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【季節の挨拶】寒中・暑中に残暑見舞いの他にもある季節見舞い!お中元・お歳暮の起源や時期を紹介

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寒中見舞い

[時期] 松の内(1月1日〜1月7日)があけてから立春(2月4日頃)

寒中見舞いとは、二十四節気の小寒から立春までの「寒中」に相手の様子を気遣い出すお見舞いです。

寒中見舞いを出す理由はいくつかあります。
頂いた年賀状への返礼、喪中の方へ送る新年の挨拶、服喪中に頂いた年賀状への返礼、喪中ということを知らずに年賀状をお送りしてしまった際のお詫び、お歳暮の御礼など、どのような理由でお送りするかによって、内容が変わってきますので注意が必要です。
基本的にはハガキでご挨拶を行います。

[寒中見舞いで使用する季節の挨拶]

・厳しい寒さが続いております
・寒さ厳しい日々
・厳寒の折
・厳しい寒さの続く毎日 など

1年の中で最も寒い時期なので、「厳しい寒さ」という言葉がよく使用されていますね。


余寒見舞い

[時期] 立春(2月4日頃)過ぎから2月下旬(3月上旬)

余寒見舞いとは、寒中見舞いの時期の後(2月4日頃)から寒さが続く2月下旬を目安に送るお見舞いです。 寒さの続く年や寒い地域に出す場合は3月上旬くらいまで出してもかまいません。

余寒見舞いは年が明けて何かと忙しく、寒中見舞いを出し忘れた場合などに非常に役に立ちますが、2月中のなるべく早く時期に送ることが望ましいです。

余寒見舞いを送る意味は寒中見舞いとほぼ同じで、この他に頂いた寒中見舞いへのお礼などにも使用することができます。

[余寒見舞いで使用する季節の挨拶]

・向春の折
・春の陽気が待ち遠しいこの頃
・余寒厳しき折
・暦の上では春 など。

まだまだ寒く暖かな春が早く訪れて欲しい、という気持ちが表われていますね。


梅雨見舞い

[時期] 梅雨の時期

梅雨見舞いは、ジメジメとした天気で気分も落ち込みがちな梅雨時に、相手の様子を気遣って送ります。

梅雨見舞いの存在自体知らない、という方も多いかもしれませんが、ちょうど1年の真ん中にあたる時期でもあるので、お元気でいらっしゃるかお尋ねしたい相手にお送りするには最適です。

[梅雨見舞いで使用する季節の挨拶]

・長雨が続いておりますが
・空梅雨で過ごしやすい日が続いております
・梅雨明けが待ち度しいこの頃
・雨のおかげか、山の緑もひときわ鮮やかに目に映ります など。

梅雨明けを待つ気持ちや、憂鬱な雨も見方によっては美しく見える様子などを表現していますね。


暑中見舞い

[時期] 梅雨明けから立秋(8月7日頃)

暑中見舞いは、1年の中で最も暑い時期の梅雨明けから立秋(8月7日頃)に相手の様子を気遣い送るお見舞いです。

うなぎを食べて厳しい夏を乗り切ることで知られる「土用の丑の日」がある「土用」の期間がちょうどこの時期にあたり、土用は同時に「暑中」とも呼ばれます。

[暑中見舞いで使用する季節の挨拶]

・盛夏の折
・大暑の候
・入道雲にひと時の雨の涼を期待する今日この頃
・梅雨が明け、本格的な夏がやってきました など

暑さ厳しい真夏の情景が目に浮かぶようですね。


残暑見舞い

[時期] 立秋(8月7日頃)から8月下旬(9月上旬)

残暑見舞いは、立秋(8月7日頃)から暑さが残る頃に、なかなか終わらない暑さの中で相手を気遣い送るお見舞いです。

暑中見舞いを出せなかった場合や、頂いた暑中見舞いの返礼など、様々なシーンで残暑見舞いを送ることができます。
一般的には8月末ですがその年の気候によっては9月はじめ頃まで送ることができます。

8月7日頃というとまだまだ暑さの真っ只中ですが、暦の上ではもう秋なので、「8月に入ったら残暑見舞い」ということを頭に置き、時期外れの暑中見舞いは送らないよう注意が必要です。

[残暑見舞いで使用する季節の挨拶]

・暦の上ではもう秋を迎えましたが
・残暑の候
・早涼の候
・朝晩は過ごしやすい日が多くなって参りました など

まだまだ暑い、という意味を込め、だんだんと近づく秋を感じさせるような言葉がふさわしいでしょう。


お中元

[時期] 7月1日から8月15日(地域によって異なります)

日頃お世話になっている方へ、感謝の気持ちを込めて贈り物をします。

地域による差や、デパートのお中元販売が始まる時期もあり、近年は6月終わり頃から8月半ばまでと大きくバラつきがありますので、気になる場合はお贈りする地域のお中元期間を確認すると良いでしょう。

お中元のはじまり

お中元のはじまりは江戸時代。

元は中国から伝わった仏教の行事である「盆礼」が一般的になり、人々は日頃お世話になっている親戚や友人、知人の家を訪ね、贈り物をするようになりました。

また、「中元」という言葉は中国の道教の「三元」という祭日からきています。

三元は旧暦の1月15日(上元)、7月15日(中元)、10月15日(下元)です。 「盆礼」が7月15日までに行う風習だったこと、そして三元の中の「中元」が7月15日だったことが重なり、盆礼の風習に「お中元」という名前が付けられました。


お歳暮

[時期] 12月上旬から12月20日頃

お世話になった方への1年間の感謝と、「来年もよろしくお願いします」という気持ちを込めお贈りするものです。

お歳暮も地域によって贈る時期が多少異なりますが、近年では11月下旬から12月20日頃が一般的となっています。

お歳暮のはじまり

お歳暮のはじまりは江戸時代ですが、それ以前から日本ではお正月にご先祖の霊をお迎えするためのお供え物を、分家や嫁ぎ先の家から本家や実家に持ってくるという風習がありました。

江戸時代になると、年末に武士は所属する組合の組頭に、商人たちはお得意様に、お礼の贈り物をするようになりました。

そして明治時代以降、徐々に上司や親戚などの日頃お世話になっている方に贈り物をする習慣が広まっていき、現代のお歳暮の形ができ上がってきました。


まとめ

季節のお見舞い、お盆や年末の贈り物は古くから行われている慣習です。
時期は二十四節気に則っており、時期外れにならないよう注意することが大切ですね。

現代では社交辞令として形式的に行う場合も多いですが、古き良きものを大切にする日本人の温かな習慣だと言えるでしょう。

時には相手を思いながら筆をとり、季節に相応しいお手紙や贈り物をするのも良いかもしれませんね。


 わつなぎオススメ記事 >>【暦】季節を知る二十四節気。福をよびこむ吉日[2021年天赦日・一粒万倍日・大安]


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