jp/


まとめ

美術と抹茶、両方堪能することで、さらに深く日本文化を味わえるのではないでしょうか。

美術館に寄った際は、ぜひ、その余韻と向き合うくつろぎのひと時を作ってみてください。

※港区白金台にある畠山記念館も抹茶をいただけますが、2019年3月より施設改築工事のため長期休館しております。


 わつなぎオススメ記事 >>【日本のお茶】煎茶・玉露・抹茶・番茶・ほうじ茶・玄米茶の違い!美味しい入れ方

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ライター紹介 ライター一覧

nishi

nishi

大学では日本文化や比較文化を学んでいました。美術の学芸員資格を持っていて、一番の趣味も博物館・美術館めぐりです。気になる展覧会があれば、新幹線や飛行機に乗ってでも足を運びます。「推し」は酒井抱一。
普段は花や鉱石、文学などを愛でながらのんびり過ごしています。ゲームのシナリオライターでもあるため、サブカルチャー方面にもアンテナを張るようにしています。
好奇心が原動力。「楽しい!」という気持ちを、いろんな人と分かち合うのが好きです。いつか自分の趣味をふんだんに盛り込んだ展示イベントを企画できたら……と野望を抱いています。

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