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【やまと絵】壮大かつ華麗な歴史! 日本美術の教科書。特別展「やまと絵 -受け継がれる王朝の美-」開催[東京国立博物館]

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見どころ

[1]これぞ日本美術の王道!教科書で見た「あの」作品が目白押し

教科書や美術全集などでおなじみの作品が一堂に集結。総件数約 240 件の7割超が国宝、重要文化財です。


[2]やまと絵の真髄を多様なジャンルの作品から探る

絵画のみならず、書跡や工芸作品など、やまと絵の美意識を支えた同時代の作品も数多く出品されます。


[3]展示期間ごとに変わる名品の数々

四大絵巻、神護寺三像、三大装飾経など、超豪華作品が入れ替わりでお目見えします。

※会期中、一部作品の展示替えを行います。 期間表記のない作品は通期での展示を予定しています。 また、一部作品は巻替えや場面替えがあります。


重要文化財 浜松図屛風

光に満ちたパラダイスの風景

まぶしく輝く浜辺の風景に多くの花木や草花、鳥の姿を重ね、画面右から左に移ろう季節をも表わした大変にぎやかな屛風。古代・中世やまと絵のさまざまな要素を集約した、本展一押し、究極のやまと絵です。


重要文化財 浜松図屛風 室町時代・15~16世紀 東京国立博物館蔵



重要文化財 浜松図屛風(左隻、部分)室町時代・15~16世紀 東京国立博物館蔵



重要文化財 浜松図屛風(右隻、部分)室町時代・15~16世紀 東京国立博物館蔵


四大絵巻

日本絵巻史上の最高傑作

数ある絵巻作品のなかでも、最高傑作として名高いのが平安時代末に制作された「四大絵巻」 です。 10月11日(水)〜22日(日)には30年ぶりに四大絵巻が集結。このほかの期間にも、古代・中世絵巻の名品が続々と登場します。


神護寺三像

やまと絵系肖像画の大作

神護寺に伝わる「伝源頼朝像」は「伝平重盛像」「伝藤原光能像」とともに「神護寺三像」として名高いやまと絵系肖像画です。いずれも横幅一メートルを超す一枚絹に描かれた、ほぼ等身大の巨大人物像。10月24日(火)〜11月5日(日)ではこの三像が一堂に会します。


三大装飾経

善美を尽くした至高の装飾経

貴族たちは、仏のご利益を求めて競うように煌びやかな経巻を作りました。そこには彼らの祈りと高い美意識が表われています。その中で最も美しいと評される三大装飾経(久能寺経、平家納経、慈光寺経)が11月7日(火)〜12月3日(日)に集結します。


序章

伝統と革新-やまと絵の変遷-

やまと絵は中国由来の唐絵、もしくは漢画との対概念で成り立っているため、その概念は時代によって変化します。これら唐絵、漢画と見比べながら、平安時代から室町時代に至るやまと絵の歴史を大きく捉えます。


1章

やまと絵の成立-平安時代-

やまと絵の成立と発展には、貴族たちの文化的な営みが大きな基盤となりました。これら王朝貴族の美意識が込められた調度手本や装飾経、エ芸品などとともに、四大絵巻をはじめとする院政期絵巻の数々から、平安時代やまと絵の実態に迫ります。


重要文化財 法華経冊子

現存最古級の紙絵のやまと絵


重要文化財 法華経冊子(部分) 平安時代・11世紀 京都国立博物館蔵
展示期間:11月7日(火)~12月3日(日)


国宝 寝覚物語絵巻

平安時代の恋愛小説を描いた絵巻


国宝 寝覚物語絵巻(部分) 平安時代・12世紀 奈良・大和文華館蔵 
展示期間:11月7日(火)~11月19日(日)


2章

やまと絵の新様-鎌倉時代-

鎌倉時代になっても、やまと絵を担っていたのは宮廷貴族社会でした。写実性に関心を払いながらも人物や風景の理想化が志向され、王朝時代を追慕する美術やさまざまな主題の絵巻が数多く作られました。これら新しいやまと絵の動向をご紹介します。


重要文化財 紫式部日記絵巻断簡

失われた王朝時代を追慕する


重要文化財 紫式部日記絵巻断簡(部分)鎌倉時代・13世紀 東京国立博物館蔵


国宝 平治物語絵巻 六波羅行幸巻

合戦絵巻の代表的名品


国宝 平治物語絵巻 六波羅行幸巻(部分)鎌倉時代・13世紀 東京国立博物館蔵
展示期間:10月11日(水)~11月5日(日)


3章 やまと絵の成熟-南北朝・室町時代-

南北朝・室町時代には、水墨画に対抗するかのように多彩な色目と金銀加飾による華やかで眩い画面がやまと絵で志向されます。和漢の美が融合し、新たな文芸に触発された美術が花開いた成熟期のやまと絵の様相を探ります。


重要文化財 砧蒔絵硯箱

満月に照らされた秋野の枕


重要文化財 砧蒔絵硯箱 室町時代・15世紀 東京国立博物館蔵


4章 宮廷絵所の系譜

やまと絵を主に描いてきたのは宮廷絵所絵師です。平安時代以来、日本美術における「和」の領域を担ってきた彼らの作品を通覧することで、時代を超えて継承されるやまと絵の美意識を探求します。


重要文化財 清水寺縁起絵巻

戦国のやまと絵師・土佐光信晩年の作


重要文化財 清水寺縁起絵巻(巻上、部分)土佐光信・光茂筆 室町時代・永正14年(1517)
東京国立博物館蔵 展示期間:11月7日(火)~12月3日(日)


源氏物語図扇面

中世最後のやまと絵師の作品


源氏物語図扇面 伝土佐光元筆 室町時代・16世紀 東京国立博物館蔵 
展示期間:10月11日(水)~11月19日(日)


終章 やまと絵と四季-受け継がれる王朝の美-

およそ千年にもわたって描き継がれてきたやまと絵において、四季の景物を描くことは主要なテーマの一つでした。過去の伝統を踏まえながらも新たな表現を獲得してきたやまと絵の真髄を、四季絵の要素を踏まえた作例を中心にご覧いただきます。


重要文化財 日月山水図屛風

輝く金属板の日月が四季の景物を照らす


重要文化財 日月山水図屛風 室町時代・16世紀 東京国立博物館蔵
展示期間:日図:10月11日(水)~11月5日(日)/ 月図:11月7日(火)~12月3日(日)


重要文化財 月次風俗図屛風

近世風俗画を予感させる新旧融合のやまと絵


重要文化財 月次風俗図屛風(第八扇、部分)室町時代・16世紀 東京国立博物館蔵
展示期間:10月11日(水)~11月5日(日)


特別展「やまと絵 -受け継がれる王朝の美-」

2023年10月11日(水)〜12月3日(日)

[会場]
東京国立博物館 平成館(上野公園)

[開館時間]
9時30分~17時00分(最終入場は閉館の60分前まで)
※金曜・土曜は20時00分まで開館

[休館日]
月曜日(ただし、本展のみ11月27日(月)は開館。総合文化展はご覧いただけません)

[観覧料金] 
一般 2,100円、大学生 1,300円、高校生 900円
本展は土・日・祝日のみ事前予約制(日時指定)です。
平日は予約制ではありません。平日券では土・日・祝日はご入場いただけません。
※土・日・祝日は東京国立博物館での当日券の販売はありません。

※中学生以下は無料。ただし、土・日・祝日は事前予約が必要です。入館の際に学生証をご提示ください。
※障がい者とその介護者1名は無料。土・日・祝日も事前予約は不要です。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。
※混雑時は入場をお待ちいただく場合がございます。
※本展チケットで、当日に限り、総合文化展もご覧いただけます。ただし、総合文化展終了時間は本展とは異なる場合があります。なお、本展日時指定時間前に総合文化展をご覧いただくことは可能です。
※展示作品、 会期、 展示期間等については、 今後の諸事情により変更する場合があります。 最新情報は展覧会公式サイト等でご確認ください。
※会期中、一部作品の展示替えおよび巻替えを行います。 詳細は展覧会公式サイトでお知らせします。

[主催] 東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
[協賛] TOPPAN、三井住友海上
[お問合せ] 050-5541-8600(ハローダイヤル)

[展覧会公式サイト] https://yamatoe2023.jp/


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