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【落語】オチはひとつではない!オチの種類は12ある!?

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マクラ・本題・オチの構成

落語家
出典:Wikipedia

落語は、一般的に「マクラ」「本題」「オチ」の3つで構成されています。実際の高座こうざでは、マクラなしで本題に入ったり、オチがわかりにくいという話は本題の部分で終わりにする場合があります。

マクラ

話の本題に入る前の導入部分を「マクラ」といいます。

ここでは、季節や時事ネタ、身の回りに起きた事などの世間話について面白おかしく語り、軽い笑い話でお客さんをリラックスさせて、本題につなげていきます。

またマクラには、特に決まりがなく自由なので、その落語家の人柄と魅力を存分に感じられます。決まり文句から始まる落語家もいれば、マクラだけで1時間弱話す落語家もいます。

さらに落語は噺の中で、現代では馴染みのない言葉や設定が出てくるので、マクラであらかじめ解説をすることもあります。

本題

落語の本題は、基本的に会話で成り立つ噺です。情景や心理を説明せず、会話や仕草で表現をするのが落語の演出法です。

噺は、笑いが主体の滑稽噺こっけいばなし。人間の情愛あふれる人情噺にんじょうばなし。幽霊や怪物が現れる怪談噺かいだんばなし。芝居仕立ての芝居噺しばいばなし。遊郭(ゆうかく)が舞台となる廓噺くるわばなし、などがあります。


オチ

噺の最後を締めくくり、笑いをともなう結末の部分です。噺が「落ち着くところ」という言葉から「オチ」と言われる様になったと言われています。また「サゲ」とも言われます。

人情噺の終わり方では「オチ」ではなく、「・・という一席でございます」と終わる場合が多いです。

また、噺の終わり(オチの後)に、「お後がよろしいようで」と言う決まり文句を聞く場合があるかと思いますが、これは、「おあと=次の演者」が準備できましたという意味で、「次の演者(次の催し物)の準備が整ったから帰りますね」と言う意味で使われます。

さらに寄席では、高座の時間が決まっているため、時間調整をしないといけない場合にも「おあとがよろしいようで」と話を終わりにすることもあります。


 わつなぎオススメ記事 >>【落語】おもしろおかしい話にほろりとくる話!落語演目あらすじ18選。与太郎も登場

オチの種類

考えオチ

少し考えるとクスリと笑えるオチ

[演目(一例)]
井戸の茶碗 / 芝浜/ 寿限無/ まんじゅうこわい/ 親子酒/ あくび指南/ 明烏/ お血脈/ 富久/ 転宅/ 野ざらし


逆さオチ

立場や物ごとがさかさまになるオチ

[演目(一例)]
初天神 / うどん屋 / 片棒 / 桃太郎


仕草オチ

言葉でなく仕草でオチになる

[演目(一例)]
死神 / 素人鰻 / 疝気の虫 / 相撲風景 / こんにゃく問答


仕込みオチ

前段階でオチを仕込んでおくもの

[演目(一例)]
かぼちゃ屋 / ねずみ / お見立て / 禁酒番屋 / 出来心 / 鉄拐 / 目黒のさんま


間抜けオチ

あまりにも間抜けなことがオチになる

[演目(一例)]
長短 / 粗忽の釘 / 粗忽長屋 / 青菜 / 愛宕山 / 笠碁 / 釜泥 / 紙入れ / 長短 / 転失気 / 時そば / 穴どろ


地口オチ

言葉のダジャレでオチになる

[演目(一例)]
錦の袈裟 / 火焔太鼓 / 大工調べ / 居酒屋 / 大山詣り / 金明竹 / くしゃみ講釈 / 真田小僧 / 猫と金魚 / 天災


途端オチ

最後の一言で話の結末がつくオチ

[演目(一例)]
百年目 / 子別れ / 三井の大黒 / 寝床


とんとんオチ

とんとんと調子良く話を進めてオチになる

[演目(一例)]
雑俳 / ガマの油 / 子ほめ / 山号寺号 / やかん


梯子オチ

ひとつづつ上がってオチになる

[演目(一例)]
一目上り


ぶっつけオチ

相手の言う意味を取り違えるオチ

[演目(一例)]
権助魚 / 鰻の幇間 / 強情灸 / 試し酒


まわりオチ

回り回ってもとにもどるオチ

[演目(一例)]
天狗裁き / 地獄八景


見立てオチ

意表をつくものに見立てるオチ

[演目(一例)]
首提灯 / たぬき / 勘定板 / たがや


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まとめ

分かりにくい部分もありますが、様々なオチの種類がありましたね。

また落語家によっては、本来のオチの部分で落とさず、そこからさらに話を付け加えて新たなオチで落とすこともあります。

オチの部分を気にして聴いてみるのも、落語の醍醐味のひとつです。

ですが、細かいことは気にせず、落語家さんの話芸に入りこんで落語を楽しんでください。

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あやふみ亭

あやふみ亭

小中学生のときに見た『タイガー&ドラゴン』をきっかけに、落語を聴き始めました。
失敗談を笑えて、人情味が溢れている落語が大好きです。

月に3〜5回ほど、寄席へ足を運んでいます。
また、ラジオを聴くことも大好きです。
「自らのやじ馬の目で見て、耳で聞いた面白いこと」を書いて、
読んだ人が、日本文化への興味関心を示す、
窓口になれば良いなぁと思っています。


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