【神社参拝】もう戸惑わない!神社の基本的な参拝方法とマナー
この記事の目次
参拝の心構えとマナー
まず参拝の心構えです。神社は、神さまが祀られているけがれのない神聖な場所です。この神さまに良い運気やご加護をいただくために参拝するのですが、マナーが悪く、私利私欲を満たす願いだけを口にする人を、果たして神さまは支援して下さるでしょうか?
まずは手水舎(てみずや・ちょうずしゃ)で自分自身の穢れを落とし、清らかな心身で神前に向かいます。そして願いを叶えてもらうのではなく、願いを叶えるために神さまに決意表明をするといった心持ちが大切とも言われます。
言葉にすると「いつも見守って下さりありがとうございます。これからも精進しますのでよろしくお願いします」という感じでしょうか。
参拝のマナーは「恩師のお宅にご挨拶に伺う」と考えると想像しやすいかもしれません。
極端にラフな服装や、帽子を被ってご挨拶には行かないように、神社も同じと考えます。そうは言っても、ふらっと出かけた先で神社に立ち寄ることもありますね。
もし帽子を被っている場合は、境内に入る前に外せば良いのです。ちなみに雨が降っている場合の傘は失礼にはならないので、神前で参拝する時にだけ閉じて脇に置きます。
参拝の手順
神社参拝の手順は要約すると以下の通りです。
[ 1 ] 鳥居で一礼、境内に入り参道の脇を歩く
[ 2 ] 手水舎で手と口を清める
[ 3 ] 参拝する(お賽銭→鈴 )
[ 4 ] 二礼二拍手一礼
[ 5 ] 参拝後も鳥居で社殿に向かって一礼する
1/鳥居と参道
神社の鳥居は、一般社会と神域を区切る結界のような意味があると言われています。鳥居の前で軽く一礼し、心の中では「お邪魔します」とご挨拶する感じ。背筋を伸ばし、気持ちを引き締めてから境内に入ります。
この礼のことを神道では「揖(ゆう)」と言い、くぐるときは左足から踏み出すのがより正式と言われています。神道では「左は神」「右は人」を意味するため、神さまに近づくときは、左に立ち、左足から進むとされています。
また、参道の中央は正中(せいちゅう)と呼び、神さまが通る道とされています。
参道の中央を避け、左脇を歩きます。左右どちらを歩くかは厳格な決まりではないそうなので、その神社のルールや参拝者の混雑の様子に合わせて歩きます。そうかと言って遠慮しすぎて鳥居をくぐらずに、鳥居の外を歩くのはNGです。
2/手水舎 (てみずや・ちょうずしゃ)
手水舎の水で心身を清めます。
清める順は、左手 → 右手 → 口 → 左手 です。
基本的に柄杓に汲んだ一杯の水で最後まで行います。
[1] 右手で柄杓を持ち、水を汲んで左手にかけ左手を清めます。
[2] 柄杓を左手に持ち替え、右手を清めます。
[3] 再び柄杓を右手に持ち、左の手のひらに水を受けて口をすすぎます。柄杓に直接口をつけるのはNGです。
[4] 口をつけた左手に再度水をかけて清めます。
[5] 最後に柄杓を真っ直ぐに立てて柄に水を流して清め、元の場所に伏せて置きます。
3/参拝 お賽銭と鈴
参道を通って社殿へ進みます。お賽銭はこの時にお財布から出して用意しておきます。
神前に立ったら軽く会釈をし、お賽銭箱にお賽銭を静かに入れます。お賽銭はお供物と同じ意味があるものなので、投げつけるようにジャラジャラと大きな音を立てて入れるのは控えます。
鈴がある場合には、鈴緒を両手で持って2~3回鳴らします。
鈴を鳴らしている間は「祓いたまえ清めたまえ」と心の中で唱えます。鈴を鳴らすのは巫女が神楽舞で鈴を鳴らして邪気を払い、神さまをお招きすることが由来とも言われています。鈴がない場合は次の拝礼に移ります。
4/拝礼「二礼・二拍手・一礼」
[1] 深いお辞儀(礼)を二回繰り返します。
[2] 次に両手を胸の高さで合わせ、拍手を二回打ちます。ぴったりと両手を合わせるのではなく、僅かに左手を上に右手を少し下へずらして打ちます。
[3] 両手をきちんと合わせ、心を込めて祈ります。
[4] 両手をおろし、最後にもう一度深いお辞(礼)をします。
祈る時は先に住所氏名をお伝えしてから願いを伝えると良いそうです。
例えば「○市○町から来ました○○です。この度~できますようにお守り下さい」といった感じでしょうか。神さまにお願いする前に、先に自分が名乗るという事ですね。
5/参拝後
来た時と同様に、中央を避けて参道の左を歩いて戻ります。
御朱印を頂く場合は、この後に社務所に立ち寄ります。御朱印は参拝した証として頂くものですから、時間がかかるからという理由で参拝前に社務所にお願いするようなことは避けましょう。
おみくじを引く場合も参拝後に。吉凶を見て、悪い場合は境内に結ぶとも言われますが、悪いものほど持ち帰り、戒めの為に時々見返すのが良いそうです。
最後の鳥居を出る前に、社殿の方に向き直って一礼します。
まとめ
これでもう戸惑わずに参拝できますね。
ここで紹介した方法で参拝を行うのはもちろんですが、厳格な作法よりも、お参りの心構えが1番大切かもしれません。
礼に始まり礼で終わる、日本の良き文化と歴史をこれからも大切にしていきたいですね。
皆さまにご利益がありますように!
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