【8Kで文化財】新開発の鑑賞体験!「ふれる・まわせる名茶碗」実証実験を限定公開[文化財活用センター]
東京国立博物館所蔵の名品「大井戸茶碗 有楽井戸」「青磁茶碗 銘 馬蝗絆(ばこうはん)」「志野茶碗 銘 振袖」。
“有楽井戸をじっくりみる” “3つの茶碗を比較する” プログラムを体験する実証実験が7月29日(水)~8月2日(日)の事前予約による限定公開されます。
本プログラムは、東京国立博物館・シャープ株式会社との共同により、8K画像を活用してあたらしい文化財鑑賞体験を可能にするコンテンツです。
8Kで文化財「ふれる・まわせる名茶碗」
[会場] 東京国立博物館 東洋館1階ラウンジ (東京都台東区上野公園13-9)
[期間] 2020年7月29日(水)~8月2日(日) ※日時指定の事前予約制です
[料金] 無料
[申込] ぶんかつWEBサイトから事前予約
https://cpcp.nich.go.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=dtl&id=15
※東京国立博物館ガイドラインに従い感染防止対策を実施します
この記事の目次
ここに注目!新開発の鑑賞体験(*)
(*) 「シャープ8Kインタラクティブミュージアム」をベースに開発したものです。
高精細3D画像による臨場感あふれる鑑賞
大井戸茶碗 有楽井戸(重要美術品)
朝鮮 16世紀
ほんのり赤みを帯びたやわらかい枇杷色が特徴。有楽斎はじめ名だたる茶人が手にした。
大井戸茶碗 有楽井戸(重要美術品)
青磁茶碗 銘 馬蝗絆(重要文化財)
中国・龍泉窯 13世紀
粉青色の透き通るような美しい釉調が最大の魅力。室町時代に将軍足利義政が所持したという名碗。
青磁茶碗 銘 馬蝗絆(重要文化財)
志野茶碗 銘 振袖
美濃(岐阜県) 16~17世紀
白肌を透かしてすすきの文様がうっすらとみえ、志野の魅力がよくあらわれる。
志野茶碗 銘 振袖
新開発コントローラーで直感的な操作が可能 (**)
かたちも重さも実物の文化財そっくりに制作した茶碗型ハンズオンコントローラーを新開発。コントローラーを動かせば、8Kモニター上の高精細画像を360度好きな角度から鑑賞できます。
まるでお茶碗を手に取って眺めているよう。
(**) 茶碗型コントローラーとして使用するのは「大井戸茶碗 有楽井戸」のみです。
ビギナーでも大丈夫!見どころをやさしく解説
茶碗型コントローラーの向きを「見どころマーカー」の位置に合わせると、作品の見どころポイントが表示されます。
手と目を使って楽しみながら、作品への理解を深めることができます。
担当研究員の思い
器を手にとると、ざらざら、つるつるといった質感も味わうことができます。
自分の両手には大きい、小さい、重たい、軽いといったことも、触覚を通じて心に深くのこるものです。日本人は、中国や朝鮮半島はじめ、海を越えてやってきた種々の陶磁器に加え、国内各地で焼かれた器を取り合わせて、四季折々、食の場面に色を添えてきました。
このコンテンツを通じて、先人の眼を追体験しながら、日本のゆたかなやきもの文化にふれる手がかりとしていただけたら幸いです。
(三笠景子・東京国立博物館研究員)
文化財活用センター
文化財活用センターは国内外のさまざまな人が、日本の文化財に親しむ機会を拡大するため、2018年7月、国立文化財機構のもとに設置された組織です。
愛称は「ぶんかつ」。
文化財を通じて豊かな体験と学びを得ることができるよう、文化財を活用した新たなコンテンツやプログラムの開発を行なっています。また、国立博物館の収蔵品の貸し出しを促進する事業や、文化財のデジタル情報の公開、文化財の保存環境に関する相談窓口を開設しています。
[ぶんかつWEBサイト]
https://cpcp.nich.go.jp/
[Twitter] https://twitter.com/cpcp_nich
[Instagram]https://www.instagram.com/cpcp_nich/
[YouTube]https://www.youtube.com/channel/UCG686bUlLvvC5VbjLz8yibA/featured
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