【味噌】種類や特徴を知る!自分好みの味噌を見つけよう
この記事の目次
原料の違い
味噌の主原料となる大豆は、国産の品種が適していますが、現状で使われているのは全体の10%程度で、90%は輸入に頼っています。
[米味噌]
大豆に米麹を加えて熟成させたもの。
水白米を蒸してから味噌用麹菌を付けて繁殖させた米麹に、塩を加え、大豆と混ぜ合わせて発酵・熟成させます。麹菌が米のデンプンを糖に変え、大豆のたんぱく質を分解して旨味成分を引き出します。米味噌が、全国で作られている味噌の約80%を占めます。
[麦味噌]
大麦やはだか麦で麹を作り、それを大豆と塩で仕込んだもの。
関東地方の一部、中国・四国地方や九州で作られています。麦味噌の約75%は九州地方で作られています。麦麹の原料は、関東地方で大麦、西日本でははだか麦が多く使われます。農家で自家用に作られたことから田舎味噌とも呼ばれます。
[豆味噌]
大豆の全てを麹化させて、塩と水分を加えて作ったもの。
愛知・岐阜・三重県の東海地方で大部分が作られていています。蒸した大豆を丸く固め種麹を付けた味噌玉という麹を塩と仕込み、長期間の発酵と熟成を行うため、大豆特有の濃厚な香りと旨みがあります。
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色の違い
原料である大豆のアミノ酸と糖が、メイラード反応という化学変化により色が変化していきます。醸造(発酵・熟成)期間が長い程、濃い色へと変わっていきます。大豆を茹でたり蒸したりする事によって色の変化も変わります。
[白味噌]
醸造期間が短い(5日〜20日)。クリーム色をした味噌を白味噌と言います。
[赤味噌]
醸造期間が長い(3ヶ月〜12ヶ月)。赤茶色や茶褐色の味噌を赤味噌と言います。
[淡色味噌]
醸造期間が白味噌と赤味噌の中間くらい(5日〜6ヶ月)。淡黄色または山吹き色の味噌を淡色味噌と言います。
味の違い
大豆に対する米麹の比率である「麹歩合」の割合が高いほど、麹からの糖分によって甘い味噌になります。または塩分が少ないほど甘口になります。米味噌は、この味の違いから3タイプに分けられます。
北海道や東北などは麹の割合が低い辛口で、気温が低いため熟成期間が長く色の濃い赤味噌が多くなります。近年は熟成感のある辛口より、まろやかな中辛で淡色系が注目され、「信州味噌」の人気も高まっています。京都を中心にした関西地方では、麹を大豆の2倍使う甘口の白味噌が有名です。
[甘味噌]
白と赤の甘味噌があります。白い甘味噌は、近畿地方の関西白味噌、岡山・広島・山口の府中味噌、香川の讃岐味噌などで作られています。赤い甘味噌は江戸甘味噌と呼ばれ、東京で作られていましたが、現在ではごくわずかとなっています。
[甘口味噌]
甘口味噌には、静岡や九州地方で作られる淡色系の相白味噌や、徳島などで作られる赤系の御膳味噌があります。
[辛口味噌]
辛口味噌は、関東甲信越、北陸を中心に全国で作られる淡色系の信州味噌などがあり、赤系は、北海道の北海道味噌、東北の仙台味噌・津軽味噌、関東甲信越の越後味噌などがあります。辛口味噌は、大豆のたんぱく質の旨みを活かした味噌で、米味噌全体の75%を占めています。
まとめ
「原料」「色」「味」によって味噌の違いがわかりましたね。
味噌は栄養価が高く身体に良い食べ物として認識され、美容やアンチエイジング効果や美容の面でも注目されています。
普段の食事に味噌を取り入れて、健やかな日々を過ごしましょう!
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