暮らしの中に馴染むフランス菓子を目指して! 石渡未来さんが描く “日常のパティスリー”
全国のパティシエが共通のテーマ菓子を通してフランス菓子文化を発信する「ダイナースクラブ フランス パティスリーウィーク2026」。
フランス料理文化の魅力を広く伝える「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」の姉妹イベントとして2021年にスタートし、全国のパティシエやフランス菓子店を応援するとともに、フランス伝統菓子の魅力を再発見するイベントとして開催されています。2026年は過去最多となる488店舗が参加予定。北海道から沖縄まで、日本各地で“夏のパティスリーめぐり”が展開されます。
今年のテーマは、フランスの伝統菓子「シャルロット」。
18世紀後半のヨーロッパに起源を持つとされるシャルロットは、周囲をビスキュイで囲み、中にクリームや果実などを組み合わせるクラシックなフランス菓子です。現代では各シェフが自由な発想でアレンジを加え、それぞれの個性や感性を表現する菓子として親しまれています。
そこにはシェフごとの感性や土地の空気、季節感が重なり、それぞれ異なる表情が生まれます。今回、同イベントに参加するPâtisserie Plaisiraile (パティスリープレジレイル)パティシエ・石渡未来さんにお話をうかがいました。
この記事の目次
フランスで学んだ「みんなで作る」空気
石渡さんは昨年までの2年間、フランス・パリのショコラトリーやパティスリーで修行を重ねてきました。
今回のパティスリーウィークでは、桃を使ったシャルロットを発表。暑い夏でも軽やかに食べられるよう、フランス産クリームを使用し、レモンやフランボワーズで爽やかさを添えた一品です。イベント期間中には国産の桃を使用して提供予定だといいます。
フランスでの経験が、現在のお菓子づくりにどのようにつながっているのかを聞くと、石渡さんは「チームワーク」という言葉を挙げました
「日本で働いていた時は、その日の仕事をこなす感覚が強かったんです。でもフランスでは、みんなで一つのお菓子を作り上げていく空気がありました」
日本では、それぞれの持ち場を個別に進めることが多かった一方、フランスではチーム全体で一つの完成を目指していく感覚が強かったといいます。
「チームでお菓子を作る空気感がすごくあって、そこが一番学べたことでした」
技術だけではなく、「みんなで作る」という空気そのものが、今のお菓子づくりにも息づいているようでした。

特別すぎない、生活に寄り添うお菓子を
石渡さんは、パティスリーを“特別な日のためだけの場所”にはしたくないと話します。
「パティスリーって、ちょっと入りにくいイメージがあると思うんです。高級な感じとか、特別な日のためのお店みたいな」だからこそ、自分が目指したいのは、もっと気軽に立ち寄れる存在。
「ちょっと悲しいことがあった時とか、ちょっといいことがあった時とか、ふらっと寄ってケーキを一つ買って帰れるような、生活の中に馴染むお店にしたいと思っています」華やかなショーケースの向こう側にあるのは、“ご褒美”としてのお菓子だけではありません。
疲れた日の帰り道。少し気持ちが沈んだ日。誰かに会いに行く前の時間。そんな日常の隙間に、そっと寄り添う存在でありたい。石渡さんの言葉からは、そんな思いが静かに伝わってきました。

「暮らしの一部」になるパティスリーへ
フランス菓子というと、どこか特別で華やかな世界を思い浮かべる人も多いかもしれません。けれど石渡さんが目指しているのは、“日常の中にあるフランス菓子”です。
「幸せな時だけじゃなくて、悲しい時にも寄ってもらえるような存在になれたら」
誰かの嬉しい日に。少し落ち込んだ日に。何でもない日の帰り道に。石渡さんが描いているのは、暮らしの中に静かに馴染んでいくパティスリーなのかもしれません。
フランス菓子文化を楽しむ1か月
「ダイナースクラブ フランス パティスリーウィーク2026」は、2026年7月1日から31日まで全国で開催されます。期間中は全国各地の参加店舗で、それぞれの個性を生かした“シャルロット”が登場します。また、SNS連動企画「スイーツ格言&推し活」やInstagramフォトキャンペーンなども実施。フランス菓子を“食べる”だけではなく、文化として楽しむ取り組みも広がっています。
本イベントは、在日フランス大使館の特別後援のもと、ダイナースクラブ(三井住友トラストクラブ株式会社)の特別協賛により開催されています。
昨年、世界で75周年、日本で65周年を迎えたダイナースクラブ。レストラン優待をはじめとした充実のグルメサービスを通じて、会員に多彩な食体験を提供しているクレジットカードブランドです。
「ダイナースクラブ フランス パティスリーウィーク2026」公式サイト >>> https://francepatisserieweek.com/

おわりに
この夏、全国のパティスリーに並ぶさまざまな“シャルロット”。
同じテーマでありながら、それぞれのシェフの感性や地域の素材、店ごとの空気が重なり、一つひとつ異なる表情を見せてくれます。
「ダイナースクラブ フランス パティスリーウィーク2026」は、フランス菓子を“特別なもの”としてだけではなく、日々の暮らしの中で楽しむきっかけを与えてくれるイベントなのかもしれません。
ぜひこの夏は、全国のパティスリーをめぐりながら、それぞれのシェフが表現する“シャルロット”とともに、暮らしの中に息づくフランス菓子文化を楽しんでみてください。
Pâtisserie Plaisiraile
[パティスリープレジレイル]
[住所]東京都世田谷区代沢2-6-9
[最寄駅]京王井の頭線 池ノ上駅
[営業時間]11:00~18:00 生菓子の販売は土日のみ。
[定休日]月曜日・火曜日・水曜日
[テイクアウト]可
[イートイン]不可
https://francepatisserieweek.com/pastryshops/plaisiraile/
