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【三原光尋監督・桂やまと】映画『高野豆腐店の春』魅力満載の尾道で人同士の心の通い合いを描いた物語[尾道映画祭2024]

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1月13日、広島・尾道で行われたイベント『尾道映画祭 2024』にて映画『高野豆腐店の春』が上映され、上映後のトークショーにて作品で作品を手掛けた三原光尋監督と、作品に出演も果たした落語家の桂やまとが登場しました。

本作は広島県尾道で昔ながらの豆腐屋を営む職人気質の父と頑固な娘の心温まる愛情を描いたドラマ。


尾道映画祭2024



三原監督は「村の写真集」「しあわせのかおり」につづき、藤と3度目のタッグ。「職人シリーズ三部作」となったそのタッグに「(特にそのシリーズを狙ったわけではないんですが)似合うんでしょうね」と、キャスティングに対しての思いを語ります。

一方、以前健康に関して医者より注意を受け、最適な食事として豆腐を勧められていた三原監督は、それがきっかけで「(豆腐自体の)シンプルさっていいなと思った」と、本作のテーマである豆腐が浮かび上がったと発端を語ります。一方で「自分が知らなければ(映画に対しても役者さんにも)失礼だと思った」と、豆腐作りに関して徹底的に勉強し、映画作りに打ち込んだことを振り返ります。


自身の二つ目時代に朗読劇やミュージカルにも挑戦した経験のある桂は、それ以降さらに「映画に出たい」という希望を訴えていたところ、本作にてその願いが実現。もともと「CGなどない、人の心が通う映画」という作品希望があった桂でしたが、希望が叶い出演する作品は、主演の藤竜也から「ちんちくりん」とバカにされる本作。「(映画の中で私が)ちんちくりんに見えたの、あれはCGですから」などと軽妙なトークで会場を沸かせます。

一方で桂は、映画の演技に関して「普段の落語と違って、ずっとカメラに向かって一人を演じる。最初はその(役の)心をつかむのが大変だった」と、映画出演の苦労を回想します。

本作を作るきっかけとしてもともと広島という街に思い入れのあった三原監督。「光、海の水、香りなど、いるだけで物語が思い浮かんでくるような場所でした」と尾道駅に降り立ったときの衝撃、そして物語を描こうと決めたときの思いを回想します。また映画の撮影は2022年の2~3月。撮影を振り返り「穏やかで暖かい日が多くて、それがうまく物語のテイストに合った気もしました」と語ります。

そんな尾道の光景を見た衝撃は桂も同様に受けた様子で、尾道のイチオシポイントを「尾道駅の改札を出た直後に広がる風景の美しさ」と断言。「改札を出たら、そのままキャンパスの(絵の)中に入っていく感覚。さらに街の中に入っていくのもワクワクします」と、尾道の街を絶賛していました。


映画『高野豆腐店の春』映画情報

映画『高野豆腐店の春』ストーリー

広島・尾道の町に店を構える高野(たかの)豆腐店では、頑固な父・高野辰雄が明るく気立てのいい娘・春とともに、コツコツと豆腐を作り続ける生活を送っている。

毎日陽が昇る前に仕事場に入り、地道にこだわりの大豆を使った豆腐を作る父と娘。そして、そんな2人を取り巻く昔ながらの仲間たち。

和やかな時間を過ごす日常の中で、ある日それぞれに新しい出会いが訪れるのだった。

キャスト

藤竜也、麻生久美子、中村久美、徳井優、山田雅人、日向丈、竹内都子、菅原大吉、桂やまと、黒河内りく、小林且弥、赤間麻里子、宮坂ひろし

スタッフ

監督:三原光尋
脚本:三原光尋
製作:桝井省志、太田和宏
プロデューサー:桝井省志、土本貴生、山川雅彦
音楽:谷口尚久
助監督:金子功、小村孝裕

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桂 伸也

桂 伸也

“和”という言葉で表現されるものには、人によって色んなイメージがあると思いますが、私は“整然として落ち着いたもの”という雰囲気を感じ取っています。

普段は芸能系ライターとして活動を行っており、かなり“にぎやかな”世界に生きていますが、その意味で“和”という言葉から受ける雰囲気に、普段から強い憧れや興味をもっていました。

なので、そんな素敵な“和”の世界へ、執筆を通して自らの船を漕ぎ出していきたいと思っています。

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