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【明治神宮】緑豊かな永遠の杜!流鏑馬、奉納演舞に百々手式。秋の例大祭をご紹介

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明治神宮と武道

「明治神宮」はその名の通り、近代国家の基礎を確立された明治天皇と昭憲皇太后を御神体として祀られた日本でも有数の大神社です。

明治天皇は、激動の時代の中で近代化を進めながらも「軍人勅諭ぐんじんちょくゆ」など様々な方法を通じて武士道の大切さを軍人や国民に伝えたとされています。その武士道を次世代につなげていく目的で1973年(昭和48年)には、境内に総合武道場「至誠館」が開設されました。

ここでは武道を通じて次代を担う人材の育成を目指し、柔道科、剣道科、弓道科、合気道、鹿島の太刀をあわせた武道研修科を設け、その門戸を広く開いています。武道に関わる人たちにとって、明治神宮は特別で神聖な場所になっています。


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秋の大祭

「秋の例祭」は11月3日を指し、全体を通しては「大祭」「例大祭」と言われます。

毎年秋の大祭期間中には舞楽をはじめ能、狂言、流鏑馬等、多くの奉祝行事が境内各所で奉納されます。 

[11月1日]
鎮座記念祭、 能・狂言[神前舞台]、秋の大祭・第一日夕御饌(ゆうみけ)の儀、三曲 [神前舞台]

[ 11月2日]
秋の大祭第二日の儀、邦楽邦舞[神前舞台]

[11月3日]
例祭・勅使参向、全国弓道大会 [道場 至誠館 第二弓道場]、合気道演武 [西参道沿芝地]、古武道大会 [西参道沿芝地]、百々手式(ももてしき) [宝物殿東芝地]、流鏑馬(やぶさめ) [西参道沿芝地]


秋の例祭見どころ

11月3日開催の秋の例祭は、祝日で1番訪れやすいと思います。ここでは例祭の見どころを紹介します。

流鏑馬奉納


例祭の1番の見どころは、この流鏑馬奉納です。

流鏑馬は疾走する馬上から的を射る日本伝統の儀式で、平安時代から始まり、鎌倉時代には高級武士が武芸の腕を競うものになりました。例祭ではこの歴史を今に引き継ぐ武田流による流鏑馬を見ることができます。

式はまず太鼓の音を合図に出陣から始まります。直垂ひたたれを身に纏い、腰には鹿の夏毛で作られた行騰むかばき(むかばき)を着け、馬に跨って登場する射手の姿は、神々しいほどの品格が漂います。思わず平伏してしまいそうな気持ちになります。

馬場元では弦を鳴らして邪気を祓う「鳴弦の儀めいげんのぎ」を経て、厳かに「天長地久てんちゅうちきゅうの式」が行われます。1人の射手が馬を中央に進め、左に3回右に2回回って馬を止め、鏑矢かぶらや(矢先に鉄を使わない矢)を弓に番え、天と地に向けて満月のように弓を引き絞り、天下泰平、五穀豊穣、万民息災を祈念します。

その後、メインの「奉射」「競射」へと続きます。射手は沿道に沿って続く約218mの馬場を一の的から三の的まで、繰り返し弓に矢を番えては放ち、全速力で瞬く間に駆け抜けます。その迫力には圧倒されること間違いありません。沿道に連なる見学者からは、的に当たるたびに盛大な拍手が湧き起こります。

見学される場所は、写真撮影が主であれば馬場元か一の的前が、騎射のスピード感を体感されたい方は、馬の勢いがつく二の的、三の的前がおすすめです。

例年多くの見学者が集中しますので、早めの場所取りが必要です。


 わつなぎオススメ記事 >>【流鏑馬】古式に則ったふたつの流派!小笠原流に武田流のはじまりから特徴をご紹介


奉納演舞

例祭での古武術奉納は、古武道の各流派による「日本古武道大会」が盛大に行われます。

80数流派が加盟している日本最古の古武道団体である日本古武道振興会の主催で、昨年は58流派の300人以上が参加されました。

そもそも古武道にこれほど流派があることは、あまり知られていないのではないでしょうか。抜刀術、居合術、薙刀術、手裏剣術、槍術など、様々な古武道を一堂に会して見学できるのは、明治神宮の例祭ならではです。

合気道演舞は日本光輪会によって行われます。体術、剣術、杖 (棒) 術、槍術と、手にするものによって、それぞれを自由に使いこなすという実践的総合武道です。

古武道と合気道は、流鏑馬のすぐ裏手の芝生で行われます。多くの武道家がそれぞれに演武を行っているので、流鏑馬と合わせて見学してみてはいかがでしょうか。


百々手式(ももてしき)


百々手式ももてしき」とは歩射ほしゃの一種で、10人の射手が10手ずつ、合計百手射るという儀式です。射手の矢が的(まと)に当たる音が次々と続き、その音がまるで雨垂れが落ちるように聞こえるのが良いのだそうです。

平安、鎌倉時代には既に行われていた儀式で、その年の吉兆を占ったり、魔除けの意味を持っていました。現在は、成人の門出を祝う儀式としても行われています。

明治神宮で行われる百々手式は小笠原流派の方々によるもので、烏帽子えぼし直垂ひたたれなど豪華な装束を身にまとった射手が登場します。由来や作法の見どころなども詳しく解説して下さるので、予備知識がなくても楽しめます。古来からの伝統的な作法で射る姿を、間近でじっくりと見学することができます。

会場は少し離れ、宝物殿そばの芝生で行われます。境内地図で場所を確認してお出かけ下さい。


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全国特産物奉献

秋の大祭に合わせて全国から納められた約400点の特産品が社殿前に展示されます。ここでは故郷から奉納されている特産品を確認する方が目立ちます。知っている特産品はいくつあるでしょうか。チェックしてみるのも楽しいですね。


東京都農業祭

JA 東京主催による東京都農業祭は、2日、3日の2日間、宝物殿前の広場で開催されます。五穀豊穣を願う秋の大祭らしく、2メートルを超える野菜を積み上げて作った、縁起物の宝船が展示されます。

都内で生産された農畜産物の展示即売も行われ、苗木や花の無料配布などもあるので、毎年楽しみにしている方も多いようです。その場で食べられる屋台も並ぶので、お昼はこちらを利用しても良いかもしれません。


明治神宮ご参拝

明治神宮は、生涯仲睦まじいご夫婦として国民に愛された明治天皇と昭憲皇太后が祀られていることから、家内安全、夫婦円満、恋愛成就のご利益があると言われています。数多くのパワースポットも点在するので、商売繁盛や開運、厄払いなど、幅広いご利益が期待できます。秋の例祭に出かける際はぜひ参拝を行いましょう。

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明治神宮アクセス

明治神宮へのアクセスはとても便利です。

参拝であれば東京メトロ「明治神宮前」またはJR「原宿」から参道南口へ、初詣など込み合う時には東京メトロ「北参道駅」から参道北口を通って行くのが便利です。


原宿口<南口>
JR山手線「原宿」駅
東京メトロ千代田線・ 副都心線「明治神宮前(原宿)」駅

代々木口<北口>
JR山手線「代々木」駅
東京メトロ副都心線「北参道」駅


まとめ

10万本もの豊かな木々と四季折々の草花に包まれた明治神宮は、2012年にミシュランが選ぶ「日本の3つ星・観光地20選」にも選出されています。

「秋の大祭」の期間だけではなく、年間を通して行われる様々な行事を是非体感してみてください。


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HtoM

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好奇心の赴くまま、現在進行形で趣味を広げています。

最近は日本文化の素晴らしさを再認識することが多くなり、以前から興味を持っていた弓道を始めました。

旅行を兼ねた神社仏閣巡りや、つまみ細工など和小物作り、和食を作るのも食べるのも好きです。日本に生まれて良かった!と思われるような「わつなぎ」の輪を広げていけたら嬉しいです。

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