【福士誠治】“静”の奥に宿る覚悟!『DEAD END ―羅刹の刻印―』で見つめた、人の闇と人間らしさ
U-NEXT独占先行配信 オリジナル配信ドラマ『DEAD END ―羅刹の刻印―』。
復讐や裏社会を描きながらも、その奥には“人が何を背負い、どう生きるのか”という感情が流れている作品です。
主演を務めるのは、俳優の「福士誠治」さん。
今回演じるのは、家族を失った過去を抱えながら生きる男・桜井明人。
作品についてのお話はもちろん、役と向き合う感覚、日常の過ごし方、そして子どもの頃に夢中になった“昔遊び”についても伺いました。
配信ドラマ『DEAD END ―羅刹の刻印―』
[CAST]
福士誠治
押田 岳 波岡一喜 清水 優 國本鍾建
杉江大志 木津つばさ 阿部遼哉 上杉 輝 木田佳介
渋江譲二 大石敦士 久保田悠来 / 渡辺 哲
[STAFF]
監督:安見悟朗
脚本:大西雄仁 音楽:河合英嗣
エグゼクティブプロデューサー:永森裕二 後藤 哲
企画/プロデュース:木俣 誠 プロデュース:若山佑介 深澤 知
助監督:吉田尅隻 前田 明 撮影:中尾正人 撮影助手:原 信也 金森 遥 録音:足立 勝 柴田陽一郎
アクション監督:高良隆志 美術:橋本真由子 美術助手:上村莉奈 ガンエフェクト/VFX:田宮夏雄
スタイリスト:網野正和 スタイリスト助手:山本風華
ヘアメイク:正田篤子 小森まりん 川島のどか 編集:井上ヤス カラーグレーディング:関谷和久
オンライン編集:鈴木英司 整音:山本逸美 効果:橋本正明 選曲:原田慎也
音楽協力:POPHOLIC ポスプロコーディネート:豊里泰弘
制作:ヒューマックスエンタテインメント
©「DEAD END」製作委員会(AMGエンタテインメント カルチュア・エンタテインメント)
【公式HP】deadend-rasetsunokokuin.com
この記事の目次
任侠作品に出る年齢に
――『DEAD END ―羅刹の刻印―』出演のお話をいただいた時、どんな印象を持たれましたか?
今年43歳になるのですが、「任侠作品」のお話をいただいて、「渋い役をやれる年齢になったんだな」と思いました。任侠作品って、渋くてかっこいい俳優さんたちが出ているイメージがあるじゃないですか。そこに自分も俳優として参加できるというのは、やっぱり嬉しかったですね。
今回の役は、若いチンピラというより、“仁義”や“思い”を持って生きている人物でしたので、素直に「こういう作品に出られるのは嬉しいな」と思いました。男としても、俳優としても、アウトローな世界観にはどこか憧れがありますし、今回は“人の闇”や“抱えているもの”を演じられる楽しさもありましたね。

“静”の中にある闇や覚悟
――福士さんから見た「桜井明人」はどのような人物ですか?
桜井明人は、基本的には“静”の人物。
感情を大きく表に出すタイプではなくて、どちらかというと内側に抱え込む人。ただ、その静けさの中には、かなり大きな闇や覚悟があると思っています。
家族を失うという経験は、自分自身では体験していないことなので、その感情の大きさは、かなりイマジネーションを膨らませながら演じていました。作品の中では、アクションや争いのシーンも多いのですが、僕としては「何のために戦っているのか」を忘れないようにしていました。
アクションだけが目立ってしまうと、その人の“生き様”が軽く見えてしまう気がして。だからこそ、桜井明人の“覚悟”や“背負っているもの”を、ずっと根っこに持ちながら演じていました。普段は“静”でありながら、戦う瞬間にだけ“動”になる。そんな振り幅みたいなものは、意識していた気がします。
表に出さない感情を内側に持つ
――怒りや葛藤のような強い感情を演じる時、どのように役へ入っていかれるのでしょうか?
僕自身、あまり復讐心が強いタイプではないんです(笑)。どちらかというと平和主義者なので。だからこそ、「なぜこの人はこう動くのか」をすごく考えました。例えば、人を傷つけるシーンがあったとしても、「本当はやりたくないのかもしれない」とか、「怪しまれないようにしなければいけない」とか。そういう小さな感情を、一つ一つ組み立てていく感覚ですね。
桜井明人は感情を大きく表に出す人物ではないので、表面的には静かに見えても、内側にはちゃんと感情が流れている状態を作りたかった。役として”熱”を持ちながら、それを大げさに見せない。そのバランスが、今回特に大切にしていた部分かもしれません。
肉弾戦には、“熱”がある
――アクションシーンで印象に残っている場面はありますか?
任侠作品なので、銃を使うシーンも多いのですが、僕としては肉弾戦の方が印象に残っています。銃撃戦って、ある意味ちょっと冷たいんですよね。でも、拳や刃物で向き合う距離感には、“熱”がある。怒りや覚悟みたいなものが、より見える気がするんです。
今回も、刃物を使ったシーンや肉弾戦などをやらせてもらって、「感情がぶつかっている感じ」は、肉弾戦の方が強く出る気がしました。
ただ戦っているだけじゃなくて、その奥にある“思い”みたいなものも感じてもらえたら嬉しいですね。

焚き火を見ていると思考が止まる
――日常で「心をリセットするためにしていること」はありますか?
最近はキャンプですね。ひとりでもキャンプに行きます。テントを立てて、焚き火をして、ぼーっとする時間が好きです。
焚き火って、ずっと同じ形にならないじゃないですか。見ていると、自然と頭の中が整理されていく感覚があります。東京で仕事をしていると、常に頭を使っているので、自然の中に行くと”余白”ができる。その余白があることで、また作品に向き合える気がしています。
撮影期間中って、ずっと作品のことを考えているんです。セリフのことだったり、感情のことだったり、無意識でもどこかに残っている。だからこそ、焚き火を見ながら何も考えない時間が、自分にとってすごく大事なんだと思います。
テントと火があれば生きていける
――キャンプのどんなところに惹かれていますか?
小さな家を作って、小さなキッチンを作って、火を起こして。そういう時間を過ごしていると、「意外と人ってシンプルに生きていけるんだな」と思う。普段は仕事や生活の中で、どうしても考えることが多いじゃないですか。でも自然の中に行くと、目の前のことだけで成立していく。
“振り幅”ができるんですよね。
ずっと仕事だけじゃなく、全然違う時間があることで、またクリエイティブなことに向き合える。僕にとってキャンプは、そういう“自分を整える時間”になっている気がします。
けん玉もベーゴマも本気
――普段接している日本の文化や、興味のあるものはありますか?
昔から、けん玉が得意です(笑)。
子どもの頃、近所の学童で竹馬やベーゴマなど昔遊びをたくさんやっていました。ベーゴマは、かなり強かったと思います(笑)。ヤスリで削って調整したり、負けると相手に取られたり。そういう遊びの中で、勝負とか工夫とか、色々学んでいた気がします。
身体を使って、人と向き合って、工夫して遊ぶ。
そういう時間って、意外と今の仕事にもつながっている気がするんです。感覚を使うことだったり、人と向き合うことだったり、子どもの頃に身体で覚えたものって、どこかに残っているんですよね。

一人ひとりが“義”を持っている
――最後に、『DEAD END ―羅刹の刻印―』を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
タイトルだけ見ると、ちょっと怖い作品に感じるかもしれません(笑)。でも、この作品の中では、一人ひとりが“義”や“仁義”を持って生きています。
復讐や闇の部分もありますし、ミステリアスな展開もあります。でもその中で、それぞれの人物が何を背負い、どう生きるのかを見ていただけたら嬉しいです。
ハラハラする部分もありますし、人間同士の感情のぶつかり合いもありますので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。
おわりに
『DEAD END ―羅刹の刻印―』は、任侠や復讐という激しい世界を描きながらも、その奥には、“人が何を背負い、どう生きるのか”という感情が流れている作品です。
福士誠治さんが、役について語る姿と、焚き火やキャンプについて語る姿には、どこか共通する「余白」や「間」のようなものがありました。
感情を大きく見せるのではなく、内側に抱えながら表現すること。仕事だけではなく、自然の中で“振り幅”を持つこと。けん玉やベーゴマのような昔遊びの記憶を、今も身体感覚として持っていること。そうした一つ一つの感覚が積み重なり、桜井明人という人物の奥行きになっているのかもしれません。
“静”の中にある覚悟や熱。
ぜひ、その目で『DEAD END ―羅刹の刻印―』の世界を体感してみてください。
